滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



2016年11月30日

湖北の伝統食 伝承へ

ワークショップで知恵と技学ぶ
 湖北伝統の食文化や暮らしの伝承に取り組む主婦グループ「TSUNAGU」が湖北町伊部の郷土料理研究家・肥田文子さんら3人を講師に迎えたワークショップ「食べる つなぐ 湖北のくらし」を企画。30日、元浜町の交流施設「湖北の暮らしの案内所どんどん」で第1弾を開催し、市内外の男女11人が郷土料理の作り方を学んだ。
 グループは市内の川瀬順子さん、野本育恵さん、川島典子さんの3人で、日ごろから肥田さんをはじめとする地域の先達から郷土料理の知恵と技を学んでいる。ワークショップは「もっとたくさんの方に触れてもらいたい」(川瀬さん)と初めて企画。講師に肥田さんのほか、味噌加工などに取り組む丸本愛子さん(米原市万願寺)、滋賀の食事文化研究会会員・三田弘子さん(大路町)を招いた。
 この日の料理は小豆ご飯、打ち豆汁、焼き鯖そうめん、幸福豆など。肥田さんらが調理を実演しながら「里芋はぬめりがあるので、味噌を半分加えて煮ると良い」「焼き鯖は少しあぶると串が抜けやすくなります」などとアドバイスした。
 参加者は3人の話をメモに取りながらその技をじっくり観察。打ち豆汁に使う大豆を木槌で叩いて潰す体験にも挑戦していた。
 川瀬さんは「講師の方々は地域の宝物。ワークショップを通して触れ合うことで、知恵や技を受け継いでゆければ」と話している。ワークショップは今後も、季節ごとに開催する。


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2016年11月29日

1日署長はサイドカーで

木之本署、歳末特別警戒に「出陣」
 木之本署は28日、同署駐車場で、歳末特別警戒出動式を開き、防犯パトロールをスタートさせた。
 式には署員や防犯ボランティア団体のメンバーら約60人が参加。伊香高校ボランティア「SOUND会」の筒井菜緒さん(3年)が1日署長となり、署員の服装点検などを行った。
 同署の井上剛生署長は「年末に向け、強盗被害などが起きやすい金融機関、コンビニなどのパトロールを強化し、犯罪を抑止。飲酒による暴力事件や事故を防止したい。より一層の緊張感を持ち、地域住民の信頼を得て、伊香の安全安心を守り、平穏な正月が迎えられるよう、皆さんの力を借りたい」と訓示した。
 この後、地元ゆかりの軍師・黒田官兵衛に扮したSOUND会の島脇純也君(3年)の「皆のもの、出陣じゃー」の号令で署員らがパトロールに出発。筒井さんと井上署長は大型バイクのサイドカーに乗り込み、パトカーとともに管内を巡回した。


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2016年11月28日

緑で心穏やか、元気モリモリ

たかつき認定こども園で植樹式
 昨年開園したばかりの、たかつき認定こども園に、モミジの木など計10本がプレゼントされ、28日、5歳児79人が参加して、記念植樹式が開かれた。
 県緑化推進会は平和堂が進めている「有料レジ袋収益金」を活用し、平成26年度から県内の学校や公共施設などに、樹木などを贈っている。
 これまで20カ所に贈呈し、今年度は米原市のおうみ認定こども園など10カ所に県の木・モミジなどをプレゼント。たかつき認定こども園にはモミジのほか、キンモクセイ、ナンテン、ミカンなど7種の苗木を園庭に植樹した。
 式では園児たちが植えられたばかりの苗木の根元にシャベルで土をかぶせた。田中弘美園長は世話になった関係者らに「開園したばかりで緑が少なかった。心と体の教育の上で緑は不可欠」と謝意を述べ、園児たちに「緑は心がとっても優しい気持ちになって、元気モリモリになる。みんなで大切にし、大きく育てましょう」と呼びかけていた。


