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2018年11月30日

長濱蒸溜所から「AMAHAGAN」誕生

ブレンデッド・モルトウイスキー、12月4日発売
 長濱浪漫ビール(朝日町)が運営する「長濱蒸溜所」が同蒸溜所初となるブレンデッド・モルトウイスキー「AMAHAGAN(アマハガン)」をリリース。12月4日から発売される。
 同社では、ウイスキーとビールは同じ原料を使うことから、ビール製造の技術と設備を生かしたウイスキー作りを模索。2016年、店内の一角に蒸留釜2基などを備えた日本最小規模の蒸溜所を整備した。蒸溜した原酒は樽詰めされて現在は熟成中で、蒸溜したての「ニューメイク」は店内でオーダーできる。
 今回、リリースするウイスキーは海外のモルトウイスキーをベースに長濱蒸溜所の原酒をブレンドし、味わいを整えたもの。アルコール度数は47度とやや高めだが、蒸溜責任者の清井崇さん(46)は「フレッシュさとフルーティーさが合わさり、飲みやすい味わいに仕上がっている」と出来栄えに満足気。
 商品名の「アマハガン」は「長浜」のローマ字を逆さに読んだもの。現存する蒸溜所のうち世界最古として知られるアイルランドの「キルベガン蒸溜所」を意識したという。
 長濱浪漫ビール店内での販売はなく、代理店「都光酒販」(東京都)を通じてリカーマウンテンなどで販売する。約3000本を出荷。参考小売価格は4900円(税別)。


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2018年11月29日

井上靖「星と祭」 復刊プロジェクト開始

観音ブームの火付け、半世紀ぶりに
 湖北の観音様が一躍脚光を浴びるきっかけとなった小説家・井上靖(1907~1991年)の傑作「星と祭」の復刊を目指そうと市民有志がプロジェクトを開始。第一弾として12月8日、記念講演会を開く。
 「星と祭」は71年5月から約1年間、朝日新聞に連載されたもの。琵琶湖で娘を亡くした男性が湖国の十一面観音を巡り、供養するうち「凜として列星の如し」などと、次第に心の平安を得る物語。
 その後、角川文庫から出版されたことで、湖北の観音が全国的に注目されるようになり、物語に登場した渡岸寺や石道寺などには観光客が訪れ「観音めぐりブーム」の火付け役となった。
 しかし、現在は絶版状態で、市場には古本しか出回っておらず、江北図書館の館長で古書店「六夢堂」を営む明定義人さんや古書店「あいたくて書房」店主・久保寺容子さんら市民有志10人が今年6月、実行委員会を発足。復刊を目指すことになった。
 プロジェクトでは300冊発刊を目標に、予約するとオリジナル装丁のプレミアム初版本がもらえる「勧進」(1口5000円)を募集。また、来年3月からは小説に登場する観音様巡りも企画しており、最終的には来秋、2000冊の出版を目指し、地元書店などで販売する計画。
 復刊にあたり、著作権を持つ井上さんの長男・修一さん(78)からは、親交のある明定さんの交渉により、快諾を得ることができた。また、ホームページの作成や出版に際しても、「その道に長けた仲間がいたので、夢が現実味を帯びてきた」(メンバー)という。
 プロジェクトは地域のまちおこしも兼ねており、久保寺さんは「村人に守られていた観音様の特徴がつぶさにわかる小説。(復刊することで)故郷を見直してもらい、地元の人に喜んでもらえれば」と話している。


記念講演会
 記念講演会は12月8日午後1時半から、高月図書館2階「井上靖記念室」で。
 明定さんが「星と祭」を題材に、信仰と看取りについて考察。観音ガールの對馬佳菜子さん(長浜市地域おこし協力隊)が「星と祭から知る観音信仰」をテーマに話す。無料。


