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今年で見納め 大通寺馬酔木展

商店主の高齢化で 世話できず
 大通寺の早春の風物詩、馬酔木展が29回目を迎える今年で閉幕する。ながはま御坊表参道商店街振興組合の商店主らが長年、馬酔木の鉢植えの世話を続けてきたが、高齢化や後継者不足により、これ以上続けるのが困難としている。最後の馬酔木展は今月11日から始まる。
 同展は1989年、大通寺の門前通りである表参道商店街に賑わいを取り戻そうと、かつて洋服店を営んでいた岡田辰男さん(88)ら商店街の有志が馬酔木の盆栽に注目したのがきっかけ。当時、市街地では黒壁が誕生するなど、商店街再興の機運が高まっていた。表参道商店街でも老朽化したアーケードを撤去したことで大通寺の山門が姿を現していた。馬酔木展は慶雲館で開かれている長浜盆梅展目当ての観光客を大通寺へ回遊させる狙いだった。
 馬酔木はツツジ科で、白やピンクの釣り鐘状の愛らしい花を鈴生りに咲かせる。馬が食べると酔ったようになることから、この名が付いた。
 「近隣の山へ何度も入って野生の馬酔木を掘り起こした。それは大変な作業でした」と振り返るのは商店街振興組合の小倉勝彦理事長(73)。馬酔木の鉢植えの世話は手間がかかり、新芽が伸びる夏は朝夕2回の水やりが欠かせず、強い日差しを避けるため日除けシートを張った。施肥や枝の剪定も大切な作業となる。
 最盛期には大通寺境内に推定樹齢400年の古木を含む100鉢余りがずらりと並び、期間中の大通寺の参拝客が1万人を超えることもあった。しかし、近年は商店主らの高齢化により、馬酔木の世話が難しくなり、昨年の展示は40鉢程と年々、寂しくなっていた。
 小倉理事長は「御坊さんに人が集まる新しい取り組みとして始まったが、商店主も高齢化や後継者がいないなどの問題があり、今回で最後となる」と話している。


2017年02月08日 16:08 |


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