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2016年11月25日

ユニークな花嫁行列

うぐいす会、高月町西阿閉で
 高月町西阿閉の高齢者サロンで25日、芸能ボランティア「うぐいす会」(井吹忠男代表)による愉快な花嫁行列が披露され、約40人のお年寄りが楽しい劇に見入っていた。
 同会は平成16年に発足し、長浜市を拠点に老人会やデイサービスなどで歌謡舞踊やお笑い寸劇、漫談など多彩な芸能を披露している。
 この日はメンバー7人と地元老人会の役員、立花治征さんや廣部藤一郎さんらが花嫁、花婿や仲人役となり、船頭に導かれ船で川を渡るシーンや昔懐かしい花嫁行列を演じた(写真)。三三九度の場面では座イスが壊れて花婿がひっくり返るハプニングもあり、会場の笑いを誘っていた。


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2016年11月24日

「全員の思い タスキに込めて」

長浜北中女子駅伝チーム 近畿大会へ
 長浜北中の女子駅伝チームが12月3、4日に和歌山県田辺市で開かれる近畿中学校駅伝大会に滋賀代表として出場する。
 チームは陸上、バスケットボール、ソフトテニスの各部とサッカークラブに所属する計11人で9月下旬に結成された。週6日、朝と放課後の練習に励み、1日平均8〜10㌔を走っている。中学校女子駅伝は5区間12㌔でタイムを競う。長浜市のブロック予選を1位で通過後、今月18日に希望が丘(野洲市)で開かれた県大会では48チーム中5位に入賞し、2年連続となる近畿大会への切符を手にした。
 近畿大会を前に22日、市役所で壮行会が開かれ、北川貢造教育長から「ベストコンディションでスタートラインに立つ。そういう心構えで臨んでください。近畿大会は11人の生涯の宝物になります」などと激励を受けた。チームを代表して稲葉夢乃さん(3年)は「近畿大会出場という目標を掲げ、日々厳しい練習に取り組んできた。近畿大会では20位を目指す。全員の思いをタスキに込めて全力で頑張ってきます」と決意を述べた。チームのメンバーは次の皆さん。
 【3年】稲葉夢乃、松本小毬、田邉寧【2年】草野祐香、杉野日菜乃、横山ほのか【1年】安東珠梨亜、小林桜子、木村彩、長谷川らら、大竹優萌。


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2016年11月22日

避難の手順など確認

長浜病院小児科病棟で消防訓練
 市立長浜病院は21日、消防訓練を行い、看護師らが初期消火や患者の避難の手順を確認した。
 夜間に4階小児病棟から出火したとの想定で、患者役を含め87人が参加した。当直看護師が初期消火を試みるも、炎が天井にまで届いたため消火を断念し、患者を避難させた。当直看護師から指示を受けた他病棟の医師や看護師らが病室を一つずつ確認し、乳児に見立てた人形を抱えたり、保育器のまま運んだりした。子ども患者を集団で避難させる際、はぐれないように1本のロープを握らせるアイデアも出て、病院職員がこの日の訓練のために練習を重ねてきた成果が見られた。一方、避難者の人数確認に手間取ったことから、看護師が火災区画に留まって病室を何度も確認する場面も。
 訓練は湖北地域消防本部の職員がチェックし、最後に講評。「子どもは、まさかという所に隠れたり、怖くて声が出せなかったりする。小児科病棟で訓練をやったのは良かった」と評価したうえで、「火点(出火場所)に近い部屋から避難させてください」「火災は拡大して煙も増す。火災区画での情報収集はせず、防火扉を閉めて情報収集してください」とアドバイスしていた。