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2018年11月28日

一貫斎の生き様 時代劇で

磯崎さんが舞台化 12月2日国友で上演
 江戸時代の鉄砲鍛冶で発明家の国友一貫斎の科学への熱意を描いた時代劇が12月2日、出身地の国友町で上演される。
 国友一貫斎再評価委員会(堀川隆幸会長)が一貫斎の人物像を広く知ってもらおうと企画。直木賞作家・山本兼一氏が一貫斎の生涯を描いた小説「夢をまことに」(文芸春秋)の一部を、演劇普及団体「まちなかえんげきワークショップFurico」代表の磯崎真一さん(38)が脚色して約30分の時代劇に仕上げた。
 一貫斎は日本で初めて反射望遠鏡を作って月面や太陽黒点を観測。ポンプで空気を圧縮することで連続して弾丸を発射できる気砲(空気銃)を開発したことでも知られる。
 時代劇でも一貫斎が小浜藩主酒井家の屋敷で気砲を試射するシーンや、犬山城主成瀬家の屋敷で自作の反射望遠鏡を見せるシーンなどが登場する。
 長浜、米原、彦根の中学2年生から50代の7人が演じ、現在、週2~3回の稽古を続けている。27日夜に米原公民館で行われた稽古では、時代衣装姿で気砲を試射する場面などを練習した。一貫斎役の磯崎さんは「自分の思いを貫き通し、作りたいものを作る。そんな一貫斎の生き様を是非、見て頂きたい」と話している。
 なお、当日は午前11時から国友町会館前で一貫斎の碑前祭法要、同11時40分から会館で時代劇の上演。入場無料。申し込み不要。会場周辺には駐車場がないことから、国友郵便局西の国友鉄砲の里資料館大型バス駐車場を利用する。


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2018年11月27日

難民キャンプに子ども服を

長浜東中生 2125枚を回収・箱詰め
 難民キャンプの子ども達に衣服を贈るボランティア活動に取り組む長浜東中生徒会は26日、同校で地域から回収した衣服のチェックと箱詰め作業を行った。集計の結果、寄せられた衣服は昨年を上回る2125枚にのぼり、生徒会では回収活動の地域への浸透を実感している。
 子ども服の回収は、大手衣料店「ユニクロ」が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携して取り組むリサイクル活動「届けよう、服のチカラ」プロジェクトの一環。古着を回収し、ユニクロやUNHCRを通じて難民キャンプへ届ける。
 昨年、同校の2年生がユニクロで職場体験したのを機に初めてプロジェクトに参加し、2006枚の衣服を集めた。2年目となる今年は生徒会が中心となって計画し、チラシや回収ボックスを手作り。10月18日から11月9日にかけ近隣の保育園や幼稚園、小学校などに回収ボックスを設置して、古着の提供を呼びかけた。地域住民の関心も高く、「今年はいつ回収するのか」などと問い合わせもあった。
 この日は生徒会の呼びかけに応じた生徒有志ら50人余りが参加して、集めた衣服の汚れやポケットの中をチェックし、たたんで段ボールに箱詰め。可愛らしい子ども服を見て、幼少期の思い出話に花を咲かせる生徒もいた。
 「この活動を通して、いかに世界に難民が多いか知ることができた。距離は離れているが、遠い存在ではなく、自分たちもそういう人々のためにできることがある」と話す生徒会長の森陽祐君(3年)。昨年に続いての回収だったことから、古着の数は減ると予想していたが、昨年を上回る集計結果に驚きの表情。今年も回収に取り組むと見込んだ地域住民が古着を捨てずに「お取り置き」していたとみられ、森君は「地域に広がっているのが嬉しい。来年は他の中学校にも協力してもらい、この取り組みがさらに広がって欲しい」と話している。


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2018年11月26日

時代に即する野性動物

自然界の報道写真家・宮崎さん講演
 「イマドキの野生動物」をとらえたショッキングな写真とともに環境問題を考える講演会が24日、木之本スティックホールであり、「自然界の報道写真家」宮崎学さん(69)が野生動物と人間との共生のあり方などを説いた。
 長野県生まれの宮崎さんは一度、精密機械会社に勤めるが、腎臓を患い、17歳から入退院を繰り返し、20歳の時「自分は一度、死んだ身。好きなことをやろう」と写真家になることを志した。1972年から自然と人間をテーマに、社会的視点に立つ「自然界の報道写真家」として活動し、72冊を出版。猛禽類生態の第一人者と呼ばれている。
 講演では毒エサを与えても死なない新宿のスーパーラット(ドブネズミ)や明石市のため池で増え続けるヌートリア、原発事故で被災した福島県浪江町の立入禁止区域で繁殖しているイノブタなど、135枚の写真をスクリーンに映しながら、人間が無意識に壊している自然の生態系を問題提起した。
 イネの二番穂は食余りの現代、団子やせんべいなどに使われず、ハクチョウのエサとなり、間接的餌付けになっている。傷物や規格外で廃棄されたリンゴやミカンで味をしめた野生動物は畑で栽培されている出荷用の作物を狙うように。また、道路の融雪剤として撒かれる塩化カルシウムも鹿が好むから、人里に近寄ってくる。
 宮崎さんは「アングルを変えて見れば発見がある」とし、人間や人工物の恩恵を受けて共生する野性動物(シナントロープ)の異常繁殖や森林飽和(過多)、無意識間接的餌付けや獣害、現代人の無関心などを例にあげながら、「野生動物は学習能力があり、時代に合った生き方をする」と、将来に向け、世の中が抱える問題に警鐘を鳴らしていた。
 講演会は市民団体「ほっこりおせんどさん山里の会」の主催で、約270人が聴講した。


