滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



2016年03月31日

お古の制服、譲渡で活用

神照学区の母親らが初企画
 着なくなった制服を必要な人に手渡そうと、神照小学区の母親らのグループが制服などの学用品を収集。30日、国際文化交流ハウスGEO(神照町)で「エコバトンの日」と銘打った譲渡会を開いた。
 入学や進級シーズンが近づくと「あと数年なのに制服を買うのはもったいない」「カッパって意外と高い」「兄弟が入学するから買い替えないと」「お古を頂戴って、なかなか言えなくて…」との声が地域の母親から漏れ聞こえてくることから、不要となった制服の譲渡機会をつくろうと、交流サロンなどを開いている母親グループ「みんなのいばしょ結」が初めて企画した。
 今月18日から29日にかけて、国際交流ハウスGEOと神照公民館に回収ボックスを設置して、神照小の制服や体操服、カッパなどを募ったところ、制服10点、カッパ7点をはじめ、長靴、道徳の教科書、鉛筆、ノートなどの学用品が数多く集まった。
 31日の教員離任式に卒業生も制服を来て出席するため、当初期待していた卒業生の制服提供のあては外れたが、制服やカッパを手に入れた母親らは「こういう機会を待っていた」「カッパは高いので、経済的に助かる」「第2回も楽しみにしている」と大歓迎で、制服を提供した母親は「まだ使えるのに捨てるのはもったいない。また使ってもらえて嬉しい」と再利用を喜んだ。譲渡会では制服やカッパは1点につき100円程度の協賛金を呼びかけた。
 学校指定の制服や体操服、ランドセル、リュックサックなどは生活困窮世帯だけでなく一般家庭にとっても出費が大きく、特に子どもの多い家庭では大きな負担となる。その負担を少しでも減らそうと、卒業生などから不要になった制服を集め再利用する動きはPTAを中心に全国で広がっているが、地域によって取り組みに温度差がある。
 「みんなのいばしょ結」の川瀬順子さんは「まだ使える制服を次の人にバトンタッチする仕組みがあれば、という声を聞き、皆と相談して初めて企画した。喜んでもらえてよかった」と話している。


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2016年03月30日

西岡さん、花園大監督に

不死鳥のごとく、79歳の球春
 野球の指導者として半世紀近く活躍してきた湖北町海老江の西岡義夫さん(79)が、今春、花園大学野球部(京都市中京区)の監督に就任。所属する京滋リーグが30日、わかさスタジアム京都で開幕した。
 西岡さんは1962年、伊香高野球部監督に就任。春夏3回、チームを甲子園に導いた。その後、虎姫、長浜商工(現北星)を経て、定年退職後も長浜北高、中学硬式野球「湖北ボーイズ」の指揮をとり、好成績を収めるとともに、優秀な人材を多数社会に輩出。一昨年、彦根総合高を最後に、ユニフォームを脱いでいた。指導歴は47年におよぶ。
 花園大学野球部は部員60人で、京滋1部リーグ。近年、成績が低迷しており、チームの改革を求める声が出ていた。昨シーズン終了後、前総監督、監督の退任により、大学が新たな人材を探していたところ、指導者として定評がある西岡さんに白羽の矢が立ち、今年3月14日、同大学から正式な就任要請があった。西岡さんは現在も彦根総合高の職員だが、松本隆理事長らの理解により、「出向」という形で快く送り出してもらった。
 70歳を超えて心臓のバイパス手術や前立腺がんを克服し、不死鳥のごとく現場に戻り、ノックバットを手にする西岡さん。大学野球は初采配だが「野球は人格を陶冶できる場。チームの勝敗にはこだわらず、選手の個性を見つけて伸ばしたい」と目を輝かせている。
 京滋1部リーグは京都学園大、佛教、福知山公立、大谷、びわこ成蹊、花園の6大学が春と秋、リーグ戦を戦い、神宮の全国大会を目指す。花園の今シーズン初戦は4月6日午前9時からの京都学園大戦(わかさスタジアム京都)。


