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醍醐寺が初の一般公開

秘仏・毘沙門天立像、2日間限定
 今秋、長浜市内の秘仏2体が特別に一般公開される。1300年余の歴史を誇る醍醐寺(醍醐町)は10月22、23の両日に限り、秘仏の毘沙門天立像を初めて一般公開する。
 同寺は役小角(634〜701年)の開創とされる真言宗の寺院。文亀元年(1501年)、覚辺上人がこの地に留まり、教風を広め、復興。元本堂は約200㍍北の山の中腹にあったが、現在地に移築。昨年10月、新本堂が完成した。
 本尊の毘沙門天立像(木造、像高52㌢)は鎌倉時代(1160年ごろ)、運慶の作とされる。鋭くつり上がった眼、横に広がった太い鼻、ぶ厚いくちびるを「へ」の字に結んだ顔立ちはどう猛であり、鎧をまとった外観からは勇者のように感じられる。国の重要文化財。
 本堂落慶を記念しての公開。開帳法要の後、両日とも午前11時から午後3時半まで拝観できる。喜田全恵住職は「これまでも問い合わせが、多数寄せられてきたが、防犯上の理由から(公開を)断ってきた」と話している。写真撮影は不可。

33年ぶりに御開帳、菅並・東林寺の聖観世音菩薩
 余呉町菅並、東林寺の聖観世音菩薩の開帳式が9月25日行われる。
 菩薩は801年前(1216年)、鎌倉時代の作。ヒノキの1本造りで像高は172㌢。国の重要文化財に指定されている。普段、拝観することはできないが、今年は33年ぶりの開帳年とされ、開帳日のみ姿を拝むことができる。
 この日は御堂前に回向柱が建てられ、白い布の「善の綱」が菩薩の左手に結ばれる。参拝者がこの綱にふれると、菩薩にふれるのと同じ功徳があるとされ、万事太平や無病息災が叶う、とされる。
 午前10時から11時まで開帳法要が営まれ、午後3時まで一般公開。開帳式は地元住民らでつくる委員会(高橋源作委員長)が執り行う。
 聖観世音菩薩は今年、東京で開かれた「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ〜びわ湖・長浜のホトケたち」に出品。湖北地域特有とされる穏やかな顔立ちが人気を集めた。
 市歴史遺産課によると、この菩薩の背中には製作年代が入っている。当時、流行した運慶や快慶のようなリアルな作風ではなく、湖北の地方色が出ているという。
 目が細長く、口を小さく結んでおり、表情も個性的。前年に造られた同町上丹生、源昌寺の薬師如来像や聖観音坐像も同様、平安時代末期の様式を引き継ぎながら、地方仏師により、この地域なりの解釈が織り交ぜられた、としている。
 同課の秀平文忠学芸員は「大きな像で、左手の手先まで1本成形というのは珍しい。ユニークな造りも特徴的」と話している。


2016年08月30日 15:49 |


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