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外来魚、ビワマスの餌に

バイオ大研究室が開発、食味試験も
 長浜バイオ大学の研究室とびわ鮎センター(南浜町)は、琵琶湖の在来種を食い荒らす外来魚ブラックバスをすり身にしたビワマス用の餌を開発。その餌で養殖したビワマスの食味試験が25日、バイオ大で行われ、教職員や学生200人が脂の乗りや味などを審査した。
 「琵琶湖の宝石」とも呼ばれるビワマスは脂の乗りが良く、美味で知られる。県水産試験場が養殖技術を確立したことから近年、市場に出回るようになったが、収益を確保できる餌の開発が不可欠となっている。
 長浜バイオ大・河内浩行准教授(分子生物学)の研究室ではビワマスのブランド化に取り組む水産業者などの依頼を受けて餌の開発を続けている。脂肪の備蓄に関係するたんぱく質を活性化させる成分やアミノ酸成分などを調べ、昨年は▽天然ビワマスが主食とするアユ▽琵琶湖で大量に捕獲できるウグイ▽ビワマスのアラ▽ビールの醸造過程で廃棄される搾りかす—をそれぞれ市販のニジマス用の餌と混ぜ合わせて、養殖試験を行った。
 今年は県漁業協同組合連合会から無料で提供されたブラックバスのすり身を餌とし、3月からびわ鮎センターで養殖している。養殖20週の成長を比較したところ、従来のニジマス用のエサで育ったビワマスが平均350㌘だったのに対し、ブラックバスを食べて育ったビワマスは550㌘と大きく成長。河内準教授は「脂が乗って美味しく育った」と味にも自信を見せる。
 この日の食味試験では従来のニジマス用の餌やブラックバスのすり身を与えて養殖したものなど4種類を刺身にして教職員や学生が食べ比べ。見た目、食感、脂の乗り、味の4項目を5段階で評価した。7月にも「びわサーモン振興協議会」主催で関係者を集めて食味試験を行う予定で、双方の結果を分析したうえで、餌を与える時期や成分の配合割合を研究する方針。
 ブラックバスをビワマスの餌として使えば、外来魚駆除との一石二鳥の効果を生むが、課題もある。今回は県漁連が試験用にブラックバスを無料で提供してくれたため、餌代は従来の3分の1程度に抑えられたが、来年度以降は有料となり、コストが大きく膨らむ。河内準教授は「採算が合うようなビワマス養殖につながる餌を開発したい。外来魚の駆除にもつながるので、何らの支援を得てブラックバスを使った餌を実現できれば」と話している。


2018年06月27日 16:28 |


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