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デザイナー・トイの頂点に

大久保さんのフィギュア NYの祭典でベスト賞
 10月にニューヨークで開かれたトイ・カルチャーの世界的祭典「デザイナー・トイ・アワード」で、長浜市八幡中山町のトイ・ショップ「インスティンクトイ」のオリジナル作品がその年の最優秀作品に選ばれた。デザイナーの大久保博人さん(35)は「世界最高のクオリティー」をコンセプトに次々とオリジナル作品を生み出し、その世界では広く知られるが、受賞は初めて。「賞を獲れて当然と思うくらい頑張ってきたが、改めて評価されて嬉しい」と話している。
 インスティンクトイは、農機具販売業「大久保」(長浜市東主計町)が運営し、同社専務の大久保さんがデザインや制作を手掛けている。看板作品は、謎の液体生物に浸食されて姿が変貌したクマのフィギュア「インク」。可愛さと不気味さが絡み合ったデザインがコレクターの評判を呼び、2008年の販売以来、22のシリーズを送り出している。製作数を上回る購入希望があるため、毎回、抽選販売となる人気だ。
 今回、受賞したのはネコ型の「キュリオ」。「ベアブリック」の生みの親・赤司竜彦さんから「ネコのインクを作れない?」と声をかけられたのをきっかけに制作。デザインから金型の成型まで試行錯誤を繰り返し、8カ月かけて作り出した。ドロドロの浸食生物を手足に着脱できたりと細部のデザインにまで徹底的にこだわった。
 デザイナー・トイ・アワードは、クラッターマガジン社が主催する祭典で、世界中のトイ・デザイナーが注目する。今年は9部門のうち、ベスト・オブ・ソフビ部門でキュリオが、アーティスト・オブ・ザ・イヤー部門に同店がノミネートされ、審査員と一般参加のメール投票によってキュリオが受賞した。大久保さんは台湾でイベント中だったため、表彰式には出席できず、ビデオメッセージで参加。先週、ニューヨークからトロフィーが届いた。
 大久保さんは伊吹高を卒業後、上京。東京芸大を目指して浪人中にフィギュアに魅了され、コレクションだけでなく、制作も手掛けるようになった。東京で活動していたが、「世界的視野に立てば東京にいる必要はない」と帰郷し、長浜にギャラリー兼店舗を建設。現在は、シンガポール、台湾、上海、香港、ニューヨーク、ロサンゼルスのほか欧州など世界10カ所に取扱店を持ち、海外の祭典やイベントに参加する忙しい毎日を送っている。「おもちゃがおもちゃにとどまらず、建築物のオブジェになったり、ワンランク上の生活に溶け込んだりするような作品を届けたい」とさらなる創作意欲を燃やしている。


2016年11月09日 16:31 |


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