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2016年03月29日

満席の会場に涙と感動

「ニコツー」と「アオ」の演劇
 小谷丁野町のニコニコハウスで27日、演劇サークル「ニコツー」と朗読劇団「アオ」のライブが開かれ、感動のステージが、満席(90人)の会場の笑いと涙を誘った。
 「ニコツー」は地元の小学生7人がフリー俳優・磯崎真一さんの指導で表現法やコミュニケーション作りなどを学んでいる。演じた「春がくるまでまってごらん」は子どもたちが絵本からイメージを膨らませた作品で、越冬するリスやネズミたちが、遠い所からやってきたウサギと心を通わせてゆく物語。子どもたちの伸び伸びとした演技が心を和ませた。
 学生、社会人8人でつくる「アオ」は余呉に伝わる白子皇子伝説を元に脚本家・森千鶴さんが作った悲恋物語「ヤマノカゼ」を演じた。農家の娘・ナズナが山菜採りで山奥に入り、真っ白な体の皇子に出会う。2人は恋に落ち、万病に効く草花を探すが、ナズナは谷に落ち、この世を去る。心を閉ざす皇子の心を次第に開かせてゆくナズナの一途な姿が、観衆の胸を熱くした(写真)。


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2016年03月28日

毎日が楽しくてたまらない

北海道から移住の陶芸家夫妻
 木之本町木之本の七尾佳洋さん(49)・うた子さん(46)は半年前、北海道から移住してきた陶芸家夫婦。築141年の古民家の一部をギャラリーとして開放し、2棟の土蔵で作陶。湖北の暮らしを楽しんでいる。
 佳洋さんは北海道生まれで、沖縄県立芸術大学を卒業後、「丹波焼」で有名な兵庫県篠山市で修業を重ね、うた子さんと知り合い、結婚。故郷の北海道に戻り、陶芸をしながら長男・宗太朗君、次男・真之介君と暮らしていた。
 厳しい寒さの北海道で20年余り、過ごしてきた七尾夫妻は家族が暮らしやすく、仕事がしやすい環境を求め、親戚を頼りに長浜市内で住居を探していたところ、10年前から空き家だった1軒の町家に巡りあった。
 明治8年に建てられた家は木造2階建て延べ400平方㍍。北国街道沿いの「うなぎの寝床」で、東西65㍍に伸びた通り庭の先には大小の土蔵が2棟あり、裏庭には窯小屋を建てられる広いスペースがあった。
 一目で気に入った夫妻は、昨年9月、家族で木之本に引っ越してきた。町屋は古い趣を残したまま、リフォーム。玄関先を夫婦の作品を展示するギャラリーとし、今後は絵本、雑誌などを揃えた文庫を開設するほか、写真展やライブなどを開いて、地域交流の場とする。
 佳洋さんは「木之本は歴史や文化があり、素晴らしい所」と話し、すっかり地元に溶け込んでいるうた子さんは「毎日が楽しくてたまらない」と顔をほころばせていた。


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2016年03月25日

長浜の13人、全国大会へ

ソフトテニス、国体見据え活躍誓う
 長浜市内からソフトテニスの全国大会に出場する小中学生13人の激励会が24日、長浜市役所で行われ、選手は滋賀国体を見据えて大会での活躍を誓っていた。
 激励会に参加したのは、29日から千葉県白子町で開かれる全国小学生大会に出場する9人と、26日から三重県伊勢市で開かれる都道府県対抗全日本中学生大会に出場する4人。小学生は昨年11月の県大会で上位入賞し、中学生はこの1年間の成績から滋賀選抜の代表(男女計16人)に選ばれた。
 激励会では選手それぞれが「一つでも多く勝つ」「毎日の練習の成果を出す」「一球一球を大切にしたい」などと抱負を語り、2024年の国体を見据え、「活躍して長浜の名をアピールしたい」との決意表明も出た。
 藤井勇治市長は「長浜の12万市民が応援しています」などと激励していた。
 長浜市内から全国大会に出場する選手は次の皆さん。
 【小学生】中川翔喜(神照4)、佐野愛晟(虎姫4)、辻浦孝輔(高月5)、小倉楓大(同)、脇坂瑠海(びわ北3)、吉井千結(びわ北5)、脇坂美海(同)、三國ここ菜(高月5)、吉田瞭子(古保利5)。
 【中学生】藤森優弥(びわ2)、酒井健太(同)、清水萌花(木之本2)、川嵜結以(同)。


