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県産小麦100%で商品化

「地産地消」へ 、丸栄製パン・辻井さん10年越しの研究結実
 丸栄製パン社長の辻井孝裕さん(40)が県産小麦100%のパンの商品化にこぎつけ、9月から八幡中山町のパン店「ポコアポコ」で販売を始めた。小麦の「地産地消」を目指して始めた10年越しの研究が実を結び「県産小麦だけでパンを作れることを証明できた。このパンに皆さんがどう反応するのか。スタートはこれから」と話している。
 辻井さんは転作田で小麦が生産されながら、パンに使用されていないことを不思議に思ったのをきっかけに、約10年前から研究を始めた。「普段の半分くらいしかパンが膨らまなかった」—。初めて県産小麦を使って驚いた。パン作りに欠かせないグルテンが県産には外国産の3分の1程度しか含まれていなかったためだ。以来、小麦の品種を変更したり、製造過程を見直したりして、外国産小麦のパンに負けない品質へと改良を重ねてきた。パン向けの小麦生産のため、農家と播種前に全量買い取りを契約するなど、後戻りできない中で、試行錯誤をくりかえした。
 10年越しの研究で県産小麦による製パン技術を確立できたことから、今月1日から、これまで外国産小麦100%だったラインナップを見直し、食パンとフランスパンを除く全29種類で県産小麦100%を実現した。
 県産小麦のパンは、香ばしく、しっとりしているのが特徴。辻井さんは「多くの失敗から生まれた。そのおいしさと安全性をお客さんにジャッジしてもらえれば」と話している。


給食のパン、県産小麦に。11月から丸栄製パンの技術で、県内一斉に
 丸栄製パンが確立した県産小麦100%の製パン技術を活用して、県学校給食組合が11月の県内の学校給食のパンをすべて県産小麦100%に切り替える見通しとなった。
 組合に加盟する他の6社に辻井孝裕さんが呼びかけて実現することに。製パン技術やノウハウは、8月下旬に講習会を開いて他社に伝授した。
 辻井さんによると、県産小麦は外国産に比べ30〜40%程価格が高いのがネックで、組合が差額を負担することで、県内の子ども達に県産100%のパンを味わってもらうことになった。
 パンを提供するのは11月と来年6月に2カ月のみ。試験的な取り組みで、生徒や保護者、地域の反応を待つことになる。


2016年09月13日 16:22 |


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