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2016年11月21日

空き診療所で結づくり

鳥羽上町の旧北村医院を保存、活用へ
 鳥羽上町で長年、診療所として親しまれ、今は空き家となっている旧北村医院を保存、活用しようと地元住民らが動き始めた。20日には見学、体験イベントが開かれ、地元の人たちが交流を深めた。
 北村家は代々、医業に携わり初代・李軒は医療の傍ら絵をたしなみ、江戸後期の四条派の画家・松村景文に師事。曳山「春日山」の舞台障子などを描いたとされる。
 地元の人によると、腕利きの名医で、地域唯一の町医者だったため、地元はもとより山越えしてまで、受診する患者が絶えず、人力車で往診していたという。
 旧北村医院は江戸中期に建てられたとされ、広い土間の奥には待ち合いや診療室があり、年寄りの憩いの場だった。小梁が巡らされたササラ天井や有名な庭師によって造られた優雅な庭園もあり、随所に名家の跡がみられる。
 後継者の死去や京都への移住により、昭和34年ごろ空き家に。長年、使われていなかったため、雨漏れし、庇が折れるなど傷みが目立っていた。
 建物の管理を任されていた親戚の北村優子さんは、昔の思い出が詰まった診療所に新たな命を吹き込もうと、子どもから大人まで集えるコミュニティーの場にしようと考えた。
 この日は「子どもの居場所から考える地域の結づくり」をテーマに、いざない湖北定住センターを中心に市内の食育団体、地元住民、自治会らの協力で、交流イベントが開かれた。
 地元のお年寄りらによるしめ縄・酉のクラフト作りや鉢もん・おばんざいバイキング、昔の暮らし講座などがあり、大勢の人が訪れた。地元の中尾千代さん(80)は「昔のことを思い出し、懐かしい。立派な建物なので残してほしい」と話していた。


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2016年11月19日

江北図書館で企画展

「三萬一心」伊香高120年の歴史
 木之本町木之本、江北図書館で伊香高校創立120周年を記念した企画展が開かれている。展示資料から住民が高校の存続にかけた熱意が伝わってくる。
 同校は明治29年、組合立の農業補習学校として発足し、33年に伊香郡立に移行。伊香郡役所の行政文書などによると、大正11年、郡制の廃止により存廃が定まらなかった農学校を存続させようと、当時の郡長らは日夜、奔走。存続を願う3万人の郡民も学校の敷地整備に汗を流し、その偉業は今も「三萬一心」と称えられている。
 企画展では滋賀大学士魂商才館に保管されている土功碑(石碑)の「除幕式の案内状」「除幕式式辞原稿」、当時の新聞記事や年表などを並べ、住民と密接した同校の歩みを紹介する。
 火曜から土曜は午前9時半から午後5時、第2、4日曜は午後2時、12月2日まで。無料。


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2016年11月18日

虎御前山で宙ぶらりん

関西電力、高圧線の張り替え作業
 虎御前山で18日、古くなった送電線の張り替え工事が本格的に始まり、作業員が標高130㍍付近で作業を行った。
 関西電力は電気の安全、安定供給に向け、老朽化した部材や設備の更新を定期的に行っている。今回、更新するのは五村から高月町柏原、8・7㌔間の22㌔ボルト送電線。この日は作業員が事前作業として「宙乗器」に乗りながら、高さ約30㍍の電線に取り付けている付属品を撤去した。
 現場は山の中腹で、虎姫地域づくり協議会が描いた「田んぼアート」の跡が見渡せる。作業員は「宙ぶらりん」になりながら、「難着雪リング」と呼ばれる雪よけの樹脂製リングを手際よく取り外していた。一連の作業は12月22日ごろまで続く。


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2016年11月17日

湖北路12㌔を踏破

新・長浜北の1年、歴史・産業を学ぶ
 新・長浜北高校の1年生320人が17日、約12㌔のウォーキングにチャレンジした。
 「湖北ワンダーウォーク」と名付けられた体験学習は宮部町の虎姫文化ホールまでを往復するコースで、自然に親しみながら、地域の歴史や文化、産業を学ぶ。
 生徒たちは学校を北上し、国友町の長浜キヤノンの西嶋利明人事課長から会社の説明を受け、工場内を見学。虎姫文化ホールでは小谷城戦国歴史資料館友の会の脇坂博会長から「小谷城を知ろう」をテーマにした講演を聞き、地元、湖北地域への知識を深めていた。