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2016年03月24日

鉄斎生誕180周年、名品展

高月観音の里歴史民俗資料館
 高月観音の里歴史民俗資料館は23日から、生誕180年を迎えた近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836〜1924)の作品にスポットを当てた企画展を開いている。
 高月町唐川の布施美術館は故・布施巻太郎が収集した鉄斎の作品約1500点を収蔵している。同資料館は「自ら収集したコレクションを国民の文化遺産として末永く後世に残し、社会教育に活用したい」との遺志を継ぎ、年1回、美術館の所蔵資料を特別公開しており、今回で6回目。作品に添えられた詩や文章「賛」を通して、鉄斎のユーモラスさや自由奔放な性格を垣間見ることができる。
 40歳代の作品「米法山水図」(縦162㌢、横46㌢)は点描を用いた水墨画。長浜の宿で描いたとされ「毎日、山水画を描き、ついには専門の絵師のようなつまらない人間になってしまいそうだ」と賛を添えている。
 70歳代に描いた「山荘談会図」(縦144㌢、横42㌢)は群青や緑青の絵の具で描いた青緑山水。「山を描くのが好きで、画家になった。うまくなったら、自分で楽しみたい」などと書いている。
 鉄斎が旅した日本各地の風景画や山水画など22点を展示。午前9時から午後5時、5月8日まで。入館料は大人300円。月火曜休館。


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2016年03月23日

「おいしかった」をエネルギーに

シフォンケーキyon
 30種ものオリジナルを揃え、厳選素材にこだわって焼きたてを限定販売。季節の食材を使ったオリジナルシフォンケーキが人気を呼んでいる。
◇   ◇
 店主の高山洋子さん(54)は2012年、自宅の一角に喫茶店をオープン。コーヒーとともに提供していたシフォンケーキが好評で、徐々に注文が増えてきた。
 当初は知人から教えてもらったレシピを元に作っていたが、改良を加え、オリジナルの味に移行。2年の歳月をかけ、ようやく「いける」と確信した高山さんは、製造場を新たに設け、シフォンケーキの専門店をオープンすることに。
 シフォンケーキの命、メレンゲはベーキングパウダーなどを使わず、卵の泡の力だけで、膨らませている。きめ細かく仕上がっており、静かな場所で食べると、泡の割れた音がするほど。
 材料の卵や小麦粉、オリーブオイル、メープルシロップ、塩などもシフォンケーキに合う素材を選んでおり、しっとりモチモチ。包丁でカットすることができないほど柔らかいため、客には手でつまんで食べてもらうようアドバイスしている。
 メニューは甘さを抑えたプレーン、紅茶風味のアールグレイ、チョコなど30種があり、季節限定の桜も人気。新たな店舗展開も考えている高山さんは「お客様の『おいしかった』という言葉をエネルギーに頑張っている。(専門店の開業を)決断してよかった」と話している。標準18㌢ホール箱入り1200円から。午前10時開店で売り切れ次第終了。米原市高溝636の3。火曜定休。


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2016年03月22日

能登の仏料理店、レストラン「ふらんじゅ」のシェフに

米原市春照の松田美穂子さん
 米原市春照のレストラン「ベルソー」のオーナーシェフ・松田美穂子さん(50)が、4月、石川県輪島市にオープンするフランス料理レストランのシェフに抜てきされた。レストランは地元ワイナリーが経営し、料理ジャーナリストがプロデュースするカジュアルな店。

 実家が老舗料理旅館「瓢箪屋」の松田さんは、大阪の辻学園日本調理師専門学校を卒業後、同学園の講師となり、先輩講師だった光明さんと結婚。夫婦でフランス修業を重ねた後、ソムリエの資格を取得。地元に帰り1992年、「1日1組限定」にこだわったベルソーをオープンした。
 4年前、光明さんが51歳で急逝。ほぼ1人で切り盛りしていたが、帰郷した長女の明奈さん(28)が店を手伝うようになり、長男の将明さん(23)も料理人を目指し、南仏で修業するように。
 そんな矢先、明奈さんの知人の紹介で、石川県のハイディワイナリー醸造所の高作義明会長から「能登に開業するレストランのシェフにならないか」と打診された。料理店は月刊「専門料理」の元編集長で、ジャーナリストの齋藤壽さんが監修しており、高作会長はシェフの条件として▽ワインを熟知▽家庭料理ができる▽人材育成ができる▽人格に優れている—優秀な人材を全国で求めていた。
 松田さんは地元を離れることが気がかりだったが、留守の間、明奈さんがベルソーを営業することとなり、「後進が独り立ちするまで」「出向」という条件付きで、シェフを引き受けた。
 店は4月27日、オープン。自社製ワインのほか、新鮮な魚介類が楽しめる。松田さんは開店までの間、南仏に渡るなどし、家庭料理の味を最終チェック。開店準備に追われており、「地元の食材を活用し、皆さんがワクワクする、おしゃれな店にしたい」と話している。


