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カタクリ、仲良く

 3日午後、早春に咲くカタクリの群生地、北ノ郷町の岡高神社の近くを通り「まだ、ちょっと早いかな」と思いつつ、寄ってみた。
 すると近所の顔見知りの女性がかけよってきて「今年はイノシシや鹿にやられて、ひどいことになっているんです」と教えてくれた。
 境内の中を見渡しても花の姿はない。しかし、神社の裏手に回ると、少しだが咲き始めたカタクリの花を見つけることができた。
 「春の妖精」と称されるカタクリはユリ科の多年草で発芽から花をつけるまで、7年の歳月を要する。朝夕は閉じており、昼間、紫の花びらがそり返るように開く。
 このきれいな姿を演出している舞台裏には自然界の裏方の存在が欠かせない。
 カタクリは自分で受粉することができないから、甘い香りを出してハチやチョウを誘い、助けてもらう。受粉によりできた種子の表面には栄養分が含まれているから、地面に落とすと、アリが巣まで運んでくれ、自然と自生域を拡大。昆虫たちとともに助け合いながら、子孫を残している。
 写真に収めたカタクリは2輪が寄り添うように咲いていた。土の中で7年間、仲良く一緒に休んでいたのだが、ようやく顔を覗かせ、木漏れ日を浴びながら、春風に揺れていた。


2017年04月04日 17:35 |


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