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「お帰りなさい、徳田さん」

南三陸町で8回目のボランティア
 長浜市の市民ボランティア団体「源希倶楽部」代表の徳田智史さん(33)=十里町=は4〜6日、宮城県の南三陸町を訪問。8回目のボランティア活動をした。
 たこ焼き「八船」を営む徳田さんは5年前から同町を半年ごとに訪問し、商店街の支援活動を続けている。6日に開かれたイベントでは、たこ焼き160食を提供し、売り上げ金4万8000円を全額、商店街に寄付。また、月ヶ瀬町の障害者支援施設「湖北タウンホーム」から預かった折り鶴1万羽を届けた。
 顔なじみとなった商店街の人たちからは笑顔で「お帰りなさい」。少年野球の子どもたちからも元気いっぱい「長浜でお世話になりました」「たこ焼き、ありがとうございます」と声をかけられた。徳田さんは「以前に比べ、南三陸の人たちがより賑やかに、明るく、身近に感じられたことが嬉しかった」と話していた。


震災から5年、自立へ。人口流出の被災地、岐路に。
 徳田さんは震災後、5年目を迎え、自立の道を歩み始めた被災地の現状を垣間見た。
 今回、初めて気仙沼まで足を伸ばしたが、海岸沿いの国道45号線は、防潮堤整備のダンプカーなどで大渋滞。「いつになったら、復旧のメドが立つのか」と思った。
 被災地の共通の悩みは人口の流出。震災前(2010年)、人口1万7815人だった南三陸町では震災後(15年)、2749人の減(死者・行方不明者832人)。7万4926人の気仙沼市も同様、6424人(死者・行方不明者1434人)減少し、内陸部などに移住している。
 仕事や雇用先がないことや、いつまで仮設が続くのかなど、復興の先行きが見えないことなどが要因で、地元の中小業者らは「今では助成金で賄っていた部分が多いが、今後はどうなるか、わからない」とし、「大企業ばかりに目を向けず、もっとこっちの方を向いてほしい」と行政に対して不満を漏らしていた。
 未曾有の震災だったゆえ、住民の中には「震災後5年」を「早い」と感じる人もいれば、「遅い」と思う人も。「5年」を転機とし、自立の道を模索する人が増え始めているという。
 徳田さんは「被災者を『犠牲者』『可愛そうな人』と思ってはいけない。これからは南三陸の人たちが長浜に来てもらい、新鮮な海産物などを販売できるようにし、交流を深めながら、お互いの素晴らしさをアピールできるようにしたい」と話している。


2016年03月10日 16:32 |


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