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カエデの樹液でシロップ

西浅井で新たな森林資源を発掘
 西浅井町のカエデの樹液からメープルシロップができることがわかり、新たな森林資源として注目を浴びている。
 ながはま森林マッチングセンターでは3年前から余呉、木之本、西浅井で森林資源を発掘するため、西浅井トレイルの開拓や菅浦でのミカン栽培などを研究している。
 同センター「ながはま森の案内人」の橋本勘さんは2010年ごろ、倒木から樹液が出ていたことに気付き、昨年、試験的に樹液採取を行ったところ、特定の木からメープルシロップが採れることが判明した。
 カエデは27種ほどあり、うち西浅井にはイタヤカエデとウリハダカエデが複数自生し、メープルシロップになる。採取は幹にドリルで穴を開け、接続したホースを介してタンクに樹液を貯める。カエデは寒さによる凍結を防ぐため、幹の中に糖分(メープルウォーター)を蓄積する性質があり、寒い1月下旬から2月末までしか、採取できない。また、直径20㌢以上の木が適しており、寒暖差が大きいほど幹の伸縮により、多く採取できるといわれている。
 同センターが山門水源の森などで厳選したカエデ20本に採取用のタンクを設置したところ、今シーズン計258㍑の樹液が採取できた。煮詰めてシロップ(約5・7㍑)にすると、まろやかであっさりした味になったという。
 一連の作業を観光資源にも役立てようと見学会を2月、JRふれあいハイキングのメニューとして活用。3月24日には試食会を兼ねた報告会も開く予定。橋本さんは「メープルシロップは日光や安曇野、秩父などでとれるが、関西では珍しい。カエデは市内各地の森に自生しており、樹液を採取しても樹木には何ら影響がない。商品化も視野に入れ、シロップが森づくりやまちおこしに繋がれば」と話している。


2018年03月02日 16:47 |


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