滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



2014年09月30日

城下町の食生活に焦点

小谷城戦国歴史資料館、特別展
 小谷城戦国歴史資料館は、小谷城下町の食生活にスポットを当てた特別展を開いている。
 戦国時代、同館がある清水谷には武家屋敷などの城下町があった。特別展では旧湖北町時代に発掘された遺物から当時の暮らしぶりを考察する。
 家臣屋敷跡から出土したアカニシガイは海産物。アカニシとも呼ばれる巻貝で内湾の浅瀬の砂地に生息し、食用のほか、貝殻は貝細工の材料としても利用されている。このほか、サザエの貝殻も数多く残っており、浅井家家臣の食膳を飾っていたことがうかがえる。
 同じ場所から発見されたシカの骨には解体の際の刃の傷跡が残っている。シカは肉のほか、角や骨、皮などが楽器や生活用具に使われていたという。
 このほか、ソバ、ヒエなども発見されており、同館は「山中の城下町ながら、物流が盛んで想像以上に食生活が豊かだったのでは」と話している。
 午前9時半から午後5時、12月8日まで。入館料は大人300円。火曜休館


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2014年09月29日

募金62万円を寄付

フタバヤ、広島土砂災害で
 スーパー「フタバヤ」は29日、長浜市社会福祉協議会を通じて、広島の土砂災害の支援運動で集めた募金約62万円を寄付した。
 同社は8月下旬に発生した広島の土砂災害の被災者支援のため、21日から1カ月間、長浜、近江、彦根店に募金箱を設置。計62万2673円が集まった。
 この日は中川智之社長が、同社協本部を訪れ、一居隆夫会長に目録を手渡した。中川社長は「たくさんのお客様から支援をいただいて、ありがたい」と語り、一居会長は「奇特なこと。被災地に役立てたい」と感謝の意を述べた。
 なお、同社では10月から毎年行っている「善意のかけはし運動」を企画。メーカーや取引業者の協力で、対象商品の売り上げに応じて社協、善意銀行への寄付を予定している。


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2014年09月26日

長浜初のメガソーラー

佐賀の米穀販売会社が高月に
 高月町高月の旧自動車教習所跡地に26日、長浜市内第1号となる大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成した。
 佐賀市の「森米穀」(森茂隆社長)が教習所の敷地約1万5000平方㍍を購入し、太陽光パネル4392枚を設置。規模は1010㌔㍗(最大出力1300㌔㍗)で年間発電量は約100万㌔㍗アワー、一般家庭約280世帯の年間使用電力に相当する。発電した電力は関西電力に売電する。
 同社は1867年創業で、米麦集荷販売や米菓・醸造原料加工などを行っている。キリンビール多賀工場の建設を機に豊郷町に進出。国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の導入に伴って長浜に太陽光発電の事業用地を確保した。
 長浜市とは▽災害時における非常用電源の無償提供▽学校や地域の環境学習の受け入れ▽啓発パネルの設置▽地域労働力の活用—の4項目について地域支援協定を結んでいる。
 この日の竣工式で森社長は「今年1月から計画がスタートし、わずか8カ月間での完成は、協力業者の尽力や地元の協力のおかげ」と話していた。
 県地域エネルギー振興室によると、県内では8月末現在、48カ所でメガソーラー(発電量1000㌔㍗以上)の進出が計画され、うち29か所が稼動している。


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2014年09月25日

夢を持って前に進もう

青年会議所が富永小で出前授業
 高月町井口の富永小学校で25日、長浜青年会議所(JC)のメンバーによる出前授業があり、メンバーが児童たちと「夢を叶えるにはどうすればよいか」を一緒に考えた。
 JCでは「ドリームプロジェクト」と題して、4月から7月まで湖北地域の12小学校で訪問授業をし、「夢」について語っている。
 この日は3、4年生20人を前に、メンバーの中村明博さんとフリー俳優の磯崎真一さんらが講師となり、秀吉が城主になるまでの出世劇を披露。「秀吉の夢の実現や人々が助け合うことで、笑顔あふれる長浜ができた」「夢を持って前に進もう」などと語った。
 この後、思い思いの夢を「夢カード」という画用紙に絵や文で表現してもらい、児童たちは「沖縄の海に行きたい」「獣医になりたい」「料理人になりたい」などと描いていた。カードは自宅に持ち帰り、家族みんなで語り合う場に、活用してもらう。