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2018年11月22日

6年の歳月かけ、区史発刊

「三島池の郷 池下物語」まちおこしの起爆剤に
 米原市の市民グループ「池下区再発見プロジェクトチーム」は足かけ6年の歳月をかけ、区史「三島池の郷 池下物語」を出版した。「まちおこし」への情熱が発刊につながった区史。
 少子高齢化が進む中、コミュニティ機能が低下し、地域への誇りや愛郷心が薄れることを憂い、池下区では地元の歴史を次世代に繋ごうと、2013年1月、区史の発刊を発案。区史編さん委員5人を中心とするプロジェクトチームを結成した。
 メンバーたちは地元の古老らから話を聞き取り、県内各地の図書館で調査。また、専門家のアドバイスを受けながら、区内に残る古文書を解読・検証。現地取材にも出向き、月刊のミニ広報紙を発刊することで、住民への区史発刊への理解と協力を求めながら、「まちおこし」への気運を醸成させた。
 区史は「三島池をとりまく自然」「歴史」「鎮守とお寺」「暮らしと生業」など8章で構成。中には2014年の1年間、池下で行われた修正会、オコナイ、運動会の様子をつぶさにリポートしている。
 このほか、取材活動を進める中で、「三島池の金銅仏」伝説が実話で、仏像が現存していたことや、下呂温泉を世に広めた室町時代の詩僧・万里集九が池下に住んでいたこともわかった。
 編さん委員会代表の三山元暎さんは「写真を多用し、読みやすくした。本が起爆剤となり、まちおこし気運が盛り上げれば」と話している。
 B5判、300ページ。全世帯(100戸)に配布したほか、地元の図書館、学校に寄贈。活動資金に充当するため、1冊3000円(送料別)で販売している。問い合わせは三山さん☎090(3033)6573へ。


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事故の恐怖、生の迫力で

長浜北中で交通安全教室、再現スタント
 自転車事故を防止しようと長浜北中学校で20日、安全教室が開かれ、スタントマンが事故を実演。680人の生徒たちが「生の迫力」で事故の怖さを学んだ。
 同中の生徒の約半数が自転車通学で、今年度に入り、6人が事故に遭っている。教室は安全な自転車の乗り方を身につけてもらおうと、長浜署とJA共済滋賀本部の協力で開かれた。
 スタントはテレビ、映画などで活躍している「倉田プロモーション」大阪支社の7人が、死亡につながった交通事故を再現。傘さしや携帯電話をしながら自転車を運転し、周りを良く見ていなかったことで、車と衝突するシーンを実演した。
 大きな音とともに、人がはね飛ばされたり、地面に転がるシーンを目の当たりにし、生徒たちは事故の怖さを痛感した。
 3年の藤井諒太君は「人がぶつかった時の音は想像以上。恐怖を覚えた。トラックには死角があることがわかり、車が曲がる際には距離を置くよう心がけたい」と話していた。


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2018年11月20日

新井貴浩物語の原画も

余呉小劇場「弥吉」で作品展&ライブ
 余呉町坂口の余呉小劇場「弥吉」(東野昌子代表)で、個性あふれる布織や切り絵などを集めた企画展が開かれている。24日まで。
 東野さんと親交がある吉田一之さん(織物)、福田眞基さん(ブック装丁)、川島久子さん(ドライフラワーアレンジメント)、吉田路子さん(切り絵)、吉田道子さん(児童文学作家)、渡辺純子(画家)が100点余りを出品している。
 福田さんはヤギの皮を加工し、組み合わせて本の装丁に仕上げている。吉田さんは額装のつづれ織で抽象的な作品を中心に展示。
 土蔵を利用した別会場には今シーズンで引退したプロ野球、広島東洋カープの主砲・新井貴浩選手の絵本「がむしゃらに前へ」の原画を並べている。
 絵本は新井選手の小学生時代から2016年のリーグ優勝までを広島県在住の吉田路子さんが切り絵で表現している。阪神での苦境時代、2000本安打達成など感動の場面を切り絵で表現し、赤を基調とした鮮やかな作品が目を引いている。
 23日午後2時からは、宮沢賢治の作品を題材にした朗読とソプラノコンサート。24日午後1時からは本ができるまでのエピソードなどが聞ける「探検、本の世界」。同日午後2時半からはブック装丁体験(要申し込み、21日まで、1000円)。展示の入場料は500円、コンサート、「本の世界」は1500円(いずれもワンドリンク付き)。