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2016年03月19日

書道パフォーマンスで開幕

慶雲館が19日から通年公開
 長浜観光協会は19日から慶雲館の通年公開を開始。オープニングイベントとして伊吹高校書道部の書道パフォーマンスが行われた(写真右)。
 同館は毎年1月初旬から3月初旬まで、長浜盆梅展を開催。その後は明治天皇の行在所として建てられた建物や国の名勝に指定されている庭園を通年公開している。同協会では今後、さつき盆栽展や夏休み子どもイベントなどを企画している。
 第1弾はこの日、伊吹高校書道部の作品展で幕開け。「書の華咲き誇れ」と題して新作や旧作、大作など54点を31日まで展示。初日には書道パフォーマンスがあり、部員10人が「華」の文字を力強く描いた。色使いが鮮やかな展示作品が多く、稲永美穂部長は「2階や本館にも展示しているので、余すことなく、観てほしい」と話している。慶雲館の開館時間は午前9時半から午後5時、入館料は大人300円、小中学生150円。新館は無料。


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2016年03月18日

3年がかり、地蔵菩薩像

仏師・中川さん、被災寺院に奉納
 米原市西山の仏師・中川大幹さん(65)が、3年がかりで制作した「地蔵菩薩像」がこのほど完成。19日から21日まで、グリーンパーク山東内、伊吹の見える美術館で特別公開する。
 菩薩像の制作を依頼した神戸市長田区の海泉寺は、平成7年の阪神淡路大震災で全壊。今年、ようやく本堂が完成し4月18日に落慶法要が営まれる。
 中川さんは同寺の十一面観音立像を作ったことが縁で、以降、天井画などを奉納。本堂再建にあたり、法堂が設けられることになり、中尊となる地蔵菩薩像を制作することに。
 木曽ヒノキの寄木造りで像高160㌢、後背を含むと高さ300㌢。地蔵が雲と龍に乗り、来光するイメージを描いており、穏やかな表情を浮かべている。弟子、家族の協力で3年がかりで完成した。
 空中に浮いているような特殊な設置をするため、空洞化させるなど軽量化を図り、胎内には現住職の願文や血脈、経緯などの書物が入る構造になっている。
 中川さんは「素晴らしい仲間たちに恵まれ、大作が完成して正直、ホッとしている。門徒らの喜ばれる顔が目に浮かぶ」と話している。同館の開館時間は午前9時から午後5時。入館料は大人150円、中高生70円。
 なお、菩薩像は4月2日から5日まで、京都市勧業館の「現代仏教美術展」に展示後、6日、海泉寺に奉納される。


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2016年03月17日

プロの調理師として第一歩

県調理短大で卒業式、18人巣立つ
 県調理短大(分木町)の卒業式が17日行われ、2年間の学習を終えた18人が卒業証書や調理師免許を受け取った。
 同短大は職業訓練法人県調理技能協会が運営し、卒業式は23回目。式では横田誠一学長から卒業証書、修了証書、調理師免許証が卒業生(男性12人、女性6人)に手渡され、最も熱心で優秀な卒業生を称える精励努力賞は稲田茜さん(20)に贈られた。
 横田学長は「母校に誇りを持ち、出会いを大切に、愚痴を言わずベストを尽くし、逆境をバネにさらなる修業に励んでください」とはなむけの言葉を送っていた。
 卒業生は県内外のホテルや料亭、レストランなどでプロの調理師としての第一歩を踏み出す。


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2016年03月16日

観音坂トンネル開通

10年かけ完成、26日供用開始
 石田町と米原市朝日を結ぶ県道間田・長浜線の新「観音坂トンネル」が26日正午、開通する。
 トンネル改修は平成18年度に事業計画化され、同22年度に工事着手。新しいトンネルは現トンネルの南側に設置され、長さ531㍍、幅11・5㍍の2車線で片側に幅3・5㍍の自転車・歩行者用道路がつく。出入り口は現トンネルをイメージしたカマボコ型で「新横山トンネル」のような形。
 急こう配の曲がりくねった坂は、伊吹高校や長浜市内の高校に自転車で通学する生徒の負担だったが、ショートカットされ、緩やかな2車線に。また、老朽化が進んでいた現トンネルは狭くて暗いため危険だったが、新トンネルはLED照明を採用し、「安心して通れる」(長浜土木事務所)という。
 バイパスの総延長は1630㍍。新トンネル完成に伴い、現トンネルは閉鎖する。総事業費は約27億円。