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2014年09月24日

5年ぶりに太鼓踊り

湖北町八日市と米原市春照で
 湖北町八日市の大町神社で23日、5年ぶりに太鼓踊りが奉納され、子どもたちが優雅で威勢の良い踊りを披露した。
 太鼓踊りは江戸末期、雨乞いのため踊ったのが起源とされ、平成4年の「小谷城ふるさと祭り」への出演を最後に途絶えていたが、後継者の育成などを目的に地元自治会が保存会(磯野正明会長)を結成し、復活。以後、5年ごとに奉納している。
 会では昨年7月から準備を始め、今年4月以降、月2回の練習を重ねてきた。本番には総勢24人が参道に整列し、神社前の広場まで太鼓や鉦を鳴らしながら練り歩き、神社前広場では大人や中学生の大太鼓の周りを小学生9人が円になり、小太鼓を叩きながら踊った。
 踊りは「八日市太鼓打ち」とも言われ、激しい踊りが特徴。「居拍子」「祇園拍子」「道拍子」など18曲あり、この日はうち10曲を披露。参拝客から盛んに拍手を浴びていた。


 県の選択無形民俗文化財、米原市春照八幡神社の太鼓踊りが23日、5年ぶりに奉納された。
 踊りの一行は奴振りを先頭に、太鼓を胸にした踊り手、稚児のふくべ振りなど総勢200人が長い列を作って区内を練り歩いた後、神社へ。
 境内では囃子に合わせて太鼓を持った人たちが輪になったり、4列になり、太鼓を打ち鳴らしながら、勇壮に舞った。
 踊りは約450年前、雨乞いを起源に始まったとされる。戦後の昭和22年から同40年まで、途切れていたが、復活を望む声が高まり、以降、5年ごとに開催されている。


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2014年09月22日

コスモス博士のやさしい音楽

劇団プラネットカンパニー、10周年秋公演
 湖北地域を中心に活動する劇団プラネットカンパニーは27、28の両日、米原市の文産会館で発足10周年記念公演「コスモス博士のやさしい音楽」を上演する(敬称略)。
 物語は架空の高校「長浜西高」の音楽室が舞台。東京で売れなかった作曲家は恋人を失ってしまい、生まれ故郷の湖北に帰るが、傷心のまま、立ち直れずにいた。しかし、合唱部の女生徒たちと出会い、心通わせることで、立ち直ってゆく、切なくて、心温まるドラマ。オリジナル曲「コスモス博士のやさしい音楽」などのほか、「湖北弁」や地元の話題を盛り込んでおり、親近感あふれる内容。作・演出は北澤あさこ。
 劇団員は長浜北、長浜北星高校元演劇部の同級生、岩口浩平(米原市夫馬)、北村雅子(同市宇賀野)、北村智子(同)、北澤あさこ(同市長沢)、中川昌美(地福寺)。10周年記念公演の第2段。今回の劇は6年前の再演で、旧メンバーの新鷲智恵子(栗東)と後輩の葛川友理(京都)が加わる。
 27日は午後1時半と7時からの2回、28日は午後1時半。入場料は前売り一般2000円、高校生以下1000円(当日各500円増)。


アレクサンダとぜんまいねずみ
 劇団プラネットカンパニーは10周年記念公演に合わせ、27、28の両日、文産会館で音楽劇「アレクサンダとぜんまいねずみ」を上演する。
 イタリアの絵本作家レオ・レオニの名作で、独りぼっちのネズミが、おもちゃのぜんまいねずみと友達となるが、やがて人気者のぜんまいねずみは飽きられ、捨てられてしまう。ネズミがとった行動とは…。楽しい音楽に合わせ展開される感動劇。27日は午後4時半、28日は午前11時開演。入場料は一律500円(3歳未満無料)。


