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長浜ゆかりの宗教画家

杉本哲郎、生誕120年記念展
 大津市出身で長浜にゆかりが深い宗教画家・杉本哲郎(1899~1985年)の生誕120周年を記念した企画展が9日から三川町の虎姫時遊館で始まる。
 東上坂町の浄円寺出身の祖父を持つ杉本は、大津市で生まれ育ち、学生時代から日本画壇の大御所・山元春挙に師事。「春江」の名で修行していたが、中央の方針に反発し、破門される。
 無所属画家として孤立し、貧乏な生活を送る中、料亭で似顔絵を描くなどし、生計を立てていた。やがて作品が美術評論家の目に止まり、東大名誉教授・高楠順次郎、京大名誉教授・松本文三郎からの指導で仏教のルーツ、ヒマラヤで古代美術の研究に傾頭。インドやスリランカではジャングルの奥地にある壁画を模写。その画才が認められ、国外で活躍するように。
 日本では無名の画家だったが、海外の評価は高く、ブラジル政府から国際文化勲章を受章し、後に滋賀県文化賞、京都市文化功労賞にも選ばれている。
 戦中、細江町の明照寺に疎開し、川道町の千手院とも深い交流があり、豊国神社社務所の襖絵、米原市長沢の福田寺の壁画「初転法和図」などを描き、湖北とのゆかりも深い。
 企画展は市内の男性5人でつくる「湖北の画人愛好家グループ」(勝木一雄代表)の主催。掛け軸や屏風など100点を展示する。中には交流が深かった中川辰雄さん(故人・南浜町)に宛てた手紙の数々や聖母マリアのような慈愛に満ちた表情の洋風画「アレビアを持てる菩薩」などもあり、目を引く。
 メンバーの大谷隆さんは「エキゾチックな作品の数々を間近で見てほしい」と話している。午前9時から午後5時(最終日3時)、24日まで。11日と18日休館。無料。


2019年02月08日 17:09 |


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