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2016年03月15日

チーム一丸、ゴミ拾い

虎姫高校野球部、清掃奉仕
 虎姫高校の野球部は、地域への感謝を込め、定期的に学校周辺のゴミ拾いをしている。
 昨年から始めたもので、夏休みや年末など年5回、実施。グループごとに「大井」「宮部」「商店街」方面に分かれ、ポイ捨てゴミを拾い集めるほか、虎姫駅では窓ガラス拭きに汗を流す。
 14日にも清掃活動が行われ、部員29人が空き缶やペットボトルを回収、分別して学校の集積場に納めた。2年の中口大輝選手は「今までお世話になった感謝を込めてしている。ゴミ拾いをしながら、野球の話もするので、コミュニケーションが生まれ、チームがひとつにまとまっている」と話している。清掃活動は今後も継続する。


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2016年03月14日

長屋改装の「どんどん」完成

キッチンやワークスペースをレンタル
 元浜町の米川ほとりの古い長屋を改装した交流拠点「湖北のくらしの案内所どんどん」が完成し、19日から21日まで内覧会が開かれる。
 長浜まちづくり株式会社が5軒長屋のうち2軒を借り、昨年9月から改修していた。昭和初期に建てられた築80年の長屋は老朽化が著しかったことから、ジャッキで建物を持ち上げて基礎を再構築。柱や梁などはなるべくそのまま活用し、朽ちた部材を交換・新調した。長屋前の路地は自転車が通れる程度の幅で車は入れないため、工具や部材の搬入はすべて人力。解体や土壁塗りなどは県立大で建築を学ぶ学生や町家再生に興味を持つ仲間らが参加して、ワークショップ形式で行った。
 建物は木造2階建て延べ約80平方㍍で、1階にタイルが印象的なキッチンと、アンティークのテーブルと椅子を備えたイベントスペース、2階にカウンターデスク付きのワークスペースがある。スタッフ1人が常駐している。
 飲食店営業の許可を得ているため、キッチンとイベントスペースを借りてレストランやカフェの営業体験にチャレンジしたり、パーティー会場として借り切ったりと幅広く利用できる。
 利用料はキッチン、イベントスペースがそれぞれ1時間1000円、ワークスペースは7時間2000円。
 また、1階には改装を担当した設計士・佐野元昭さん(36)の事務所が入り、町家や古民家の改修などの相談にのってくれる。正式オープンは4月1日。
 長浜まちづくりの風景プランナー・竹村光雄さん(33)は「2つの川が交差する水辺にあり、静かで程よい生活感が残っていることに惹かれた」と、2年程前から米川のほとりに建つこの長屋に注目。「暮らしや、働き方、環境を大切に考えるような人が集まり、そこから生まれる新しいアイデアや楽しみがどんどん広がる場になれば」と話している。
 なお、名称の「どんどん」はかつて米川に架かっていた木製の橋が、渡る際に弾むような音がしたことから「どんどん橋」と呼ばれていたことに由来する。
 総事業費約2000万円のうち、6分の5を国や市の補助を受けた。施設利用の問い合わせは℡(53)2532へ。


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2016年03月11日

被災地に響け、早崎の鐘

要誓寺で、震災にあわせ追悼
 「亡き人たちから生きている我々に何をすべきか、教えてもらおう」—東日本大震災から5年目を迎えた11日、早崎町、要誓寺の早嵜和典住職(41)は追悼の鐘に思いを込めた。
 宮城県仙台市に生まれた早嵜さんは熊本県の寺院で知り合った佳子さんと2009年に結婚。妻の実家である同寺の住職となった。
 震災後、古里のことが心配になり、当時、勤めていた仕事を辞め、仙台へ。兄や若い仲間たちと避難所に向かい、真宗大谷派からの支援物資や義援金を被災者に届けたり、炊き出しなどのボランティアに明け暮れた。
 また、同派仙台教区(岩手、宮城、福島)では大破したり、原発の被害に遭った寺院もあり、瓦礫の撤去や汚染地域の除染を手伝った。最近では放射能から守るため、福島の子どもたちを京都などへ「一時保養」。また、地元、早崎町の子どもたちと一緒に育てたサツマイモを被災地にプレゼントしている。
 これまで、震災の日は被災地で法要を営んでいたが、今年からは「ご恩を忘れない」という意味を込めた同派の法要「勿忘の鐘」に参加。長浜を拠点に移しながら、支援活動を続ける。


