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全員修了、企業とマッチング

湖北初の外国人向け介護研修会&説明会
 湖北地域で今年度、初めて外国人向け介護職員の初任者研修会が開かれ、12人の参加者全員がカリキュラムを修了した。2日には事業所とのマッチング(説明会)があり、修了生が担当者と面談した。
 福祉の現場は慢性的なスタッフ不足が続いており、安定した介護サービスが提供できるよう、職員の確保に努めている。県は在日外国人を介護職員に養成しようと、研修会を長浜市社会福祉協議会に委託。ブラジル、韓国、中国、ボリビア出身の男女12人が昨年9月から全22日間の講座を受講し、介護に関する基礎や技術、人権や医療、認知症などへの知識を身につけた。
 ブラジル出身のトミダ・ルシアナさん(40)=法楽寺町=は「他の仕事をしていたが、やりがいがなく、介護は心が通い合い、楽しそうと思って選んだ。研修は漢字と専門用語が難しかった」と話していた。


IT、ライフスタイル 福祉法人「働き方」をアピール
 事業所説明会は湖北地域介護サービス事業者協議会(永田かおり会長)、同社協、県湖北介護・福祉人材センターが主催したもので、長浜、米原の5社会福祉法人が参加。各法人のプレゼンテーションでは入所者の血圧や体温などをタブレット端末などのITにより、言語の壁を取り除けることや1人1人のライフスタイルを尊重していること、福利厚生を充実させていることなどをアピール。個別面談では外国人たちが業務内容や施設の概要などを熱心に聞いていた。
 永田会長は「皆さんの『誰かの役に立ちたい』という気持ちがひしひしと伝わってきた。この気持ちをいつまでも持ち続けてほしい」と激励していた。


心は言葉の壁越える、松村さんが体験談
 この日は2年前、介護初任者研修を修了し、福祉の現場に勤務しているフィリピン出身の松村リンさん(26)=米原市枝折=が体験談を語り、後輩たちにエールを送った。
 松村さんは日本在住の親戚を頼り、19歳の時、来日。子どもの頃からお年寄りの世話をするのが好きで、介護の世界に飛び込んだ。
 米原市の社会福祉法人ひだまりで、仕事をしながら、一昨年、草津で介護資格を取得した。
 介護職員として働き続け、将来の目標は自分の施設を持つこと、と語るリンさん。「自分のひとつの夢が叶えられたような気がする。介護の仕事は落ち着いていたり、急に早いペースで動いたりと『波』のようなもの」と語り、「何の仕事でも難しい。日本語は難しいが、言語は心から。どんなことでも心には勝てないし、心は言葉の壁を越える」と話していた。


2019年02月05日 16:53 |


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