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蒲生で竹内孝回顧展

稲葉町出身の現代美術家
 稲葉町出身で約30年にわたり毎朝の奧びわ湖を描き続けた鬼才の現代美術画家・竹内孝(1909~96年)の回顧展が21日から東近江市市子川原町の蒲生コミュニティーセンターで開かれる。
 ほとんど無名の作家で没後初めて長浜市内の喫茶店でミニ作品展が開かれたが、今回は初の本格的な展覧会となる。旧蒲生町出身(東近江市)で戦前の帝展特選作家、野口謙蔵(1903~44年)の弟子だったことから、同センターが顕彰事業として企画した。
 展示は、琵琶湖の虹を描いた油絵やスケッチなど約50点で、野口の作品も一部紹介する。
 竹内は画家を志して上京し、野口の帝展特選作品「閑庭」を見て感激。弟子なろうと帰省した。野口謙蔵は旧蒲生町に住み弟子を取らなかったが強引な「押しかけ弟子」になり画業に専念した。しかし、野口の死でいったん画家への道をあきらめ、制作を再開したのは約20年後。その頃になると、野口作品とは異なる激しいタッチの現代美術作品へと進化していった。制作活動は日々の仏道修行と考え、絵は売らずに終生貧しい生活を送った。野口は臨終の枕元で竹内に「君は僕を越えた」と讃えたという。
 同展を企画担当した同センターの田中浩主任(63)は「野口がもっと長生きしていたら、弟子の竹内孝のような現代美術の作風になっていただろう。絵の中に伝わる師弟の高い精神性を見てほしい」と話している。同展は31日まで。入場無料。問い合わせは同センター☎0748(55)0207へ。


2019年03月14日 16:28 |


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