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2018年11月19日

一貫斎の「夢」に魅了

4次元地球儀に映し出された科学技術
 国友出身の偉人、国友一貫斎(1778〜1840)が観察した太陽黒点などを、4次元デジタル地球儀を使って知識を深める講座が17日、長浜キヤノン体育館で開かれ、昔の優れた科学技術や天体ロマンに夢を馳せた。
 講座では国立天文台専門職員の萩野正興さん(45)が天文学者のフレア博士に、京都大学大学院理学研究科附属天文台研究員の大辻賢一さん(36)が一貫斎に扮して解説した。
 4次元デジタル地球儀「ダジック・アース」は直径4㍍の半球スクリーン。2人はスクリーンに映し出される映像をバックに、対談形式で反射望遠鏡の仕組みや太陽の黒点の動きなどを解説した。
 対談で一貫斎は「月へ行くための船を作ることが夢だった」と語り、天体にも興味を持ち、鏡を使用した反射望遠鏡を考案。日本で初めて太陽黒点を連続観測し「日月星業試留」というスケッチ集にまとめたと答えた。
 また、一貫斎は「いつも技術が人を表している」とし「受け継がれてきた技術を秘伝にして、ありがたるばかりでは進歩がない。『夢をまことに』」と訴えていた。スクリーンには一貫斎が黒点観測した江戸時代の太陽活動などが大きく映し出され、歓声があがった。永原小4年の丹治燈里ちゃんは「対談形式の解説がわかりやすかった。黒点が左から右へと動いていることを初めて知った」と感動していた。
 講座は地元商工会議所、研究会などでつくる「国友一貫斎再評価委員会」が主催したもので、親子110人が参加した。


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2018年11月17日

障害者手がけた陶芸や絵画

曳山博物館でアール・ブリュット展
 障害のある人たちが表現した芸術作品を集めた「湖北のアール・ブリュット展」が17、18日、曳山博物館伝承スタジオで開かれている。
 障害者作業所を運営する社会福祉法人やNPOのほか、一般事業所で組織する「湖北アール・ブリュット展推進会議」(廣部猛司理事長)の主催で、今年で8回目。
 アール・ブリュットは仏語で「生の芸術」を意味し、美術教育を受けていない人が自発的に沸き上がる衝動から作り上げる作品を指す。
 伝承スタジオには、「湖北会」や「愛光園」など作業所の利用者ら約40人が出品。それぞれが感性のままに作り上げた陶芸や絵画など約80点が並び、制作風景を紹介した映像の上映も行っている。18日は午前10時から午後3時まで。
 また、「まちなかアール・ブリュット」と題して、観光情報センター四居家、まちづくり役場、文泉堂、十里街道生活工芸館テオリアでも作品を展示している。


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2018年11月16日

私たちが作ったおいしいお米

速水小5年、イオンで販売を体験
 速水小の5年生は16日、イオン長浜店で、自らが栽培した米の販売体験をした。
 児童42人は田んぼと環境の関わりについて学ぶため、学校近くの田んぼで5月に田植え、6月に除草効果があるニゴロブナの放流、9月に稲刈りをしている。
 減農薬の「環境こだわり農法」で栽培された米はJA北びわこを通して、「特別栽培米」としてイオングループで販売されることになり、この日、児童たちは店の前や売り場で「安心安全なお米いかがですか」「私たちが作ったおいしいお米ですよ」などとPRした。
 購入者には「新鮮なお米、ぜひ味わって食べてください」などと書いたカードをプレゼント。野川由美子さんは「自分たちが一生懸命作ったお米が店頭に並び、たくさんの人に買ってもらえ、嬉しい」と話していた。
 なお、児童たちの米は新米「特別栽培米コシヒカリ」(4㌔)の名称で100袋が販売される。