原発事故の後遺症
 震災から5年。ボランティアを続けている早嵜さんだが、自身の中でさまざまな葛藤があった。
 宮城の友人の中には「まだ、ボランティアをしているの」と嘲笑された人も。同じ宮城、同じ東北でも沿岸部と山間部では被災状況が異なり、住民の震災に対する意識には温度差があった。
 被災地に足を運ぶと、まだ仮設住宅がいっぱい。福島原発の労働者が多い女川町では、放射能に汚染されただけでなく、「(事故は)お前らのせいだ」などと、住民間で誹謗中傷があり、地域の絆も引き裂かれていた。
 被災者は皆、「助けてもらった」という意識はあるが、トラウマや悲しみに包まれ、本音を口に出そうとはしない。それは津波、原発事故など悲惨な震災を思い出したくないから。
 早嵜さんは「長浜では(震災が)自分の身に降り掛かっていないから、感覚が薄れている。近くには『原発銀座』もあり、自分は関係ない、とは言えない。電気という便利さを求めて、見えなくなっているものがあるのでは」と語っている。


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2016年03月10日

「お帰りなさい、徳田さん」

南三陸町で8回目のボランティア
 長浜市の市民ボランティア団体「源希倶楽部」代表の徳田智史さん(33)=十里町=は4〜6日、宮城県の南三陸町を訪問。8回目のボランティア活動をした。
 たこ焼き「八船」を営む徳田さんは5年前から同町を半年ごとに訪問し、商店街の支援活動を続けている。6日に開かれたイベントでは、たこ焼き160食を提供し、売り上げ金4万8000円を全額、商店街に寄付。また、月ヶ瀬町の障害者支援施設「湖北タウンホーム」から預かった折り鶴1万羽を届けた。
 顔なじみとなった商店街の人たちからは笑顔で「お帰りなさい」。少年野球の子どもたちからも元気いっぱい「長浜でお世話になりました」「たこ焼き、ありがとうございます」と声をかけられた。徳田さんは「以前に比べ、南三陸の人たちがより賑やかに、明るく、身近に感じられたことが嬉しかった」と話していた。


震災から5年、自立へ。人口流出の被災地、岐路に。
 徳田さんは震災後、5年目を迎え、自立の道を歩み始めた被災地の現状を垣間見た。
 今回、初めて気仙沼まで足を伸ばしたが、海岸沿いの国道45号線は、防潮堤整備のダンプカーなどで大渋滞。「いつになったら、復旧のメドが立つのか」と思った。
 被災地の共通の悩みは人口の流出。震災前(2010年)、人口1万7815人だった南三陸町では震災後(15年)、2749人の減(死者・行方不明者832人)。7万4926人の気仙沼市も同様、6424人(死者・行方不明者1434人)減少し、内陸部などに移住している。
 仕事や雇用先がないことや、いつまで仮設が続くのかなど、復興の先行きが見えないことなどが要因で、地元の中小業者らは「今では助成金で賄っていた部分が多いが、今後はどうなるか、わからない」とし、「大企業ばかりに目を向けず、もっとこっちの方を向いてほしい」と行政に対して不満を漏らしていた。
 未曾有の震災だったゆえ、住民の中には「震災後5年」を「早い」と感じる人もいれば、「遅い」と思う人も。「5年」を転機とし、自立の道を模索する人が増え始めているという。
 徳田さんは「被災者を『犠牲者』『可愛そうな人』と思ってはいけない。これからは南三陸の人たちが長浜に来てもらい、新鮮な海産物などを販売できるようにし、交流を深めながら、お互いの素晴らしさをアピールできるようにしたい」と話している。


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2016年03月09日

エッグペイント教室開催

イースターを前に
 キリストの復活を祝う「復活祭」(イースター、今年は3月27日)を前に23日午前10時から八幡東町の長浜スタジオで、イースターエッグペイント教室が開かれる。
 イースターには生命の誕生の象徴でもある卵を使った飾りやゲームを楽しむ風習があり、教室では木製の玉子とスタンドのペイントを体験する。初心者歓迎。定員10人。参加費は材料費込みで2800円。持ち物はキッチンペーパー数枚、綿棒、鉛筆、消しゴム、あれば平筆、細い丸筆、水入れ。申し込みは指導者の吉川好美さん℡090・3826・2314へ。


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2016年03月08日

笑顔の似顔絵プレゼント

平井館長、富永小の卒業生に14枚
 高月町、雨森芳洲庵の平井茂彦館長(70)は8日、卒業式を前に6年生14人に似顔絵をプレゼントした。
 平井館長は以前、同校の非常勤講師として児童に地元の歴史を教えるなど交流があり、親しみがある児童たちの卒業記念として、似顔絵を作成した。
 A4サイズの画用紙に水彩で笑顔を描いており、顔の特徴をとらえている。平井さんから1人1人作品を手渡されると「似ている」「そっくり」と歓声や拍手が沸き起こっていた。
 平井館長は「大きくなっても、この素晴らしい笑顔を忘れず、頑張ってください」とエールを送り、児童たちも「(似顔絵は)写真みたいですごい」「似すぎて、びっくり」「何年経っても、大切にします」と感謝の言葉を述べていた。
 平井さんの卒業生似顔絵プレゼントは今年で7回目。18日の卒業式では卒業生が似顔絵を手に学び舎を旅立つ。