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2016年11月16日

高級米「あかのきせき」

杉野の自然栽培米1俵15万6000円
 木之本町、杉野地区地域づくり協議会「杉野自然栽培研究会」の新ブランド米「あかのきせき」の販売が今月から東京の百貨店で始まった。湖北産コシヒカリの平均流通価格は1万8000円前後だが、1俵15万6000円の高級米として並んでいる。
 同研究会は2年前から、肥料を使わず、無農薬・無除草剤で栽培する自然栽培を実践。今年は日本一高いと称される「戸邊米」を栽培している新潟県十日町市の戸邊秀治さんのアドバイスを受けながら、約10㌃の棚田でコシヒカリを栽培。生産した100㌔を「赤土の水田でできた奇跡の味」から「あかのきせき」とネーミングし、東急百貨店渋谷本店の米屋「米よし」で販売されることになった。
 米よしは、全国の産地を巡り、厳選した米だけを販売しており、米の食味や状態などから売価を設定。「あかのきせき」は1俵19万4000円で販売している戸邊米に比べ安価な1俵15万6000円(消費税別)に。店頭では玄米を注文に応じて精米し、2㌔5200円から、量り売りしている。
 販路ができたことで、同研究会は今後の課題を「継続」とし、「品質管理や安定供給を目指す上で組合化を目指したい」と話している。


自然栽培報告会
 木之本町、杉野自然栽培研究会は17日午後7時から、市役所高月支所で「自然栽培報告会」を開く。
 報告会ではこれまでの経緯や新米の試食、意見交換会などがある。一般参加可。無料。


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2016年11月15日

長浜生まれの兜、宝塚へ

一助朋月、「軍師・半兵衛」に提供
 元浜町、時代物工房「一助朋月」が製作した兜が来年1月から宝塚歌劇団で上演される新作ミュージカル「燃ゆる〜軍師・竹中半兵衛〜」に採用されることになった。主役の七海ひろきさん演じる半兵衛が、長浜生まれの兜をかぶり、華やかな舞台を演じる。
 同工房では劇団や大衆演劇などで使われる樹脂製オーダーメイドの兜や甲冑を製作している。半兵衛ゆかりの長浜で、この話を聞きつけた宝塚関係者からのオファーがあり、協力することに。
 半兵衛がかぶっていたとされる兜は「一の谷」と呼ばれるタイプだが、今回は演出家の要望により、一風変わった「投げ頭巾」に近いもの。
 シリコンなどの樹脂を手で熱成形するなどの労作で、徹夜しながらわずか約1週間で仕上げ、代表の塚本朋和さん(46)は「華やかな舞台に少しでも花を添えられたら」と完成品を無償提供した。
 「軍師・竹中半兵衛」は智将・半兵衛の人物像や妻との夫婦愛、共に秀吉をささえた軍師・黒田官兵衛との絆を交えて描くオリジナル戦国ミュージカル。明日のトップスターを夢見る若手役者たちが来年1月12日から23日まで、宝塚バウホールで公演する。
 なお、前売り券は12月10日から販売。入場料は5300円。


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2016年11月14日

授業参観で養成講座

余呉小、認知症キッズサポーターを
 12日の余呉小学校の授業参観で、認知症サポーター養成講座が開かれ、4、5年の児童39人とその保護者が認知症への理解を深めた。
 長浜市では認知症キャラバンメイトの協力で、平成22年度から「キッズサポーター」の養成を始めており、これまでに小中学生約1万1500人が受講している。
 親子参観での講座は今回が初めてで、この日は地元のキャラバンメイト・布施みさ恵さんら6人が講師となり、認知症の祖母と同居する孫娘の話を描いた「忘れても、好きだよ。おばあちゃん」の絵本を読み聞かせしたり、アルツハイマー病などのメカニズムを解説。寸劇で認知症患者とどのように接すればよいかをアドバイスした。
 布施さんらは寸劇で、認知症になると、ペットボトルの開け方、塩と砂糖の見分けがわからなくなることを演じた上「家族らが認知症かな?と思ったら病院などに相談を」と呼びかけていた。
 高橋光太朗君(5年)は「(認知症などで)困っている人がいたら、優しく声をかけたい」と話し、木之本、余呉、西浅井地域包括支援センターの村上伊都子主任介護専門員は「授業で一緒に学んだことを自宅でも家族で話し合ってもらえれば」と語っていた。