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2018年11月15日

山口さん、林野庁長官賞

全国育樹コンクールで、タロウエモンスギの保存・継承60年
 別名「谷口スギ」と呼ばれるタロウエモンスギの保存と技術の伝承に貢献したとして谷口町の山口通雄さん(83)が全国育樹コンクールで林野庁長官賞を受賞。18日、東京で開かれる全国育樹祭の席上で表彰される。
 山口さんは小学6年の時、私有林の管理を任されるようになり、大きく成長してゆくスギを見るうち、林業の虜に。地元では大きな木を抜き刈りする「択伐林業」を行っており、山口さんは木の間の空間を埋めるため、タロウエモンスギを補植した。
 タロウエモンスギは一般のスギと比べ、枝が細く、耐雪・耐陰性があり、育てる上で手間がかからず、成長も早い。また、木目がきれいで天井板など建築材のほか、船材や酒樽などに用いられ、花粉が比較的少ないという特徴もあった。
 山口さんは地元の伝統産業を守ろうと、長年の研究の末、困難とされたタロウエモンスギの挿し木苗を100%成育させることに成功し、苗の生産から植栽、枝打ちまでを一貫して行っている。林業を始めたころ、管理する杉林はわずか1カ所しかなかったが、現在は30カ所、約3㌶にまで拡大。約3000本を一人で育てている。
 谷口でタロウエモンスギを一貫して栽培しているのは山口さんのみ。材木になるまでは60年以上かかることから、次世代へ技術を継承しようと、後継者の育成に努めている。山口さんは「山は楽しいし、山を知っているから、誇りを持っている。表彰を機に谷口のスギの良いところをアピールできれば」と話していた。
 なお、林野庁長官賞は農林水産大臣賞に次ぐ賞で、今年度、同コンクールには県内から唯一の選出。


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2018年11月14日

実習成果披露 工夫と腕前競う

県調理短大で料理展示会
 県調理短期大学校(分木町)で14日、料理展示会が開かれ、生徒が工夫を凝らした作品を出品した。
 日ごろの調理実習の成果披露の場として年1回開いており、今年は1年生14人、2年生13人が「想像 そして実現へ」をテーマに日本、西洋料理、製菓などを発表。指導員らが全体のバランスや盛り付け、季節感、配色などを審査し、入賞作品を選んだ。
 2年生の部で金賞に輝いた小森友彰さん(20)=彦根市松原町=の献立「Esperance」(仏語で希望などの意味)はトマトソースのグラタンなどアミューズ7種、サーモンを使用した前菜、カボチャのポタージュスープ、国産牛のステーキ、シフォンケーキなどからなる。料理や器が映えるように色彩や盛り付けを工夫し、小森さんは「料理一つ一つを丁寧に作り、それぞれが綺麗に見えるように盛りつけた。色鮮やかに仕上がり、満足している」と話している。
 1年生の部で金賞に輝いた清水智世さん(18)=元浜町=の献立は「彩りの秋」と題した日本料理。煮物はかぼちゃをモミジの形に、里芋を松茸の形にカットして季節感を出した。清水さんは「まだまだ満足できる作品ではなく、失敗もあったけど、受賞は励みになる」と話していた。
 このほかの入賞者は次の皆さん。
 【1年】▽銀賞=小菅梓嵯▽銅賞=片岡由惟▽佳作=西村亜美【2年】▽銀賞=春日雄▽銅賞=稲垣壱星▽佳作=山梶魁斗。


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2018年11月13日

緑いっぱいの園庭に

小谷こども園で記念植樹式
 小谷丁野町の小谷こども園に、モミジの木など計10本がプレゼントされ、12日、5歳児26人が参加して、記念植樹式が開かれた。
 県緑化推進会は平和堂が進めている「有料レジ袋収益金」を活用し、2014年度から県内の学校や公共施設などに、樹木を贈っている。これまで40カ所に贈呈し、今年度は長浜梅香保育園、古保利小など11カ所に県の木・モミジなどをプレゼント。
 小谷こども園にはモミジのほか、ヤマボウシや柿、イチョウなどの苗木が植樹され、式では代表の園児3人が植えられたばかりのヤマボウシの根元にシャベルで土をかぶせた。丁野利彦園長は「園庭を緑いっぱいにしたいと思っていたところ、皆さんの支援で木が植えることができた。私たちに命の恵みを与えてくれる緑。平和の象徴、緑を大切にしたい」とお礼の言葉を述べた。
 園児たちも「素敵な木のプレゼントありがとう。緑いっぱいの園庭になりました。みんなで大切にします」と述べた上、感謝の気持ちを込め、童謡「とんぼのめがね」を合唱した。


