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朝日軍に神田村の的場さん

映画のモデル、バンクーバーで野球
 現在、公開中の映画「バンクーバーの朝日」のモデルとなった大正期の日系人野球チーム「朝日軍」の初代メンバーに、長浜出身者とみられる人がいたことが関係者の調べで明らかになった。
 朝日軍の会長だった松宮外次郎さんの孫・松宮哲さん(彦根)によると、長浜出身とみられるのは的場仁市さん(通称・トム的場)。
 的場さんはチーム発足当時のメンバーの1人で、サードを守り、クリーンナップを打っていたが、太平洋戦争の勃発で、アングラ捕虜収容所に収監され、1941年当時の名簿には「的場仁市、46歳、坂田郡神田村(現在の長浜市加田、加田今町)」と書かれており、戦死した同僚の山口正直さんの埋葬では世話役をした記録も残っている。
 的場さんの出身地とされる加田町には現在、「的場」姓は存在せず、地元の人は「ここからカナダに移民した人はいないのでは」と話している。
 一方、「的場」姓が多い米原市春照では明治期、複数がカナダに移民しており、その中に同姓の男性(自動車エンジニア)がいたらしい。
 初代チームには5人の彦根出身者がいるが、的場さんが誰を頼りに、どのような経緯でカナダに渡ったのかは不明。松宮さんは創設時のメンバーや朝日軍に関する情報を集めており「細かいことでも構わないから教えて欲しい」と呼びかけている。

 【バンクーバー朝日軍】(1914〜41年)。カナダへ移住した人たちが作った野球チーム。当時、バンクーバーのパウエルには滋賀県出身者が多数移民し、日本人街を作った。彦根出身の宮崎伊八さんの提唱で15、16歳の少年を中心とした「朝日軍」が結成され、現地の白人リーグに加入。太平洋戦争が始まるまでの27年間、地元チームと対戦。小技を絡めた攻撃やフェアプレーで観衆を魅了し、在留邦人に元気を与えた。


2015年01月16日 16:51 |


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