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2016年11月11日

芝生張りをお手伝い

新川土手で六荘認定こども園児
 六荘地区地域づくり協議会(柴田善成会長)が、六荘認定こども園近くの長浜新川の土手にツツジを植栽し、「ろくしょう」の文字を表現。11日にはこども園の年長組の園児73人がツツジの周囲に芝生を張るのを手伝った。
 長浜新川公園化事業の一環で、協議会の呼びかけに新川を管理する県が協力し、約3㍍四方の区画5カ所にツツジを植えた。この日はツツジを際立たせるための芝生張りが行われ、園児がお手伝い。今にも転びそうな斜面での作業とあって、協議会のメンバー13人にサポートされながら、芝生を運んだり、植えたりしていた(写真)。なお、土手の文字は市立長浜病院側からよく見える。


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2016年11月10日

御仏の味、お講汁を継承

西浅井町岩熊、蓮通寺の報恩講
 西浅井町岩熊の蓮通寺(岩谷圓祐住職)では長年、続いている報恩講で、「御仏の味」として精進料理の「お講汁」が提供されている。
 報恩講は浄土真宗の開祖・親鸞聖人の忌日に合わせ、600年以上、営まれている法要。古くから「門徒が寺に集まり、お講汁を食べる」風習になっている。
 お講汁はカブなどを入れ、炊きつめる味噌汁で法事などに出されるが、仏事の簡素化や生活様式の変化などで、湖北各地では伝統文化の継承を重んじる風習が薄れてゆき、同寺でも昭和42年ごろ、一時、途絶えてしまった。
 「地域の繋がりを大切に」「みんなで昔ながらの味を味わおう」「知らない人や子どもたちにも伝えたい」という門徒たちの思いから、お講汁が復活。皆が材料を持ち寄り、手伝いながら伝統の味を継承している。
 今月5日、約50人が会した報恩講でも、打ち豆入りのお講汁と小豆ご飯が提供された。岩谷住職は「やめるのは簡単なことだが、やめたら二度とできない。素朴な味、良き風習を残すことは大切なこと」と話している。


