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下坂鍛冶をクローズアップ

長浜城歴史博物館で企画展
 坂田郡下坂庄(現在の長浜市下坂中、下坂浜町付近)で腕を振るい、後に江戸幕府の御用鍛冶となった「下坂鍛冶」をクローズアップした企画展「下坂鍛冶と越前康継」が29日から長浜城歴史博物館で開かれる。
 下坂鍛冶の起源は不明だが、15世紀後半には下坂庄に「鍛冶村」があったことが室町時代の文献で明らかになっている。16世紀後半、美濃国(岐阜県)の刀工・兼先を師匠として迎え入れて技術を磨き、戦国時代末期の争乱による武器需要の増加にともなって急速に成長した。関ヶ原合戦以降は湖北ゆかりの武将たちに召し抱えられて、各地に散って行った。
 越前国に移住した下坂鍛冶の代表工が下坂市左衛門。後に徳川家康に見いだされて大坂城攻撃用の大量の陣刀を受注、生産に励んだ。その恩賞として「康」の字が与えられ、康継を名乗った。また、大坂城落城後は焼失した太閤の名刀を模作した。
 企画展では下坂庄時代の作品を中心に計26件を展示する。「直槍銘下坂住兼先」は、下坂をはじめ越前、加賀、備中、備前、丹後福知山、因幡など各地を転々とした兼先の作品で、下坂鍛冶の居住地を下坂庄と裏付けることになった。加藤清正の槍を写した「十文字槍押形」は、清正が長浜城主の秀吉に小姓として仕えていた時代に注文したとされる。槍は賤ヶ岳合戦の前哨戦「大岩山砦の戦い」で討死した武将・中川清秀の子孫にあたる豊後岡城主の中川家に伝来し、幕末の肥後熊本藩士・木原盾臣が押形にした。
 入館料は大人400円、小中学生200円(湖北地域は無料)午前9時から午後5時、2月26日まで。
 なお、29日午前10時から同館で展示説明会、2月4日午後1時半から臨湖で特別講座「下坂鍛冶と越前康継」がある。特別講座は参加費500円。


2017年01月27日 16:42 |


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