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2014年09月20日

西岡監督、現役を引退

甲子園に出場、47年間に終止符
 滋賀県高校野球界で現役最高齢の彦根総合高校野球部・西岡義夫監督(77)=湖北町海老江=がこのほど、現役を引退。47年間の指導者生活にピリオドを打った。
 西岡監督は昭和39年から、伊香高で15年間、指揮をとり、その間、春夏3回、甲子園に出場。その後、虎姫と長浜商工(現・長浜北星)で監督を務め、定年退職。一旦は引退したが、手腕を買われ、再び、長浜北高や中学硬式野球クラブの湖北ボーイズの監督に。平成16年には高野連から優秀な指導者に贈られる「イヤー・オブ・ザ・コーチ」を受賞。20年からは彦根総合の初代監督に就任していた。
 高校野球の監督歴は通算43年。選手育成には定評があり、熱血指導をしていた頃のモットーは「礼儀、闘志、忍耐」だったが、時代の流れとともに「仲良く、楽しく、励まし合い」に。晩年、心臓の動脈閉塞や前立腺ガンを患ったが復活した。
 西岡監督は15日の公式戦終了後、「2人の若い後継者ができた」「身を引きたい」と選手らに引退することを明らかにした。理事長や校長が翻意を促し、選手や保護者から惜しむ声も出たが、監督の考えは変わらなかった。
 昨年11月には虎姫高OBの計らいにより甲子園でのノックも実現。「幸運な野球生活だった」と振り返る西岡監督。後進や選手たちには「『甲子園、甲子園』と焦るばかり、野球が苦痛や挫折になってはいけない。チームは野球大好きの集まり。楽しみながら、励まし合い、大人になっても『野球をして良かった』といえるように」とエールを送っていた。


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2014年09月19日

Jrポリスが演奏で激励

秋の交通安全運動を前に、出動式
 秋の全国交通安全運動(21〜30日)を前に、米原市交通対策協議会は19日、米原市役所山東庁舎で、出動式を開いた。
 式には米原交通安全協会らの役員、米原署の署員と長岡保育園児の約100人が参加。武田次弘米原署長が「1件でも事故を減らし、悲しまれる人を減らそう」などとあいさつ。長岡保育園が全員で「ボクたち、私たちは交通ルールを守ることを約束します」と誓った。
 この後、ジュニアポリスに扮した4、5歳の園児たちが「フックトオンアメリカ」を演奏し、期間中、啓発活動を行う関係者らを激励。パトロールに向かうパトカーを見送った。


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2014年09月18日

「絵本通して成長して」

井益さん、長浜西幼稚園に寄贈
 三ツ矢元町の農業・井益義行さん(65)が18日、長浜西幼稚園に10万円相当の絵本と紙芝居を寄贈した。
 仏光寺町の自治会長を務める井益さんは、長浜北小学校後援会の会合で、同幼稚園が絵本を欲しがっていることを知り、寄贈を決めた。
 この日、園で行われた贈呈式で「みんなで仲良く利用してください」と呼びかけると、園児は声をそろえて「ありがとうございます。大切に使います」と応えていた。園は絵本室の一角に「井益文庫」のコーナーを設け、家庭への貸し出し、保育中の読み聞かせに使用する。
 井益さんはサツマイモ畑に近隣の幼稚園児らを招いて収穫を楽しんでもらうなど、日ごろから地域の子育てを応援している。「絵本を通して子ども達に成長してもらえれば」と話している。


