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サラダパンの生みの親

木之本「つるや」西村智恵子さん
 木之本町のパン屋「つるや」の西村智恵子さん(87)は滋賀県民なら誰でも知っている「サラダパン」の生みの親。毎日、調理場に立ち、自慢の腕を振るっている。
 智恵子さんの亡夫・秀敏さんは結婚する1年前、パン屋を始めた。当時は学校給食が主で、地元、木之本をはじめ、高月、浅井の学校までコッペパンを納品。その傍ら、智恵子さんは店頭で販売するコッペパン、ジャムパン、クリームパン、あんぱんを手作りしていた。
 しかし、学校は米飯給食に移行し、コッペパンの需要が減少。店で新商品の開発を余儀なくされた。そこで思いついたのはランチ代わりに食べられる惣菜パン。塩漬けしたキャベツのみじん切りと手づくりマヨネーズを和え、コッペパンに挟んで大々的に売り出した。
 ところがキャベツから水気が出て、日持ちしないことが欠点となり、鳴かず飛ばず。大量に注文したパン袋は残ったまま。智恵子さんは苦肉の策として、食卓に毎日、並んでいたタクアンをキャベツの代わりに挟み、1960年、「サラダパン」として発売した。
 店頭に並べたところ、「タクアン?」「マヨネーズ」と嘲笑され、売れたのは1日20本ほど。ほぼ同時期に開発したウインナー入りの揚げパン「ランチパン」や丸い食パンの「サンドウィッチ」の方が売れ行きは良かった。
 発売36年後(96年11月)、滋賀夕刊が「超長寿オリジナル商品タクアンパン」と紹介し、ブームに火がついた。以降、新聞や雑誌、テレビなどで取り上げられ、人気番組「行列のできる法律相談所」で紹介されると、全国的に大ブレイク。
 今ではサラダパンだけで1日2000本以上を製造、販売。湖北地域をはじめ、県内一円63カ所のほか、東京でも販売している。
 智恵子さんは今も毎朝6時、調理場に立ち、サンドイッチの「エビステーキ」や「メンチカツ」、「タマゴサンド」や「フルーツサンド」などを作り続けている。「毎日、仕事をさせていただいているのが、健康の秘訣かも」と話していた。


2016年09月12日 16:18 |


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