味や大きさ、思い出して

つるやパンで「長いパン」の試食会
朝日町にあった内藤製パンの「通称・長いパン」の復刻プロジェクトを行っている「つるやパン」は6日、パンの試作品を情報提供者に試食してもらった。
「長いパン」は内藤製パン店主・内藤信次郎さんが焼いていた長めのコッペパン。同店の看板商品でホワイトクリームとチョコクリームをはさんだ2種があった。
内藤さんが20年ほど前他界し、空き店舗だったのをつるやパンが「まるい食パン専門店」として2年前にリニュアルオープンしたが、昔を懐かしむ客から「長いパンを食べたい」という声が相次いだ。つるやパンでは客のリクエストに応えようと、情報提供を呼びかけたところ、50件近い情報が寄せられた。
試食会には情報提供者15人が参加。同店ではホワイト、チョコ計8種類のクリームと2種のパン生地を用意し、試食してもらった。
近所で幼い頃、よく食べていたという朝日町の井上あゆみさん(34)は「もう少し、長く太かったような。チョコは昔の味に近いものがあった」。高校時代、登校前によく買っていたという相撲町の北川真由美さん(54)は「昔はパサパサで、こんなにしっとりとして、おいしくなかった。良すぎる」との声。
若い頃、会社帰り、ほぼ毎日食べていたという小室町の村田輝男さんは(66)は「ホワイトクリームは昔の味に近いような気がする。片手で持つと折れてしまうような大きさだった」。小さい頃、店の近所でよく遊んだという平方町の長谷川久人さん(51)は「昔は今みたいに素材が良くなったのかも。味は濃かった。今の時代に合った味にしてみては」と感想を述べていた。
つるやパンではこれらの意見を参考に7月にも復刻版「長いパン」の限定販売を開始する計画。専務の西村豊弘さん(40)は「貴重な意見をたくさんもらった。味や形は何とか、見えてきた。販売後も改良を重ね、皆さんに愛される『長いパン』にしたい」と話している。
2018年06月06日 16:09 | パーマリンク
- 02月 22日 びわSSS、木下杯準優勝
- 02月 21日 朝日小に「学びの記念碑」
- 02月 20日 昔ながらの味、後世に
- 02月 19日 679人の力作、一堂に
- 02月 18日 家宝や手作り、自慢の人形展示