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2016年03月07日

野焼きで土器、できあがり

伊吹山資料館の体験教室
 伊吹山文化資料館(米原市春照)の体験教室で昨年12月、縄文土器を成形した市内の親子57人が5日、土器を野焼きし、完成させた。
 親子は「起し又遺跡」(曲谷)から出土した約4000年前の縄文土器を見本に信楽の土を使って、成形。竹ベラなどで文様をつけた後、乾燥させていた。
 この日は同館友の会の安藤彰さん(春照)ら6人がワラや薪などを燃やし、昔ながらの野焼きを準備。薪の周りに土器を並べ、1時間ほどじっくり加熱した後、高温になっている炎の中に入れた。真っ赤になった作品を見つめていた萩原渓太君(大原小5)は「縄文時代の人たちは、熱い思いをしながら、大変」と話していた。なお30個の完成品は各自が持ち帰り、ペン立てなどに活用する。


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2016年03月05日

「おうみ狂言」春公演

新作と古典、浅井文化ホール
 浅井文化ホールは20日午後2時から、「おうみ狂言図鑑」春公演を開く。
 演出家・わかぎゑふ書き下ろしで、滋賀県を題材にしたオリジナル狂言「おうみのおかげ」と古典狂言「清水」「二人袴」を上演。
 「おうみのおかげ」は、関取のような体格で料理下手のいいなづけと結婚した男が、近江の宿に泊まった際、毎日、おいしい料理が出たので、そのまま宿泊を続けたいと女房を口説くのだが。
 「清水」は清水を汲みにゆくよう命じられた太郎冠者が、鬼に襲われたふりをして帰ってきてしまう。主人は太郎冠者が置いてきた秘蔵の手桶が惜しく、自ら出向こうとするが、太郎冠者が先回り。鬼の面を被って脅そうとするが…。
 「二人袴」は婿入りする貧乏な男と父親が、舅の家に行き、1着の袴で交代に舅の前に出る。しかし、二人一緒に出るよう求められたため、袴を2つに裂いて取り繕うが…、というこっけいな内容。
 公演は県文化振興事業団と藤樹の里文芸会館、ハーティーセンター秦荘など県内6団体の連携制作。入場料は一般2000円(当日2500円)、青少年1000円(同1500円)。チケットは同ホール、臨湖、文産会館で販売。


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2016年03月04日

「理想の自衛官を目指す」

長浜市で激励会 若者7人が決意
 今春、長浜市内から自衛隊に入隊する若者の激励会が3日、市役所で行われた。
 自衛隊に入隊するのは18歳から22歳の男女7人で、うち6人が陸上、1人が海上自衛隊の自衛官候補生として、今月下旬、滋賀や北海道の各駐屯地へ赴任する。
 激励会には自衛隊滋賀地方協力本部や県防衛協会長浜支部の関係者らが出席。藤井勇治市長は「自衛隊は東日本大震災の人命救助と復興の第一線に立ち、その献身的活動が国民との絆を築いた」と述べ、「自衛隊の責務、使命は重い。国民の負託、信頼に応えるため、立派な自衛官になることを期待します」と激励した。
 入隊予定者を代表して、種田慈人さん(20)=木之本町石道=は「私たちは自衛官として期待も、不安もある。しかし、一社会人としての自覚を持ち、心身ともに成長し、理想と思う自衛官を目指す」と力強く語った。


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2016年03月03日

上野に観音文化発信拠点

不忍池ほとり、長浜市が21日開設
 長浜市は地域で守り継がれてきた観音文化を発信するため、21日、東京・上野に情報発信拠点「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」を開設する(写真)。
 市内には約130の観音像が伝わり、古いものは奈良・平安時代に遡る。京都や奈良のように大寺院が庇護してきたのではなく、大半が市内に点在する各集落の小さなお堂に慎ましく安置され、村人が戦火などから守ってきた。
 2年前、美術館や博物館などが集積する上野の東京藝術大美術館で「観音の里の祈りとくらし展」を開催したところ、21日間で約2万人の来場があるなど反響が大きかったことから、改めて観音文化を発信する拠点を上野に設けることとなった。
 場所は不忍池を望める「上野の森ファーストビル」の1階。約70平方㍍の室内には観音像を展示し、映像やパネル、パンフレットで観音文化や観光情報を発信。運営は民間に委託し、学芸員を常駐させる。年間の運営費は約2800万円で、国の地方創生に関する補助金を活用する。
 7月には東京藝術大美術館で「観音の里の祈りとくらし展」の第2弾を開催する予定。