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2016年11月09日

デザイナー・トイの頂点に

大久保さんのフィギュア NYの祭典でベスト賞
 10月にニューヨークで開かれたトイ・カルチャーの世界的祭典「デザイナー・トイ・アワード」で、長浜市八幡中山町のトイ・ショップ「インスティンクトイ」のオリジナル作品がその年の最優秀作品に選ばれた。デザイナーの大久保博人さん(35)は「世界最高のクオリティー」をコンセプトに次々とオリジナル作品を生み出し、その世界では広く知られるが、受賞は初めて。「賞を獲れて当然と思うくらい頑張ってきたが、改めて評価されて嬉しい」と話している。
 インスティンクトイは、農機具販売業「大久保」(長浜市東主計町)が運営し、同社専務の大久保さんがデザインや制作を手掛けている。看板作品は、謎の液体生物に浸食されて姿が変貌したクマのフィギュア「インク」。可愛さと不気味さが絡み合ったデザインがコレクターの評判を呼び、2008年の販売以来、22のシリーズを送り出している。製作数を上回る購入希望があるため、毎回、抽選販売となる人気だ。
 今回、受賞したのはネコ型の「キュリオ」。「ベアブリック」の生みの親・赤司竜彦さんから「ネコのインクを作れない?」と声をかけられたのをきっかけに制作。デザインから金型の成型まで試行錯誤を繰り返し、8カ月かけて作り出した。ドロドロの浸食生物を手足に着脱できたりと細部のデザインにまで徹底的にこだわった。
 デザイナー・トイ・アワードは、クラッターマガジン社が主催する祭典で、世界中のトイ・デザイナーが注目する。今年は9部門のうち、ベスト・オブ・ソフビ部門でキュリオが、アーティスト・オブ・ザ・イヤー部門に同店がノミネートされ、審査員と一般参加のメール投票によってキュリオが受賞した。大久保さんは台湾でイベント中だったため、表彰式には出席できず、ビデオメッセージで参加。先週、ニューヨークからトロフィーが届いた。
 大久保さんは伊吹高を卒業後、上京。東京芸大を目指して浪人中にフィギュアに魅了され、コレクションだけでなく、制作も手掛けるようになった。東京で活動していたが、「世界的視野に立てば東京にいる必要はない」と帰郷し、長浜にギャラリー兼店舗を建設。現在は、シンガポール、台湾、上海、香港、ニューヨーク、ロサンゼルスのほか欧州など世界10カ所に取扱店を持ち、海外の祭典やイベントに参加する忙しい毎日を送っている。「おもちゃがおもちゃにとどまらず、建築物のオブジェになったり、ワンランク上の生活に溶け込んだりするような作品を届けたい」とさらなる創作意欲を燃やしている。


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2016年11月08日

けシカらん!花壇全滅

永原小学校、食害対策で新公園
 シカの食害で学校花壇が維持できなくなった永原小学校は緑を継続させる策として、シカを寄せつけない工夫をしたポケットパークを整備。学校関係者は「これで、大丈夫」と胸をなでおろしている。
 校舎南側の庭園の一角約150平方㍍に花壇を整備。昭和39年から始まった花壇コンテストに応募し、61年には農林水産大臣賞を受賞するなど、熱心に緑化運動を展開していた。
 しかし、近くの葛篭尾崎でシカが大量繁殖。山に囲まれた学校にもシカが姿を現すようになり、花壇に植えていたパンジーなどを食い尽くすように。周辺に二重の防御ネット(高さ約2㍍)を張り巡らせても、支柱やネットを壊して、中に侵入。あらゆる手を尽くした職員たちの頭痛の種だった。
 同校では市教委や業者と対応を協議し、国土緑化推進機構の助成を受け、花壇から木々を中心とした「いこいの庭」に変更。シダレザクラやハナミズキ、モクレンなどの周りをシカが嫌うとされるツツジやサツキ約50本で囲み、被害に遭わないようにした。
 横田文子教頭は「ここ2年間は全滅状態で、困っていた。皆さんのアイデアで緑が残れば」と話している。
 同校では18日午後2時半から、協力関係者を招き、完成式典を開く。


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2016年11月07日

着物の魅力伝えたい

新女王3人決まる、長浜から2人
 びわ湖きものの女王選出大会が6日、曳山博物館広場で開かれ、長浜市の女性2人を含む3人が新しい女王に選ばれた。
 県呉服小売商連合会が毎年開いている大会で、19回目を迎える今回は県内の18人が出場。審査員が着物姿での歩き方、笑顔、話し方などを審査した。
 女王に輝いたのは東近江市の大学4年生・池内瑞希さん(21)、高田町の医療事務・中村彩乃さん(24)、同町の大学4年生・中西真理さん(21)。それぞれ成人式の際に購入した振袖で参加した。
 池内さんは10月の長浜きもの大園遊会に参加した際に女王選出大会を知り応募。「女王に選ばれてとても光栄。着物の良さを発信してゆきたい」と話している。中村さんは「まさか自分が選ばれるとは。若い世代に着物の魅了を伝えたい」と話し、浜縮緬の振袖で出場した中西さんは「滋賀県も着物も、どっちも大好き。イベントを通して両方の魅力を皆さんに伝えたい」と話している。
 女王の3人は今後1年間、県内のイベントに参加して着物の魅力などを発信する。