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2018年11月12日

「想い」をテーマに熱演

富永小で芳洲子どもミュージカル
 富永小学校の児童たちが10日、地元にゆかりがあり、日朝外交に尽力した雨森芳洲の生涯を描いたミュージカルを上演。芳洲の生涯や考え方を歌や演技で表現した。
 同校はユネスコ「世界の記憶」に関連資料が登録された芳洲の精神を学ぼうと、13年前からミュージカルに取り組んでいる。台本は毎年、教諭が製作しており、元大学教授の野々垣恵信さん(73)が指導。地元合唱団も友情出演している。今年は「想い」をテーマに、9月から全児童79人と教職員が力を合わせ練習していた。
 ミュージカルは芳洲の生涯を全6幕で紹介。80歳を過ぎても和歌を詠む芳洲が若い頃を振り返るシーンから始まった。
 芳洲が医者や学問の道を目指す姿や対馬藩に仕え、外交官として釜山に渡り、慣れない土地で奮闘する姿。朝鮮との交わりついて書いた本「交隣提醒」の心がけなどを歌や踊りで表現したり、最近の流行語やお笑い芸人のギャグをなど、愉快なシーンも織り交ぜ、観客の笑いを誘っていた。
 ラストのシーンでは「芳洲先生7つの願い」と題し、「本をたくさん読みましょう」「挨拶は心を込めて、はっきり言いましょう」などと書かれた横断幕を掲げながら、「芳洲先生」への感謝の気持ちを込めた歌「見てなさる」を全員で合唱。子ども役者の熱演に観衆から大きな拍手が送られていた。


対馬副市長、来浜 富永小で記念植樹
 ミュージカル後、長浜市を訪問していた長崎県対馬市の桐谷雅宣副市長が、同校で記念植樹した。
 桐谷副市長は9日から2泊3日の日程で、来浜。芳洲子どもミュージカルを見学したり、雨森芳洲庵を訪問。雨森芳洲生誕350年記念講演会に出席した。
 長浜市と対馬市は芳洲が縁で、旧高月町時代の1988年から「友好のまち縁組」を締結している。


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2018年11月09日

投票棄権に罰則 是非問う

長浜北星で模擬選挙、1票の重さ実感
 投票を棄権した有権者に罰則を設けることに賛成か?それとも反対か?―。長浜北星高校で8日、県と長浜市の選挙管理委員会による出前講座が開かれ、1年生が選挙棄権者への罰則を「争点」に模擬選挙を実施。その結果は、1票の重さを如実に示すこととなった…。
 出前講座は20代や30代など若者の投票率が他世代に比べて低迷していることから、両選管が高校生に選挙の意義を伝え、実際に体験してもらうために企画した。県選管によると今年6月の知事選の投票率は20代が平均23・24%、30代が29・83%(※年代別投票率は抽出調査による)で、県全体の40・62%を大きく下回る結果となっている。10代(18、19歳)も高校で主権者教育が行われているにもかかわらず26・64%と振るわなかった。
 この日の出前講座では冒頭、県選管の担当者が選挙で誕生した米国トランプ大統領により国際環境が変化していることを例に挙げて選挙の重要性を説いたた。また、人口規模が他世代に比べて少ない若者こそが積極的に投票すべきと呼びかけた。
 模擬選挙では松井萌香さん(16)と磯尾桃花さん(15)がタスキを掛けて候補者に扮し、生徒の前で演説。松井さんは「投票する、しないは有権者の自由。法律で罰則を設け、投票を強制するのは国家による国民の権利侵害であり許されない」などと罰則に反対し、磯尾さんは「投票を通じて次第に政治に関心を持つようになる。オーストラリアでは罰金が科され、投票率は毎回90%以上になっている。今、若い世代の投票率が低いことが問題になっているが、若者がもっと投票すれば政党も候補者も若者を意識した政策を考えるようになる」と罰則に支持を求め、それぞれ「私に1票を」と訴えた。
 生徒は2人の訴えに耳を傾けて投票し、開票役の生徒が票を振り分けて集計。開票結果は罰則反対候補が88票を獲得し、86票の賛成候補を僅差で破った。ただ、白票など無効票が5票あり、県選管の担当者は「この5票によっては結果が逆転していた可能性もある」と、1票の重みを改めて説いていた。松井さんと磯尾さんは「住んでいる地域や国が良い方向に進むように、投票にはしっかり行こうと思う。きょうは投票の大切さが良く分かった」と話していた。


