滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



バイオ大協力、ビワマス養殖

餌4種類開発 食味試験で成果探る
 南浜町のびわ鮎センター(川瀬利弥社長)が長浜バイオ大学と協力して開発した餌4種類を使ってビワマスを養殖し、その成果を確認する食味試験が30日、「鮎茶屋かわせ」で行われた。市内の水産業者や長浜地方卸売市場、バイオ大学の関係者がビワマスの刺身を食べ比べ、ブランド化に向けた手応えを掴んだ。
 「琵琶湖の宝石」とも呼ばれるビワマスは脂の乗りが良く、美味で知られるが、天然は夏場しか獲れず、一般に流通することが少ない。県水産試験場が養殖技術を確立したことから近年、市場に出回るようになったが、収益性や通年出荷の面で課題が残り、ブランド化を図るためには養殖技術の進化が不可欠。
 霜降り肉の研究などに取り組んでいる長浜バイオ大の河内浩行准教授と学生がビワマスのブランド化に取り組む水産業者らの依頼を受けて2010年から餌の開発に乗り出していた。従来、ビワマス養殖には市販のニジマス用の餌が使われていたが、河内准教授は脂肪の備蓄に関係するたんぱく質「PPARγ(ガンマ)」を活性化させる成分に着目して餌を研究。▽天然ビワマスが主食とするアユ▽滋賀で豊富に捕獲できるウグイ▽廃棄処分されるビワマスのアラ▽ビールの醸造過程で廃棄される搾りかす—をそれぞれ市販のニジマス用の餌と混ぜ合わせ、びわ鮎センターの養殖池で、脂の乗る時期に合わせて約3カ月間与えた。
 ビワマスが順調に成長し、出荷の時期を迎えたことから、この日、関係者約40人を招いて食味試験を行った。それぞれの餌で育ったビワマス4種類と、市販の餌だけで育った1種類の計5種類の刺身を食べ比べ、色や艶、食感、味などを5段階で評価した。結果は、ビワマスのアラをミンチ状にして市販品に混ぜ込んだ餌で育てたビワマスが1位の評価で、ビールの搾りかすなどを混ぜた餌が2位となった。
 コスト面ではいずれの餌も市販より安くつき、河内准教授は「餌代だけで3分の2程度に抑えられ、成長も2カ月ほど早い」と分析。「今回の結果をもとに、市販品の配合量を減らしてコスト削減を図りたい」とさらなる餌の開発に取り組む。川瀬社長は「良い感触を得た。養殖のノウハウを共有して、生産者の生産量を上げたい」と、ビワマスのブランド化に向けた意欲を新たにしていた。
 なお、びわ鮎センターでは7月中旬から試験養殖したビワマス約2㌧を長浜地方卸売市場に出荷する予定。


2017年07月01日 16:40 |


過去のニュース


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会