長い太巻き寿司について 2010年 2月 05日
去る30日の滋賀夕刊に長浜市北郷里小学校での長い巻き寿司作りの記事と写真が出ていた。
子ども会、育成会、地区社協などによる恒例行事で節分にあやかった。今年は8回目で、長さ12㍍から始まり、今回は21㍍の新記録を達成した、という。
今月1日の滋賀夕刊には、これを追いかけるように、今度は米原市近江公民館での長い巻き寿司作りが紹介された。2月3日の節分を前に、地元の奉仕団体が企画したもので地域の親子60人による23㍍の長い巻き寿司を今年の恵方(西南西)に向いて丸かぶりしていた。
いつも思うことだが、早食い競争とか、大食い競争などのイベントは好ましくない。テレビなどでよく企画するがぼくは反対である。
なぜかと言われれば、答えは簡単である。食べ物は見せものや遊びの対象にすることに馴染まないからである。
もっと分かりやすくいえば、食べ物は拝んで頂くものである。感謝の心をこめて、よく噛み、よく味わい、一粒の飯といえども粗末にしてはならぬ。
大分前の話であるが、学生が酒の一気飲み競争をしたあげく、ぶっ倒れて病院へかつがれたことがあった。元気を競う気持ちは分からぬではないが、牧水の歌のように、酒は静かに飲むべかりけり。ときには祝いごとや記念式のあとの宴会もあるが、それは歌ったり、踊ったり、楽しい癒しの空間で、食べ競争や飲み競争とは無縁である。
決められた時間内で、ウドンを何杯食べるとか、ビールを何本飲んだとかの量的競争や時間を争う早食い会など、まるで人間を畜生かのように見下ろす見苦しい番組である。
長い巻き寿司作りは節分という伝統的季節感にマッチした教育の一環だと胸を張るかもしれないが、それならば、そんな実用的でないものにエネルギーをかけるよりは、具材は共通にして、子ども一人一人が自分の家で食べられるような作り方を指導すべきではないか。
それとともに大切なことは米の炊き方、具材の種類や味つけ、酢や甘みのきかせ方など、いわゆる調理における家庭での手作りに言及してゆくべきではないか。
さらに一歩進めれば、食の安全について学習し、農薬に犯されぬ野菜や化学物質による合成食品に対する危険性などを話しあうことが生きた課外教育というものであろう。
長い太巻き寿司や早食い、早飲み競争などは所詮、いまの日本が豊かであることの象徴だが、そういう風潮に慣れてしまうと国民全体が食べ物を神聖なものと思わず、遊びや餌のような感覚に陥り易くなる。
ハンバーガーやホットドック、インスタントラーメンなどの即席ものが喜ばれること自体、食文化の破壊であり、日本人は原点に戻り、食品は天地からの恵みであり、拝むべきものと反省しよう。【押谷盛利】
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自転車タクシーいかが? 2010年 2月 05日
曳山イメージのキャビン備える
曳山をイメージした自転車タクシー「長浜リキシャ」の運行が5日から市街地で始まった。
彦根城周辺で自転車タクシーを運行するNPO法人「五環生活」(近藤隆二郎・代表理事、彦根市銀座町)が導入した。
リキシャは補助輪を付けたマウンテンバイクでキャビンをけん引する仕組み。キャビンは三ツ矢町の「片山木工所」(片山喜一代表)が曳山に見立てて、半年がかりで作り上げた。片山さんは「屋根に長浜のシンボルのひょうたんをつけ、色合いや木目で曳山をイメージした」と話している。
長浜の歴史施設や曳山の山蔵を巡る複数のツアー(20分程度、1人1000円)を設定しているほか、初乗り500㍍、300円で自由に乗れる。土、日曜、祝日に慶雲館周辺や黒壁スクエアなどで運行。5月末まで。
リキシャのほか、ドイツ製の「ベロタクシー」(ベロ=自転車)も運行する。
町並み保全、国が支援 2010年 2月 04日
長浜市の歴史風致計画を認定
旧市街地の歴史的建造物の維持保存、長浜曳山祭などの伝統文化の継承のため、長浜市が昨年策定した「歴史的風致維持向上計画」が4日、国の認定を受けた。
これまでに彦根市を含む全国12市町が認定を受け、今回は弘前市と水戸市に並んでの認定。
旧市街地は豊臣秀吉が城下町として築いて以来、湖北の中心都市として発展し、曳山祭や大通寺など貴重な地域資源が残されている。しかし、祭を支える後継者の減少、歴史的建造物の老朽化などが課題となっている。
計画期間は平成30年度までの10年間で、基本方針を▽歴史的町並み景観の保全▽歴史的建造物の保存▽伝統文化・工芸技術の伝承―としている。曳山祭の各山組の山蔵を含む地域を重点区域に指定している。
認定を受けたことで、今後、国の支援を受けながら建造物の修理保存事業などに取り組むことになり、22年度以降は、老朽化の著しい大通寺の台所門の修理事業を皮切りに、同寺の鐘楼、山蔵などの保存修理に取り組む。
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