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2018年11月08日

ヒツジ3頭、河川敷に放牧

長浜新川、子どもら触れ合い楽しむ
 大戌亥町の長浜新川河川敷に7日からヒツジ3頭が放牧され、六荘認定こども園の園児や近所の子ども達が草をやるなどして触れ合いを楽しんでいる。
 河川に親しみを持ってもらおうと、県流域政策局と長浜土木事務所が県畜産技術振興センター(日野町)の協力を得て2010年から毎年実施している。
 河川敷の一角を柵で囲い、センターが飼育している10歳のメス1頭と1歳のメス2頭を放った。毎年恒例の放牧とあり、待ちわびた子ども達がさっそく河川敷の雑草をむしってヒツジに差し出し「ヒツジさん、食べて」などと声をかけていた。
 放牧は14日正午まで。なお、センターでは「野菜は種類によってヒツジが病気になるので絶対に与えないで」と呼びかけている。


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2018年11月07日

長浜城主・秀吉の偉業に迫る

市学芸専門監の太田さんが執筆
 長浜城歴史博物館の元館長で市学芸専門監の太田浩司氏が秀吉の業績をまとめた「近世への扉を開いた羽柴秀吉〜長浜城主としての偉業を読む」を執筆し、サンライズ出版から発行された。
 織田信長の家臣として浅井氏攻めの先鋒を務めた秀吉は長浜城を築き、城下町を建造。戦乱の地となった村から逃れた農民に安全を保障して年貢の安定的な徴収を促す一方、城下町では年貢を免除する朱印状を交付して職人や商人の移住を進めた。同書では秀吉の長浜での足跡や業績を、古文書などをもとに、地元でもあまり知られていないエピソードを交えながら、わかりやすく解説している。
 「浅井攻めと秀吉」「長浜城の築城と構造」「秀吉の領国統治」「秀吉の城下町・長浜」「秀吉が与えた朱印地」など12章で構成される。
 第3章「長浜城主時代の秀吉家臣団」では太閤検地を行う前の長浜時代から、北近江で検地を行い、石高制による知行体系の礎を築いていたことを紹介。第8章「長浜の旧町名と城下町」では、明治12年に成立した長浜市街地の旧52町の町名の起源を探っている。居住者の職種に由来する町名として「上呉服町」「鍛治屋町」「金屋町」「中鞴町」など、居住者の出身地を町名とした「伊部町」「郡上町」「箕浦町」「神戸町」、寺院や社寺、川に由来する町名として「知善院町」「宮町」「稲荷町」「十一町」を例に挙げている。四六判。258ページ。1620円。県内の書店で12日ごろから発売する。


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2018年11月06日

「好きなこと存分に」

もえりーぬ、長浜北高生に講義
 長浜にゆかりのある企業や団体、個人が高校生に講義する「未来に輝く長浜人育成事業」が5日、長浜北高で開かれた。
 長浜市の「長浜人づくりバンク」に登録する人材を高校に派遣して、講義や研修を行うことで、高校生に長浜の魅力に気付いてもらい、若者の「ふるさと回帰」を目指す事業で、今年度から始まった。
 この日は、3年前に同校を卒業し、フリータレント「もえりーぬ」として活動する原田萌里さんをはじめ、ヤンマーミュージアム館長・山本昇さん、長浜城歴史博物館学芸員の岡本千秋さんが講師となり、1年生320人に講義した。
 「好きなことで生きていく」をテーマに講義した原田さんは、高校の文化祭でダンスを披露したことや、アイドルグループとして活動したようすを動画で紹介したうえで、「音楽でもスポーツでも、好きなことを存分にしてほしい」と呼びかけた。現在は舞台女優やイベントの司会、ラジオDJとして毎日を忙しく過ごす原田さん。「今の私は同世代に比べると収入が少ないし、不定休だし、生活は安定していないが、好きなことを存分にしているので充実している」と語り、「少しでも興味が出ることがあれば、一歩を踏み出して欲しい」と生徒に話しかけていた。