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2014年09月17日

土曜学習3年目迎える

長浜南中、大学生らが講師に
 長浜南中学校(岩崎泰隆校長)で13日から、受験を控えた3年を対象にした土曜学習会が始まった。同校の教員や同校を卒業した大学生や地域住民がボランティアで指導にあたり、生徒の学力アップを支えている。
 「ガップ」(学力アッププロジェクトの略)と呼ばれる学習会は、同校の学校運営協議会(今西肇会長)が企画し、今年で3回目。生徒や保護者から評判で、今年は3年生144人のうち104人が受講している。
 土曜の午前中、学力を伸ばす「特訓セミナー」と、ボランティアの指導で自由に勉強する「補充教室」の2部構成で、来年2月28日まで計12回開かれる。初日の特訓コースの英語授業では今西会長が英語で授業を行い、過去の入試問題を用いて出題のポイントなどを解説。補充教室では大学生ボランティアらが生徒の質問に答えた。
 学習会を支えるのは同校を卒業した大学生や社会人、地域住民ら25人。同窓生が参加するスマートフォンのアプリ「LINE」で誘いを受けて講師に応募した立命館大学3回生の有川美月さん(21)=今川町=は「来年、教育実習を受ける予定があり、お世話になった母校への恩返しのためにも参加した」と話し、今西会長からの誘いを受けた設計士・梅本尚孝さん(74)=下坂中町=は「数学や理科が社会でどのように役立つのか、生徒に教えられれば」と参加した。
 取り組み3年目で、生徒の間でもガップが定着した。兄の勧めで学習会に参加した堀内菜月さん(3年)は「塾に行っていないし、少しでも勉強ができれば」と語り、「先輩が学習に取り組んでいたので」と参加を決めた松永奈緒さん(3年)は「先輩方には休みの日を削ってまで教えに来てもらい、ありがたい。将来、私も機会があれば教えに来たい」と話している。


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2014年09月16日

夢は言えば、早く叶う

元日本代表がソフトボール教室
 野瀬町の旧上草野小学校グラウンドで15日、元ソフトボール日本代表選手・松本直美さん(46)のソフトボール教室が開かれ、市内の女子中学生約50人が基礎的な技術を学んだ。
 松本さんは石川県出身で、実業団ではユニチカ垂井、日立高崎(現ルネス高崎)などで内野手としてプレー。アトランタ五輪で4位、シドニー五輪で銀メダルを受賞。現在、山形県を中心にスポーツアドバイザーとして活躍している。
 この日は長浜北、西、南と浅井中のソフトボール部の選手がキャッチボールの基本や守備、バッティングなどの技術指導を受けた。
 松本さんは守備の構えは相撲の股わりが基本。ボールを投げる時は相手が取りやすい所に、受ける人も声を掛け、コミュニケーションを図りながらキャッチボールをするとエラーも少なくなる、と指導。
 バットは主に薬指と小指で握り、構える時は力を一瞬で、スイングに伝えられるよう余裕を持たせる、などとアドバイスした。
 「夢は、言葉にして言うと早く叶えることができる。そのためには夢を人に語ること」と選手たちにエールを送っていた。
 教室は遊休施設となったグラウンドの有効利用を模索するため、上草野地区地域づくり協議会がNPO法人「日本オリンピアンズ協会」の協力で開いた。


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2014年09月12日

主役を引き立てる2品

長農ケチャップ、小谷城和りんごジャム
 素材の良さを生かした長浜農業高校のケチャップと、長政ゆかりの小谷城和りんごを使ったジャムが好評でリピーターを増やしている。
 長浜農高食品科学科では校内で生産した野菜や米などを加工し、ジャムやジュース、ケチャップや味噌などを製造販売している。
 「長農トマトソース」は校内で栽培した加工用トマト「マスター2号」をペースト状にし、砂糖や酢、タマネギ、塩を加え、7種の香辛料をブレンド。人工甘味料や保存料は使っておらず、レシピは31年前から引き継がれている。
 トマトの味がストレートに伝わり、酸味がアクセントとなり、パスタやオムレツなどの引き立て役にピッタリ。変わらない味を求め、リピーターが絶えず、まとめ買いする人も。毎年、1㌧を加工しているが、半年足らずで完売する。田辺将太君(3年)は「苦労して作った食品が売れると嬉しいし、やりがいになる。知らなかった人にも買ってもらえれば」と話している。
 毎週火曜と金曜の午後3時45分から、購販センターで販売。学校外では産直びわみずべの里、 賤ヶ岳パーキングエリアでも購入できる。200㌘250円。無くなり次第終了。


