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空き診療所で結づくり

鳥羽上町の旧北村医院を保存、活用へ
 鳥羽上町で長年、診療所として親しまれ、今は空き家となっている旧北村医院を保存、活用しようと地元住民らが動き始めた。20日には見学、体験イベントが開かれ、地元の人たちが交流を深めた。
 北村家は代々、医業に携わり初代・李軒は医療の傍ら絵をたしなみ、江戸後期の四条派の画家・松村景文に師事。曳山「春日山」の舞台障子などを描いたとされる。
 地元の人によると、腕利きの名医で、地域唯一の町医者だったため、地元はもとより山越えしてまで、受診する患者が絶えず、人力車で往診していたという。
 旧北村医院は江戸中期に建てられたとされ、広い土間の奥には待ち合いや診療室があり、年寄りの憩いの場だった。小梁が巡らされたササラ天井や有名な庭師によって造られた優雅な庭園もあり、随所に名家の跡がみられる。
 後継者の死去や京都への移住により、昭和34年ごろ空き家に。長年、使われていなかったため、雨漏れし、庇が折れるなど傷みが目立っていた。
 建物の管理を任されていた親戚の北村優子さんは、昔の思い出が詰まった診療所に新たな命を吹き込もうと、子どもから大人まで集えるコミュニティーの場にしようと考えた。
 この日は「子どもの居場所から考える地域の結づくり」をテーマに、いざない湖北定住センターを中心に市内の食育団体、地元住民、自治会らの協力で、交流イベントが開かれた。
 地元のお年寄りらによるしめ縄・酉のクラフト作りや鉢もん・おばんざいバイキング、昔の暮らし講座などがあり、大勢の人が訪れた。地元の中尾千代さん(80)は「昔のことを思い出し、懐かしい。立派な建物なので残してほしい」と話していた。


2016年11月21日 15:48 |


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