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双葉町、復興への道険し

「支援する会」が現地を視察、激励
 長浜の市民グループ「福島県双葉町を支援する会」(岩根博之会長)はこのほど、東日本大震災の被災地を現地視察した。
 同会は双葉町出身の地域おこしコンサルタントが、1998年から10年間、旧木之本町でまちおこしに携わったのが縁で、2011年に発足。現在、約260人、15団体が会員。これまで炊き出しや冬物衣料の提供、義援金活動などで支援している。
 今回は今後の支援のあり方や原子力防災について知識を高めるため、メンバー13人が双葉町役場で、伊澤史朗町長や町幹部と意見交換。被災した町内を見て回った。
 同町は震災で高さ30㍍の津波に襲われると同時に、福島第一原発事故による放射線汚染で、今も県内外に7034人、2615世帯が避難。役場事務所もいわき市に移転している。
 同町では復興のゴールを「ふるさとへの帰還と町の再興」としており、現在、各地に点在している町民が集まって居住できる復興公営住宅や小中学校の整備を福島県内で進めているが、町内の96%が帰還困難区域であり、再興に向けては厳しい環境。
 長い避難生活により、避難先で定住する町民が増え、住民の連帯感が薄れており、町民コミュニティの維持や生活力に乏しい高齢者向けの介護施設の整備、孤立している人たちのメンタルケアなどが課題としている。


何ら変わりなく、荒れ果てた町の中
 一行が同町内の除染エリアの視察をすると、地震による倒壊家屋や車が放置されたままで、震災直後と何ら変わりはない。また、被災住宅を狙った空き巣も横行し、壊された窓からネズミやイタチなどが侵入しているといい、案内した町職員は「朽ちて、荒れ果てて行く家の姿を見たくない」と苦しい胸の内を打ち明けていた。
 岩根会長は「(復興の)先が見えない状態。今、必要としているのは金やモノではなく、ソフト(気持ち)かも。細く、長く支援を続けたい」と話している。


2014年11月20日 16:57 |


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