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小菊、被災地の活力に

山口夫妻、双葉町に贈り続け6年目
 高月町高野の山口賢孫さん(78)・和子さん(76)夫妻は12日、福島第一原発事故で被災した福島県双葉町のいわき事務所に自家栽培の小菊300本を贈った。
 山口さん夫妻は34年前から仏花用の菊を育てており、10㌃の畑で年間7万本を出荷している。2013年3月、市民グループ「双葉町を支援する会」(岩根博之会長)が主催した映画会に参加したことや地元に同じ被災地、大槌町出身の女性がいることから、「花で希望が与えられたら」と同会を通して小菊をプレゼントするように。
 山口さん夫妻は白、黄、赤の花を5本ごとに束ね、ラッピング。「花は心にやすらぎを与えてくれる癒しのもと。明日への活力にしてください」などと書いたメッセージを添えた。
 毎年、この時期に合わせ開花するよう育てており、プレゼント後は必ずお礼の写真や礼状が送られてくる。和子さんは「お礼の手紙が何よりも嬉しい。喜んでもらえるのなら」と目を細めていた。


被災地の住民「大変ありがたい」、未だ自宅入れず
 震災から7年を経過するが現在、双葉町では特定復興再生拠点区域555㌶の除染が始まったばかり。未だ津波被害地の4%程度のエリアしか、立ち入れず、ほとんどの住民が自宅にも近寄れない。
 町民約7000人は全国41都道府県に分散、避難したまま。うち、いわき市には約2000人が住んでいる。23日には同市に公営住宅が完成するものの、復興は思うように進んでいない。
 双葉町いわき事務所では山口夫妻から贈られた小菊を玄関先に置き、来庁者が自由に持ち帰りできるようにしている。
 小菊のプレゼントは毎年、町の広報誌でも紹介されており、同事務所秘書広報課の板倉幸美課長は「支援が年々、減ってゆく中、大変ありがたいこと。仏前に供えるなどし、皆さん喜んでもらっている」と話している。


2018年06月12日 15:36 |


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