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めったに見られない蚕の模型も

 浅井歴史民俗資料館で6日から、湖北の養蚕にスポットを当てた企画展が始まった。長浜農業高校に所蔵されている「蚕の標本模型」など、普段、お目にかかれない資料が見られる。
長浜農高所蔵、浅井資料館で企画展「湖北の養蚕」
 湖北地域は古くから養蚕が盛んで、勧農局の「全国農産表」によると明治初期、湖北3郡(伊香、東浅井、坂田)の繭、製糸の生産量は県内の9割以上を占めていた。
 しかし、昭和30〜40年代になると工業の近代化や化学繊維の普及により、養蚕は衰退。同資料館によると市内では現在、太田町と木之本町大音の各1軒のみで養蚕が行われている、という。
 企画展では湖北の養蚕、製糸業の関係をひも解くとともに、地域に受け継がれている養蚕信仰にもふれ、糸の文化史を考える。
 長浜農業高校は明治29年、県養蚕組合により、平方町の徳勝寺を校舎とし「簡易蚕業学校」が創設されたことが起源。その後、同校は県立に移管され同31年、県簡易蚕業学校となり、翌年、長浜農学校となる。
 現在、同校の同窓会館の一室には養蚕に関する貴重な資料が数多く保管されているが、一般公開はされていない。企画展では同校が所蔵する「長農の父」と呼ばれた同校教諭・村田甚太郎氏が書いた「日本蚕業教科書」(明治41年)、宮中の御養蚕所における皇后御親蚕繭の標本(大正11、12年)などを展示。
 蚕の標本模型は明治6年、蚕業教育の実習に使った木製モデル。5齢幼虫を長さ約50㌢に拡大し、内部の名称や機能などが学べ、生徒たちが養蚕について関心を持つきっかけとなった。
 このほか、湖北町伊部の小谷寺で江戸時代に作られたとされる養蚕の神「馬鳴菩薩像」など計13点を並べている。午前9時から午後5時、3月25日まで。月曜と、祝日の翌日休館。入館料は大人300円。
◇   ◇
 2月24日午後1時半からは浅井図書館で関連歴史講座。県立大人間文化学部の森下あおい教授が「湖北の織物」をテーマに話す。一般500円。問い合わせは資料館☎(74)0101へ。


2018年02月06日 16:45 |


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