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教室にナガサキアゲハ

朝日小、さなぎを見守る3年生
 朝日小学校の3年生が育てていた珍しいナガサキアゲハがこのほど教室で、さなぎになった。30日ごろ羽化するとみられ、児童たちは「早くチョウになり、羽ばたいて」と温かく見守っている。
 3年生は理科でチョウの学習をしており、生態を観察するため、6月上旬、地域で卵を集めていた。松居菜々美ちゃんは湖北町田中でキンカンの葉についていたアゲハチョウの卵を採取。学校に持ってゆき、クラスメートともに世話をしていたところ、20日、幼虫が飼育ケースから抜け出て、教室の壁面で、さなぎになってしまった。
 普通のさなぎと形が違うため、湖北野鳥センターの植田潤さんに鑑定してもらうと、頭の先端に長い突起があり、ナガサキアゲハということが判明した。
 ナガサキアゲハは主に九州に生息する大型のアゲハチョウで、生物学者のシーボルト博士が長崎で採取して名前をつけた。元来、南方亜熱帯のチョウで、台風などの風に乗って迷い込み、九州にすみ着いたとみられる。
 分布域は時代とともに北上しており、1940年代までは山口県西部や愛媛が北限だったが、50年代には広島と徳島に出現。80年代には大阪府北部の箕面市などでも観察され、2013年、長浜市の調査で奥びわスポーツの森(早崎)、野鳥センター前(湖北町今西)、余呉町坂口の3カ所で初めて確認されている。
 通常、さなぎは10日間ほどで羽化するので、30日ごろ成虫になる見込み。植田さんは「ナガサキアゲハは地球温暖化のバロメーターとされ、貴重な発見」と述べ、同じクラスの寺畑旺晟君は「存在を知らなかったチョウ。自然に戻し、自由に飛び回って、数を増やしてほしい」と話している。


2015年06月29日 16:45 |


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