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2018年11月05日

ぐるぽ市、2日間賑わう

木之本でグルメや雑貨、音楽劇も
 手作り市「きのもとぐるぽ市」が3、4の両日木之本町木之本の明楽寺で開かれ、多くの買い物客で賑わった。
 山門前では炊き込みご飯やカレーなど手作りグルメを売る約20店が並び、酒粕シフォンケーキや米粉パンを売る店では朝から長い列ができた。
 本堂廊下では天然素材の大人服やビーズアクセサリーなどを販売する20ブースが並び、女性たちが品定めしていた。
 このほか、境内では長浜バイオ大学の学生によるマジックショーや音楽劇団の愉快なパフォーマンスなどもあり、会場を沸かせていた。
 イベントは木之本自治会女性部「ぐるぽ」がまちおこしの一環として開催。今年で4回目。


路地裏で古本市、いろはにほん箱
 明楽寺近くの路地では本のフリーマーケット「いろはにほん箱」が4日開かれた。
 会場となった冨田酒造南側の路地裏(市道、幅約1・5㍍)約70㍍には絵本やビジネス本などを販売する34店舗が並んだ。
 この日は小雨交じりの天気で、屋内での開催も検討されたが、近所の人たちがテントを持ち寄り、「ストリート古本市」にこぎつけた。主催者の木之本虫プロジェクトは「みんなのおかげで、無事開催できた」と喜んでいた。


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2018年11月02日

キャップを園芸プランターに

淡海フィランソロピーネット、回収協力の学校にプレゼント
 ペットボトルキャップのリサイクル運動に取り組む「淡海フィランソロピーネット」(運営委員長=大道良夫・滋賀銀行頭取、事務局・県社会福祉協議会)はペットボトルキャップを原料にした園芸用プランターなどを長浜市内の小中学校など40校に寄贈する。
 同ネットは県内の108の企業・団体、個人で組織し、社会貢献をテーマにセミナーや広報活動に取り組んでいる。リサイクル運動も活動の一環で、県内の学校や企業でペットボトルキャップを募り、障害者作業所で回収・分別し、リサイクル会社を通じて園芸用プランターに加工。障害者作業所の生産する花の種、土と合わせて栽培キットにして、キャップの回収に協力する学校にプレゼントしている。活動5年目を迎える今年は長浜市内の学校を対象にし、今月1日から各学校に順番に届けている。
 また、長浜市社会福祉協議会ボランティアセンターと湖北日曜大工クラブもキャップ回収ボックスを手作りして学校にプレゼントし、活動を後押している。
 同ネットでは「ごみを減らそうとキャップを集める方々、暑い日も寒い日も雨の日もキャップを回収してくれる作業所の方々、キャップをプランターに作り変えてくれる企業の方々。多くの方々の思いが詰まっている」と子ども達に呼びかけ、「このプランターで花を育ててもらうことで、環境と福祉を思う心をますます持ってもらえれば」と話している。


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2018年11月01日

子ども達の豊かな想像力、黒壁作家が実物グラスに

みんなのグラスデザイン画コンペティション
 黒壁が設立30周年を記念して初めて実施した「みんなのグラスデザイン画コンペティション」の入賞15点が作品化され、黒壁ガラススタジオ(元浜町)に展示されている。子ども達の想像力豊かなデザインを、黒壁のガラス作家が持ち前の技術を駆使して忠実に再現しており、その出来映えが市民や観光客を驚かせている。
 コンペは子ども達の感性や創造性を育み、デザインやモノづくりの楽しさ、ガラスの魅力を発信するため、中学生以下を対象にデザイン画を募集。長浜市内を中心に715点の応募があり、黒壁の作家らがデザインのアイデアや作品に込めた思いなどを審査して12点の入賞作品を選んだ。また、スタジオ内にデザイン画を掲示して来館者に人気投票をしてもらい、上位3点を選出した。
 黒壁のガラス作家が各デザインの作品化に向けてアイデアを出し合い、それぞれの専門技術を生かして1点ずつグラスを作り上げた。
 グランプリに輝いた近藤穂南さん(7)の「わたしのかぞく」は、家族4人の笑顔のグラスを重ねたデザイン。このほかの入賞作はビワコオオナマズやフナ、フラミンゴ、ウツボオオカズラなど動物や植物をモチーフにしたデザインが多い。作品は11日まで展示した後、入賞者にプレゼントする。
 黒壁は「コンペを通じて子ども達が長浜のガラス文化を感じるきっかけになれば。家族そろって発想豊かな子ども達の作品を見に来て欲しい」と話している。


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