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塩津港遺跡から構造船部材

国内最古級、踏み板として再利用
 西浅井町塩津浜の塩津港遺跡から、平安時代(12世紀)の木造船の部材の一部が出土したと、県文化財保護協会が発表した。複数の板を組み合わせた「板作りの構造船」の部材としては最古級の出土例という。
 塩津港遺跡は平成24年から実施している国道8号線塩津バイパス整備に関する調査で発見された平安から鎌倉時代にかけての港跡。日本海側の物資を京都に運ぶための琵琶湖水運の拠点として整備され、万葉集にも詠まれている。琵琶湖岸を埋め立て、桟橋や水路、護岸などを整備した大規模なもので、日本を代表する港町として繁栄していたことが、これまでの調査で明らかになっている。
 今回発見された部材は長さ205㌢、幅58㌢、厚さ11㌢の針葉樹で、側溝に踏み板として架けられていた。踏み板には釘穴が彫られ、「縫い釘」が打たれた跡が3カ所見つかった。大きな釘で板を縫うように繋ぎ合わせた痕跡で、木造船に見られる特徴的な技法であることから、協会では「構造船の部材の一部で、廃船の後、踏み板に転用されたものと考えられる」と推測している。塩津港遺跡ではこれまでも船に関する工具が多数出土し、その種類から板作りの構造船の存在が考えられていたが、今回、発見された踏み板はそれを裏付けるものとなったという。
 これまで構造船は鎌倉時代後期から使われていたと考えられてきたが、平安時代にはすでに大型の構造船が琵琶湖の水運で使用され、京都との輸送を担っていたことになる。


2015年12月11日 16:59 |


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