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2016年11月05日

ルール作りや標語で啓発

13中学校の代表 スマホ利用で意見交換
 長浜市内13中学校の代表が携帯電話やスマートフォン、インターネットの利用について考える「中学生集会」が3日、市役所で開かれた。
 集会は、スマホなどが中学生にも普及する中、生徒自身に使い方やルールを考えてもらおうと、長浜市教委の呼びかけで昨年12月にスタート。4回目を迎えたこの日は各中学校の生徒会役員ら26人が各校の取り組みを発表し、意見交換した。
 木之本中代表は全校生徒178人へのアンケート調査の結果を発表し、携帯電話・スマホを「持っている」「使わせてもらっている」生徒が57・1%にのぼったこと、主にSNS(LINEなど)、ゲーム、動画・音楽の視聴に利用していることを報告。1日の利用時間が4時間を超える生徒が4割を占めるクラスもあったと指摘した。
 長浜西中代表は携帯電話・スマホを所持している生徒が58%、うち1日2時間以上の使用者が33%にのぼることを報告。▽22時以降は相手に(メールやメッセージなどを)送らない▽自分が言われて嫌なことは送らない—など「スマホ利用6ヶ条」を掲げて、啓発に取り組んでいることを発表した。
 びわ中代表は生徒から募集した標語「つぶやいた言葉は一生残ってる」「気をつけて自分の指が差す未来」などを活用して、利用マナーやルールの啓発に取り組んでいることを報告した。
 意見交換では「スマホはダメなものという決め付けがある」「大人の意見は一方的。自分たちでルールを作っていきたい」「スマホのことは親より生徒の方が理解しているので、生徒優先でルールを決め、それからPTAに示したい」などと、生徒主導でルールを作るべきとの意見が多く出た。また、啓発標語やポスター、討論会など通して利用ルールやマナーを生徒に浸透させる必要性を実感していた。
 なお、過去に開かれた集会ではスマホやインターネットについて「いろんな人と情報交換でき、世界中の人と交流できる」「小説を読め、音楽も聴ける。GPS機能でどこにいるのかもわかる。写真も撮れる」と評価する一方で、「動画に夢中になって止められない」「いじめが多々ある」「人前では言えないことを書いてしまう」とマイナス面を指摘する意見も相次いだ。また、スマホを所有する10代のほとんどが利用している無料通信アプリ「LINE」については、届いたメッセージを読んで返信しないと、「既読無視」との指摘を受け、けんかや仲間外れの原因となること、掲載した写真が勝手に転載されたケースが報告された。


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2016年11月04日

生演奏、肌で感じて

13日、シガウッドでミニコンサート
 入場料1000円で、乳幼児も鑑賞できます—。クラシック音楽に関心のない人にも生演奏を気軽に楽しんでもらおうと、若手音楽家を招いたミニコンサートが全国に広がっている。長浜市内でも13日午後3時から住宅パネル製造「シガウッド」(大辰巳町)で開かれることになった。
 ミニコンサートは一般財団法人「100万人のクラシックライブ」の呼びかけで2014年から始まった。観客を50人前後にとどめて目の前の迫力ある生演奏を楽しんでもらうことで、クラシック音楽の普及と、若手音楽家の活躍の舞台を創出する取り組み。元金融マンの蓑田秀策氏がバイオリンの生演奏を至近距離で聴き感動したのをきっかけに、財団を設立。「クラシック音楽に関心がなかった人に向けたコンサート」を催すことで、クラシック音楽を楽しむ土壌づくりを目指している。
 シガウッドでの開催は、高橋文夫社長が(63)が今年5月に米原駅東口のホテル「東横イン」のロビーで開かれたバイオリンコンサートに魅せられたのがきっかけ。大学時代にグリークラブに所属し、家族もピアノやバイオリンを演奏する「音楽一家」であることも、蓑田氏の取り組みに共感することとなった。
 同社が2年前に新築した社屋の2階には高天井のサロンがあり、室内楽の演奏に最適(写真)。今年7月に従業員と家族向けに開いた演奏会が好評だったことから、第2弾として広く市民向けに開催することに。当日は大阪フィルハーモニー交響楽団の高山佳南子さん(バイオリン)、大阪音楽大演奏員で同大付属音楽院講師の小野文さん(ピアノ)を招き、ドヴォルザークやバッハなど初心者にも馴染み易い曲を演奏してもらう。高橋社長は「堅苦しいホールと違って、目の前で演奏される。肌で音楽を感じ、小さい子どもにも楽しんでもらいたい」と呼びかけている。約1時間の演奏のあとは、2人を囲んでの「お茶会」もある。定員50人。入場料1000円(中学生以下無料)。問い合わせはシガウッド☎(62)1517へ。