 例年、好調な売れ行きの「小谷城和りんごジャム」の販売が11日から、湖北地域の産直施設や道の駅で始まった。 
 長政ゆかりの和りんごの栽培に取り組んでいる住民グループ「小谷城和りんごを復活する会」(柴垣勇会長・120人)は今年、70本の和りんごを栽培。豊作で約630㌔を収穫できた。7年前から和りんごの特産品化を進めており、ジャム作りは木之本町木之本の菓子製造販売「菓匠禄兵衛」に依頼。りんごならではの甘酸っぱさが楽しめる味に仕上がった。
 柴垣会長は「今年で4年目の販売だが、2カ月ほどで完売する。独特の酸味が食パンやヨーグルトを引き立てる」と話している。
 260㌘入り648円。2000個を湖北みずどりステーション、産直びわみずべの里、いぶき旬彩の森など9カ所で販売。問い合わせは小谷城戦国歴史資料館☎(78)2320へ。
 和りんごは平安時代、中国から渡来。小谷城主の浅井長政(当時は賢政)が、約450年前、木之本町古橋の三殊院に宛てた手紙で、りんごの礼を述べており、当時、地元でも栽培されていた可能性が高い、という。


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2014年09月11日

中村正子の詩と人生

32歳で夭逝した小学校教諭、発刊
 南富永小学校(現・高月小)で教鞭をとりながら、肺結核のため、32歳の若さでこの世を去った中村正子さんの詩と半生を紹介した本が、教え子や学校関係者の協力を基に制作された(以下敬称略)。
 中村は木之本町石道の生まれで、県師範学校(現・滋賀大)を卒業後、昭和24〜25年、南富永小の3、4年の担任となったが、肺結核のため、休職。自宅療養後、信楽の国立診療所「紫香楽園」に入所した。
 闘病でくじけそうになる中、彼女は病床で日々、感じたことを詩に綴り始める。入所者らで同好会を結成し、同人雑誌「いしころ」を創刊するが35年、6回目の手術で肺のほとんどを除去し、呼吸困難となり、死去。
 没後、仲間たちにより遺稿詩集「胸のそこの川原で」が発刊されると、センセーショナルな内容が話題となり、新聞や週刊誌などに大きく取り上げられた。 
 中村の生涯を調べていた詩人の苗村吉昭(栗東)は高月小の美濃部俊裕校長を通じて、教え子だった西島敏史(高月町宇根)や石道の親戚に写真や資料提供などを依頼。協力により1冊の本ができあがった。
 書籍「結核に倒れた小学校教諭〜中村正子の詩と人生」は、関係者の証言などを基に、恩師を慕い続ける生徒や、絶望的な状況の中、詩を心の支えとして生きた教諭の半生をまとめている。
 憧れの先生の元へ、卵を持って見舞いに行ったが、中村の言葉にうなづくだけで、何も言えなかった卒業生。恩師を偲び、同窓生が石道の住居跡に建てた詩碑の写真など。
 詩では「片肺がホルマリンの中に浮かび、残った肺がまだ腐っても、両手がふさがるほどの年月を、ベッドに吸い取られてしまったとしても、私にはまだ燃えている命がある」(果てのうた)など、向かい合う命や母への思いを綴った16編が掲載されている。
 大阪の出版社澪標から発行。A5判104ページ、1200円。


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2014年09月10日

国内外の食材や雑貨ずらり

八幡中山町に12日、ギフトショップ
 国内外の食材や雑貨、衣料品などを揃えたギフトショップ「ココイロギフトマーケット」が12日、八幡中山町にオープンする。
 贈答品や食器・厨房機器などを扱う「わたなべ陶器」(渡辺誠行社長、大宮町)が開設する。渡辺浩之専務(36)=写真=が「お客さんの顔が直接見える仕事を」と、5年程前から構想を立てていた。「女性が楽しく買い物できる店づくりを心がけた。元気な街や店は女性がいきいきとしていますから」と、女性視点での店作り。鉄骨平屋660平方㍍、開放感ある吹き抜けの店内には、全国から仕入れた安心・安全のこだわりの品が並ぶ。食品、食器、キッチン用品、雑貨、子ども服など幅広い品揃えで、海外の食材や雑貨、食器が目を引く。出産祝いやウェディングギフト、パーティーグッズのコーナーもある。
 「出産、誕生、結婚、入学などお祝いの際に贈り物をすることは、気持ちを伝え、心を豊かにする文化だと思います」と、渡辺専務。「贈り物の文化を通じて地域に貢献できれば」と話している。
 営業時間は午前10時から午後8時まで。9月は無休。