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2016年03月02日

競輪選手から古紙回収業へ

「紙eco(エコ)」社長・土田仁志さん(35)
 競輪選手から古紙回収業に転身し、会社を米原駅東口に進出させるなど、着実に業績を伸ばし、滋賀県で業界トップを目指している。
 土田さんは長浜高校野球部出身で運動神経が良く、親戚に勧められ競輪選手を目指すように。当時、競輪学校の合格率は7%の狭き門。年1回しか受験できず、2年間の浪人時代を経た。
 1年目は地元、山東町出身の出路仙一郎選手に弟子入りし、午前中は筋トレ、午後は山道を中心に170㌔〜200㌔を疾走。2年目以降は日本選手権を2度制覇している清嶋彰一選手を頼って、沖縄で過酷なトレーニングを繰り返した。
 3年目で競輪学校に合格。以後、「沖縄」所属の選手としてレースに参加し、年収は最高1000万円を突破した。
 しかし、不景気でギャンブル離れが進み、公営競輪の経営も厳しくなり、選手の解雇も急増。デビュー当時、4500人在籍した選手は9年間で、2500人まで減少した。
 土田さんは長年、腰と股関節のケガに悩まされていたことや下降線をたどる公営ギャンブルの先行きを見通し、30歳で引退を決意。沖縄で繁盛していた古紙回収業を地元で始めることにした。


苦しい経験あっての今、古紙回収業はサービス業
 町工場や商店、一般家庭などを回り「不要なダンボールを回収させてもらえませんか」などと若さと体力に任せ「飛び込み」営業。門前払いされた時もあったが、明るくあいさつし、回収後、周囲を清掃することで、信用を得た。また、産廃処分業者とタイアップを始めたことで、業績が伸び、今では彦根から西浅井まで800軒の顧客を持っている。
 1日の平均回収量は約270㌧で、うちダンボールが8〜9割。従業員は家族を含め4人。パッカー車やトラック4台を所有し、先週末、会社を実家から現在地に移転させたばかり。土田さんは「苦しい経験があって今がある。仕事は異なっても同じように頑張ってきた。古紙回収業はサービス業と思っており、業界のイメージを変えたい」と話している。
米原市梅ケ原2465/☎0749(52)0303


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2016年03月01日

県内56高校で卒業式

統合の長浜高は206人が校舎にも別れ
 県内の56の公立・私立高校で1日、卒業式が行われ、生徒が新たな決意を胸に思い出の詰まった学び舎を巣立った。
 新・長浜北高の校舎建設のため、現校舎での最後の卒業式となった長浜高校(平方町)では、併設の高等養護学校と合わせ計206人が卒業。普通科、福祉科、高等養護学校の各代表が登壇し、丸岡修三校長から卒業証書を受け取った。丸岡校長は「卒業を機に人生の次のステージへの歩みを進めてください。卒業式は決して終わりの式ではなく、皆さんのこれからの人生の出発の式です」と呼びかけ、「この体育館で行う長浜高校、高等養護学校の卒業式は最後となるが、卒業生の皆さんが両校の歴史の1ページを築いた事実は消えることはない。胸を張り、誇って頂きたい」と話した。
 卒業生を代表して答辞を述べた森大詩君(普通科)、伊藤優里さん(福祉)、足立萌恵さん(高等養護)の3人は、部活動や福祉授業、修学旅行、就業体験などの3年間を振り返り、両親や教師、学校の仲間に感謝の思いを伝えた。後輩には「4月から新たな環境での生活となる。校舎は長浜北高、長浜北星高に移転となる。どこか寂しい気持ちがあるが、お願いがある。この4月に入学する新入生に本校生徒の品格の高さ、人柄の良さを見せてください。学校の名前が変わっても中身は変えないで、素直、謙虚、負けず嫌いの気持ちを次の学校に残してください」と呼びかけていた。
 なお、長浜高の校舎は一部を残して解体し、新・長浜北高の校舎を建設する。4月以降、長浜高の生徒は長浜北高(山階町)へ、高等養護学校の生徒は長浜北星高(地福寺町)へ通う。長浜北高には、長浜北高、長浜高の各2、3年生と、新・長浜北高の1年生が通い、3つの高校が「同居」することとなる。


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