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「寄り道する心の余裕を」

ノーベル賞の益川氏、学生に呼びかけ
 2008年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大素粒子宇宙起源研究機構長で京大名誉教授の益川敏英氏が24日、長浜バイオ大で講演し、学生ら330人に専門の研究に没頭するだけでなく「寄り道する心の余裕が必要」と説いた(写真)。
 バイオ大を運営する関西文理総合学園の前身、京都人文学園の創立70周年記念講演会で、益川氏は三輪正直学長と「科学する心—今、求められる行動する思考人」をテーマに対談した。
 益川氏は新しい発見やひらめきのためには「異質な考え方がぶつかり、人と議論することが重要」と語り、「井の中の蛙、大海を知らず」との格言を例に、外の世界や異質なものに触れる必要性を説いた。そのうえで、「一つのものに集中せず、早々と自分の専門を決めず、寄り道する遊び心が必要」と、「浮気」を推奨した。
 研究の傍ら平和運動や組合活動にも取り組む益川氏は「二足の草鞋をはけないと男じゃない」との持論を持ち出し、「組合活動では、秘書の首切り問題に六法全書を持って抗議した」とのエピソードも披露した。
 三輪学長が若者へのメッセージを求めると、益川氏は「科学者がアインシュタインを信じるように、ドン・キホーテが騎士道に憧れたように、何かに憧れ、始めることが重要。ルーチンワークの中で、『何だろう?』と思うことを見つけ、敏感に反応する心が大切」と話していた。


2016年05月25日 17:41 |


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