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目指せ、日本一のコメ作り

 機械を使わず、無農薬・無肥料で「日本一高いコメ」を栽培する新潟県十日町市の戸邊秀治さん(64)による稲作講座が28、29の両日、木之本町杉野の田んぼで行われ、地元の農家らが「戸邊式農法」を学んだ。
 戸邊さんは30歳で脱サラし、地方を転々とした後、自給自足を目指し、14年前、十日町市で田畑を購入。独自の稲作を家族とともに取り組んでいる。
戸邊さんが杉野で農家をアドバイス
 戸邊式農法は除草の手間を省くため、稲刈りから田植えまで田んぼに水を張り続け、雑草を生やさないようにし、湛水した田んぼの周辺にはワラを置いて、肥料の代わりとなる微生物と有機物を繁殖させる。また、排ガスで大気を汚すトラクターや田植え機、コンバインなどは使わず、すべて手作業。天日干しで籾のまま保管し、注文があると玄米にし、出荷先で精米してもらう。食味が良く、人気ブランドとなり、東京の百貨店では1俵19万4000円で販売され「日本一高いコメ」と呼ばれている。
 杉野地区地域づくり協議会「杉野自然栽培研究会」では安心・安全な米作りと山村地域の活性化につなげようと今シーズン、45㌃の棚田で「戸邊式農法」を実践する。
 29日には田植えが行われ、同研究会のメンバーのほか、長浜、米原の農業関係者約20人が参加。藤井勇治長浜市長も視察に訪れた。
 戸邊さんは持参した木製の「線引き器」を使い、田んぼに30㌢間隔で碁盤の目のようにマス目を描いた。マス目に沿ってきれいに苗を植えると、竹ボウキやチェーンを利用した人力除草器が入りやすくなると説明した。
 各地で農法の普及活動をしている戸邊さん。「基本はすべて人力。体を使うので健康にも良い。中山間地は水の確保が一番大切。(戸邊米と)同じレベルの米が全国で増えれば」と話す。藤井市長は「機械投資や材料費が掛らない画期的な農業。先祖代々受け継いだ土地を資産、資源として米を作っている。付加価値をつけることで経済的に成り立つのでは」と語り、農業委員で直播栽培をしている弓削繁隆さん(72)=高月町東柳野=は「どうやって売ってゆくかがポイント。PRが大切」と話していた。
 同会では戸邊式農法のマスターを目指しており、9月中旬、刈り取り。10㌃あたり4俵の収穫を目指す。


2016年05月30日 15:42 |


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