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2014年09月09日

秀吉のシンボル金箔瓦

八雲コレクションから見つかる
 上野町出身の郷土史研究家・田中礎氏(故人)の収集品を調べていた浅井歴史民俗資料館と高月観音の里歴史民俗資料館は、コレクションの中から伏見城に使われていた金箔瓦が見つかった、と発表。10日から浅井資料館で特別公開する。
 田中氏は大津の高穴穂神社や地元の素戔鳴命神社の神主を務める傍ら、八雲と号して郷土史を研究した。数多くの考古コレクションを所有していたが、1952年、「郷土史や教育に役立てて」と、数百点におよぶ収集品を浅井中学校に寄付。94年、浅井歴史民俗資料館に移管された。
 金箔瓦は、安土城跡から出土したものと考えられていたが、同城ではこのタイプの金箔瓦が使用されていないことが判明。県立大学の中井均教授(城郭史)に鑑定してもらったところ、秀吉ゆかりの伏見城のものと判明した。
 金箔の「輪宝紋丸瓦」(長さ13・5㌢、厚さ2・3㌢)は安土桃山時代、城郭や大名屋敷で使用。戦で手柄をあげたものなど、秀吉が認めた格式高い人物しか使えなかった。高月資料館の西原雄大学芸員は「市内の個人コレクションから見つかったのは初めて。金箔瓦は秀吉のシンボルともいえる貴重な歴史資料。見つかったことで、コレクションの価値が高まるのでは」と話している。
 なお、金箔瓦は12月21日まで展示。


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2014年09月08日

春照ホッケー女子、全国準優勝

課題は部員不足、参加呼びかける
 春照ホッケースポーツ少年団女子チームが8月に島根県で開かれた全国交流大会で準優勝した。次の目標は11月に開かれる西日本大会での優勝だが、一方で、部員の確保も課題となっている。
 全国大会には各地の代表21チームが出場し、春照は予選リーグを1位で突破し、決勝トーナメントへ。決勝戦では栃木県の強豪チームと対戦し、前半、後半、延長戦ともに0対0で決着せず、最後はサッカーのPKにあたるストロークアウト(SO)で惜敗した。
 全国大会に向け、夏休みに入ってからは週6日の練習に打ち込み、特にシュートの精度を上げてきた。優勝は出来なかったものの、監督の北野忠司さん(32)は「元気があって走り負けしない。攻守ともに粘り強く失点しなくなった」と評価する。キャプテンの堀川真有里さん(伊吹小6)は「明るくて元気で楽しいチームです。シュート練習に打ち込み、11月の西日本大会では優勝したい」と話している。
 目下の課題は部員不足。全国大会の出場資格は4年生以上だが、今のメンバーは6年7人、5年1人、4年4人。6年生が引退する来年には今の3年2人と合わせ、4年生以上が7人に減ってしまう。小学生競技は6人制のため試合出場は問題ないが、小学生選手は2024年の滋賀国体の主力選手になる。ホッケー競技人口の拡大のためにも、スポ少への参加を呼びかけている。練習は主に週末の午前中、県立伊吹運動場(米原市春照)。見学自由。
◇   ◇
 全国大会で準優勝したのは次の皆さん。
 園田真虹、伊藤佑莉、清水きらり、谷田桃花、堀川真有里、的塲玲未、村居朋香(以上6年)、堀佑衣(5年)、高木咲希、多賀美沙希、福永夏叶、山本紗英(以上4年)。


