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被災地でボラセンを運営

長浜社協の浅田さん、大型連休中
 長浜市社会福祉協議会のボランティアコーディネーターの浅田かず子さんが2日から6日まで、熊本地震の被災地、熊本県阿蘇郡西原村の災害ボランティアセンターで支援活動に従事。被災住民の困りごとの聞き取りやボランティアの受け入れ、作業の手配などに奔走した。
 西原村は人口約7000人で、地震で5人が死亡、58人が重軽傷を負った。建物の全半壊は1431棟にのぼり、682人が学校などで避難生活を送っている(8日時点)。
 滋賀県の災害ボランティアセンター中核運営支援者でもある浅田さんは県社協からの要請で2日、現地に入り、西原村災害ボランティアセンター河原サテライトに赴いた。サテライトでは「ボランティア・パーク」からマイクロバスで移動してきたボランティアを受け入れ、オリエンテーションやグルーピング、マッチング、送り出しなどを担った。
 浅田さんの派遣期間は大型連休と重なったことから、熊本県を中心に全国からボランティアが大挙し、4日には需要100人に対して260人のボランティアが送り込まれ飽和状態に。がれき撤去作業の定員はすくに埋まったため、道路清掃と並行して住民から困り事を聞きだす「ローラー作戦」に取り組んだり、農家の農作業を手伝ったりと、ボランティア作業の掘り起こしに苦慮したという。「朝9時から受け付けを始め、最後のマッチングを終わったのが午後2時。皆さんに不快な思いをさせてしまった」と後悔している。
 必要以上のボランティアが送り込まれたのは、サテライトの要望がボランティア・パークに伝わっていなかったためで、5日以降、改善された。


作業阻む「危険」の赤紙
 浅田さんによると西原村の建物の3〜5割程度に「危険」と診断された赤い紙が貼られていた。余震による倒壊の危険性があるためで、ボランティア活動は原則として行えない。「ボランティアが多いのに、手をつけられないのが歯がゆかった」と振り返る。ただ、現場に居合わせた建築士の判断で片付け作業をすることもあった。
 また、サテライトを運営した社協職員ら6人のうち地元出身者は1人だけ。浅田さんを含む5人は土地勘もなく、方言も異なる中での活動を余儀なくされ、被災者からの聴き取り調査などに苦労した。
 浅田さんは地域住民が災害ボランティアセンターの運営に積極的に関わる必要性を感じ、「日ごろから災害を他人ごとと考えず、自分に置き換える必要がある。災害が発生すれば、軽トラを出すとか、ボランティアセンターを手伝いに行くとか、近所に声を掛けて回るとか。このためには普段から地域の人と繋がる関係を築いておかなければ」と指摘していた。
◇   ◇
 なお、被災地では大型連休から一転してボランティアの人手不足が指摘されており、浅田さんは「粉ミルクも紙おむつも、物資も十分ある。必要なのは金銭の支援とボランティア」と協力を呼びかけている。


2016年05月09日 15:57 |


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