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植物学の父と伊吹山

牧野富太郎が地元に残した足跡
 日本の植物分類学の創始者・牧野富太郎(1862~1957年)と伊吹山との関わりにスポットを当てた企画展が米原市春照の伊吹山文化資料館で開かれている。
 牧野は高知県生まれ。東京大学理学部植物学教室で植物分類学の研究に打ち込み、94年間の生涯で収集した標本は約40万枚。「日本の植物学の父」と呼ばれ、新種や新品種など1500種類以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた。
 伊吹山は多数の高山植物が自生。江戸時代は将軍、徳川吉宗の命により、薬草の栽培が盛んとなり「植物の宝庫」になった。伊吹山に魅了された牧野は生涯を閉じるまで計7回、同山を訪れており、その中で地元の人たちとの交流が生まれた。
 各地で植物学の教育普及に努めた牧野は1906年、坂田郡教育会主催の伊吹山植物講習会の講師として招かれ、「近江の牧野富太郎」と呼ばれた植物学者・橋本忠太郎(日野町)や教員だった坂與曽市(米原市上野)、多賀左京(同大清水)らに多大な影響を与えた。
 企画展では牧野の植物研究にまつわる年譜や定宿「対山館長生園」の創業者・高橋七蔵に宛てた手紙、対山館で伊吹山の植物の豊富さを表現して詠んだ「神農も伊吹山には仰天し」の句など55点を並べている。
 同館は「氏の功績、伊吹山により、多くの研究者が育った。改めて伊吹山を顕彰し、守り育てなければ」と話している。25日午前10時から学芸員によるギャラリートークがある。
 午前9時から午後5時、6月9日まで。入館料は一般200円、小中学生100円。月曜休館。


2019年05月16日 17:17 |


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