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2016年11月02日

プロと市民の力、結集

旧余呉小で12日、オペラ「道化師」
 イタリアオペラの代表傑作「道化師」が12日午後4時から、余呉町下余呉の旧余呉小学校で上演される。プロと市民の共同制作による本格的な歌劇で、生の音楽、舞台が楽しめる。
 主催の「文藝の郷余呉協議会」は2005年に廃校となった、旧余呉小学校の講堂を文化、芸術活動の拠点として活動。今回のオペラ公演を「森と湖の音楽会」とし、歌劇「道化師」とイタリアの作曲家レオンカヴァッロと没後100年のトスティの歌曲コンサートを開く。
 「道化師」は旅の一座が引き起こす深い愛情と嫉妬の物語。座長が妻と村の青年の浮気を知り、自らが演じる道化を芝居と現実を重ね、錯乱してしまうというストーリー。
 主演はイタリアオペラの第一人者、千代崎元昭さん。コンサートは湖北地域在住、出身の歌手たちが親しみやすいメロディーの「朝の歌」などイタリアの名曲を披露。歌曲とオペラには地元コーラスの20人が出演する。
 大道具、衣装などは市民による手作りで、千代崎さんは「地元の人たちの力を感じた」といい、コーディネーターの鳥塚貴絵さんは「旧余呉小でのオペラ上演は初。プロと住民の力を結集した素晴らしい舞台」と話している。
 入場料は前売りが2000円(当日2500円)。残席わずか。チケットは浅井文化ホール、臨湖、市北部振興局、湖北水源の郷づくりなどで販売。


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2016年11月01日

曳山祭の復活に貢献

振付師・富士松山楽にスポット
 曳山博物館は戦後、長浜曳山まつりの復興に貢献した小谷丁野町出身の振付師・富士松山楽らにスポットを当てた展示「ユネスコ無形文化遺産登録の意味するもの」を開いている。長浜曳山まつりは昭和12年から11年間、戦争で途絶え、23年に再開されたが、長浜では歌舞伎の上演が準備できず、託された山楽が自分の孫を含む丁野の子ども12人を引き連れ、曳山で上演した。
 山楽は本名・八田林松。体が弱かったため、農業を継がず、菓子製造業を営みながら、振付を担当。地元の子どもたちに歌舞伎を教え、寺などで上演。長浜曳山まつりでは昭和9〜11年に振付けており、岐阜県垂井や米原でも指導した。
 企画展は長浜曳山まつりの曳山行事が全国32の「山・鉾・屋台行事」とともに、ユネスコ無形文化遺産の登録に向け、前進したことに合わせ、開いている。
 再開当時の歌舞伎上演の古写真や御堂前組(諌鼓山)が彦根藩第14代藩主・井伊直中から拝領した舞能面など14点を展示。江戸時代から昭和初期にかけての長浜曳山まつりの歴史と様相を関連資料からひも解く。
 午前9時から午後5時、12月11日まで。入館料は大人600円。無休。


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