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ラリックの魅力伝え20年

「心静かなひと時を」 朝日町の成田美術館
 フランスのガラス工芸家ルネ・ラリック(1860〜1945年)の作品を展示している成田美術館(朝日町)が今年で開館20年を迎えた。エミール・ガレ、ドーム兄弟と並ぶ近代ガラス工芸家のラリックに魅了された館長の成田光子さんが国内外で収集した数々のコレクションを公開し、県内外のラリックファンを虜にしている。
 ラリックはフランス・シャンパーニュ地方の恵まれた自然に囲まれて幼少期を過ごし、豊かな感性を育んだ。アール・ヌーヴォー期は宝飾作家として、アール・デコ期にはガラス作家として活躍し、植物や小動物など「自然」をモチーフにした作品を好んで制作した。
 成田さんは50年余り前に両親からラリックの白鷲文様の花器をプレゼントされたのを機にラリックのガラス工芸に魅了され、以来、こつこつと作品を収集。所有する家屋の解体話が持ち上がったのを機に、「ラリックの作品をきれいに見せてあげたい」と、美術館の建設に踏み切った。
 200点を超えるコレクションの中から常時50点余りを公開。作品を1点ずつケースに納め、それぞれの作品が最も美しくなるライティングを心掛けている。ラリックの作品は光を当てる角度によって表情や印象を変えると言われ、「リピーターのお客様が多いので、展示替えの際はライティングがうまくできているか、ドキドキすることもあります」と副館長の成田充代さん。
 美術館は静かな北国街道沿いにあり、多くの観光客でにぎわう黒壁スクエアとは趣が異なる。オープンして20年。全国のラリックファンの間では知らない人はいないが、地元・長浜では訪れたことのない市民が少なくなく「長浜市にこんな美術館があるのを知らなかった」との声も聞かれる。充代さんは「たくさんのお客様に来て頂けると嬉しいですけど、小さな美術館ですので。ラリックの作品を鑑賞し、心静かなひと時を過ごしていただければ」と話している。
 入館料は大人800円、大学・高校生600円、小中学生500円。午前10時から午後5時まで。月曜休館。


2018年01月18日 16:23 |


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