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手術直前にM7.3の地震

ネパール緊急援助隊金澤さん帰国報告。被災で撤退、圧力鍋で滅菌も
 長浜赤十字病院社会課長の金澤豊さん(55)=朝日町=が国際緊急援助隊の救急看護師として2週間、4月25日の大地震によって約9000人の死者が発生したネパールで救援活動に従事。10日、赤十字病院で帰国報告を行った。
 緊急援助隊は医師、看護師、薬剤師ら総勢33人。先発隊と交代するため5月7日に日本を発った。首都カトマンズから北東へ車で4時間の距離にあるバラビセ村に、日本チームとしては初の試みとなる手術室と入院病棟の機能を持つフィールド・ホスピタルを設営。342人の治療にあたり、6件の手術を行った。金澤さんは救急看護師として資材管理から手術器具の滅菌、手術のサポートなど幅広い業務をこなした。
 しかし、活動中の5月12日にマグニチュード7・3の地震に襲われ、村の建物などが倒壊。日本政府の指示でやむなくカトマンズに撤退し、別の国立病院で支援にあたった。
 報告会では▽到着当初は病院が混乱状態で、余震が続く中、道端で患者の治療が行われていた▽日本から持参した高圧滅菌処理装置「オートクレーブ」が故障し、現地で調達した圧力鍋で医療器具の滅菌処理を行った▽酸素マスクが足りずにペットボトルを材料に手作りした▽手術のために患者に麻酔をかけたところでM7・3の地震に襲われ、一時パニックとなった▽世界中からの医療物資が病院に届きながらも仕分けできずに山積みになっていた▽イスラエルのチームが軍の支援を受けて大規模場な病院機能を設営していた—ことなどを話し、「いろんな問題点が見えた」と振り返った。
 金澤さんは「カトマンズは復興しつつあるが、奥地に行くほど支援の手が届いていない」と語り、末永い支援を訴えている。
 金澤さんはパプアニューギニアの津波、トルコの大地震など、今回のネパールを含めこれまでに7回、緊急援助隊として海外で活動している。


2015年06月11日 16:30 |


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