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採用担当者、働く楽しさ伝え

湖北の製造7社が連携しイベント
 人手不足が深刻化する中、2020年春に卒業する学生に地元の製造業で働くことの楽しさを伝えようと、湖北地域の製造7社がタッグを組んで、27日、長浜商工会議所で「長浜deはたらく」と題した交流イベントを開いた。各企業の採用担当者が学生の質問に答えたり、模擬面接でポイントを指導したりして、学生との距離を縮めていた。
 「仕事をしていてどんな時にやりがいを感じますか?」「採用で最も重視している点は?」―。学生が書いた質問票を司会者が読み上げると、企業の採用担当者が「自分の作った製品が市場に出回り、使ってもらえるのが嬉しい」「仕事を通していろんな経験を重ね自己成長できる」と仕事の楽しさを伝え、「採用では何事に対しても情熱を持てるのかを見る。どんな職種でも嫌な仕事がある。そんな時、情熱が求められるから」と語った。
 「新入社員の3年以内の離職率は?」との鋭い質問にも、担当者が離職率を紹介したうえで、採用までのコミュニケーション不足や、転職しやすい社会環境を離職の理由に挙げた。司会者も「売り手市場なので採用側は焦るし、学生さんも周りの友人に内定が出ると焦る」と、採用・内定を急ぐあまり、企業側と学生のコミュニケーションが不足すれば、離職の可能性が高まる危険性を指摘していた。
◇   ◇
 タッグを組んで交流イベントを企画したのはエノモト、大塚産業グループ、新江州、高橋金属、扶桑工業、利高工業、ワボウ電子。いずれも湖北地域で活躍する製造業。
 背景には新卒学生の「売り手市場」がある。各大学のキャリアセンターの求人情報は大手企業が注目を集め、地方の中小企業の求人は「埋没」しがち。中小企業の魅力や情報が学生に十分に行き届いていないという課題もある。
 湖北地域で開催されている合同企業説明会への学生の参加も減少傾向にあり、多くの中小企業が人材確保に苦慮している。
 扶桑工業の取締役総務購買部長の吉井浩二さん(44)は「就活のイメージは『圧迫面接』『奴隷の一歩』などネガティブな情報もある。これは採用担当者が働く楽しさやワクワク感を伝え切れていないからではないでしょうか。そういう反省点からスタートした企画です」と説明する。
 昨年、湖北の製造3社が初めて合同で会社見学会を開き、モノづくりの面白さを学生に発信した。今年は日ごろから情報交換している他の企業にも輪が広がった。
 交流会を開くにあたって結成した主催名は「北びわ湖B’s」。「B級グルメっぽい、知る人ぞ知る美味しい企業」「ビジネスの最先端で勝負している」「ボトム(地域)を大切にし、地域に愛される」との意味を込めた。


2019年02月28日 16:02 |


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