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投票棄権に罰則 是非問う

長浜北星で模擬選挙、1票の重さ実感
 投票を棄権した有権者に罰則を設けることに賛成か?それとも反対か?―。長浜北星高校で8日、県と長浜市の選挙管理委員会による出前講座が開かれ、1年生が選挙棄権者への罰則を「争点」に模擬選挙を実施。その結果は、1票の重さを如実に示すこととなった…。
 出前講座は20代や30代など若者の投票率が他世代に比べて低迷していることから、両選管が高校生に選挙の意義を伝え、実際に体験してもらうために企画した。県選管によると今年6月の知事選の投票率は20代が平均23・24%、30代が29・83%(※年代別投票率は抽出調査による)で、県全体の40・62%を大きく下回る結果となっている。10代(18、19歳)も高校で主権者教育が行われているにもかかわらず26・64%と振るわなかった。
 この日の出前講座では冒頭、県選管の担当者が選挙で誕生した米国トランプ大統領により国際環境が変化していることを例に挙げて選挙の重要性を説いたた。また、人口規模が他世代に比べて少ない若者こそが積極的に投票すべきと呼びかけた。
 模擬選挙では松井萌香さん(16)と磯尾桃花さん(15)がタスキを掛けて候補者に扮し、生徒の前で演説。松井さんは「投票する、しないは有権者の自由。法律で罰則を設け、投票を強制するのは国家による国民の権利侵害であり許されない」などと罰則に反対し、磯尾さんは「投票を通じて次第に政治に関心を持つようになる。オーストラリアでは罰金が科され、投票率は毎回90%以上になっている。今、若い世代の投票率が低いことが問題になっているが、若者がもっと投票すれば政党も候補者も若者を意識した政策を考えるようになる」と罰則に支持を求め、それぞれ「私に1票を」と訴えた。
 生徒は2人の訴えに耳を傾けて投票し、開票役の生徒が票を振り分けて集計。開票結果は罰則反対候補が88票を獲得し、86票の賛成候補を僅差で破った。ただ、白票など無効票が5票あり、県選管の担当者は「この5票によっては結果が逆転していた可能性もある」と、1票の重みを改めて説いていた。松井さんと磯尾さんは「住んでいる地域や国が良い方向に進むように、投票にはしっかり行こうと思う。きょうは投票の大切さが良く分かった」と話していた。


2018年11月09日 17:03 |


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