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自分の好きなこと信じて

「カメ止め」の上田さん凱旋講演
 200万人の観客を動員した話題の「カメラを止めるな」映画監督で木之本出身の上田慎一郎さん(34)の凱旋講演会が20日、きのもと交遊館で開かれ、少年時代の思い出や近況、映画に対する思いや自分の生き方など熱く語った。
 上田さんは地元の小中学校、長浜高校を卒業後、映画監督を目指し、上京。自分で衣装を作ったり、幼い息子を出演させるなどし、300万円の低予算で「カメ止め」を製作。今年6月に東京都内の2館で封切されて以降、人気が沸騰し、拡大上映された。観客動員数は当初5000人を目標としていたが、今週末には200万人を突破した。
 上田さんはまず、「まさか、ここまでヒットするとは」と驚きの表情。人気が出た後も「苦労なく、楽しいことがいっぱい」と語り、「忙しさのレベルが変わり、好きな映画を観る回数が減り、代わりにテレビ、ラジオ出演が増えた」と嬉しい悲鳴を上げていた。
 高校時代、映画作りに目覚め監督として作品を作るようになったが、その当時からチームをまとめ、自分のイメージをキャスト全員に共有させ、仕上げる、という方針だった。
 今も映画は監督や役者も横並びで、みんなで一緒につくるというスタイル。ただ「おもしろい映画をつくるという最高のミッション(使命)の最終決定権は監督が持っている、と思っている」と語った。
 「カメ止め」がブレイクした理由として「これまで作ってきた映画は審査員の目や結果を気にするあまり、下心や背伸びがあった。しかし、この作品は何も考えず、一番シンプル」と振り返った。
 映画に関して「総合芸術すべてを集約したものと思っており、映像や音楽をひとつに収めることができるから燃えることができる」と述べ、過去の経験から「人生も、台本からも反れた時、おもしろくなる」と持論を展開。何事をするにも「自分の好きなことを信じて生きてほしい」と訴えた。
 講演会は上田さんを応援する同級生や家族、商店街有志らによる実行委員会の主催。100人余が聴講した。この後、上田さんは映画にちなんだゾンビメイクの地元の子どもたちと街道を練り歩き、木之本の町に賑わいを作っていた。


2018年10月22日 16:39 |


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