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2014年09月06日

世代超え、広がるダンスの輪

長浜のスタジオ、母親・幼児クラスも開設
 アクロバティックな豪快な技や、全身を使った躍動感あるステップなど、踊るも見るも楽しいストリートダンス。長浜のダンススタジオで幼児や母親向けのレッスンが開講するなど、その輪が広がっている。
 長浜市街地、大通寺西側の建物2階にあるダンススタジオ「VIBEZ(バイブス)」。湖北地域のストリートダンスの草分け的存在である「YUJI」こと清水裕司さん(37)が、同じくダンサーで妻の瑞穂さん(34)と立ち上げて3年になる。
 YUJIさんは中学生時代に見たテレビ番組「ダンス甲子園」の影響で、ストリートダンスを始めた。「自転車にラジカセを積んで、体育館や工場の裏で踊っていました。当時は長浜にスタジオが無かったので、ビデオを擦り切れる程ほど見て、独学でやっていた」と振り返る。各地のコンテストで入賞を重ね、地元でダンスグループ「湖北一志山群」を立ち上げた。2007年にリュートプラザでダンススクールを始め、11年に市街地の一角にスタジオを設けた。現在、ヒップホップ、ブレイキン、ジャズ、ガールズヒップホップ、フリースタイルなど12クラスに約70人が通う。
 今月4日夜に開かれたヒップホップのクラスでは、自由な表現で挑発するように踊る「バトル」のレッスンや、複雑な手足の動きやステップを伴う振り付けを繰り返し練習した。「ひざをしっかり曲げて」「もっと格好良く」と声を張り上げるYUJIさん。ただ、「とくにかく楽しんでダンスすれば上達します」と説明する。
 楽しそうな子ども達のダンスに、母親から「やってみたい」との声があがり、今年4月に「ママクラス」も開設した。今月からは3歳以上を対象にした幼児クラスも始まり、ダンスの輪が世代を超えて広がっている。
 発表の機会もダンスイベントに限らず、長浜ゆかた祭りや小谷城ふるさと祭りなどの地域の催し、学校文化祭へと増えている。
 生徒の1人、森望美君(18)は「自分の思いつきで踊り、自由に表現できるのが楽しい。ダンスを通じていろんな人と知り合える」とその魅力を語り、秋に木之本町で開かれるダンスイベント「BOUND」での優勝を目指している。
 YUJIさんは「ダンスを通じて人生を思いっきり楽しんで欲しい」と話している。スタジオに関する問い合わせは℡(65)0261へ。


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2014年09月05日

甲津原の歴史、まちおこし

米原の法雲さん、民俗誌を発刊
 米原市甲賀の法雲俊邑さん(66)は伊吹の最北端、甲津原の歴史とまちおこしにスポットを当てた民俗誌を発刊。奥伊吹ならではのユニークな風習を紹介している。
 法雲さんは東草野まちづくり懇話会の座長で、行徳寺(甲津原)の住職代務者を務めている。
 地元では近年、他地域と同様、生活改善が進んでおり、3年前、門徒や住民から「簡素化されるのは良いが、昔の風習を伝えたい」「甲津原の伝統を散逸させないためにも、記録して残して欲しい」との声を受け、住民から話を聞き、郷土資料などをまとめ、1冊の本に仕上げた。
 民俗誌「落人と木地師伝説の地〜甲津原のまちおこし」(一粒書房)は村の成り立ちから現在に至るまでの歴史、受け継がれてきた風習や祭り、独自の自治体制やまちづくりの変遷などをまとめている。
 山中の遠隔地にある甲津原では集落のコミュニティを守るため、50年ほど前までは、自治会の役員のほか、「トナリ(隣)」「コバ(小場)」「ヒバン(日番)」という役職が存在した。
 トナリは隣近所5、6軒で構成され、野菜や物の貸し借りなどで助け合うほか、冠婚葬祭、普請、火災など多くの労力が必要な場合、積極的に扶助。コバはトナリを大きくし、村全体を4分割した地縁集団。小さな普請などはコバ頭が陣頭指揮をとった。
 ヒバンは1日交替の雑役。朝早く区長宅に出向き、その日の用事を伺い、役所からの印刷物の全戸配布、雑用、夜回りなどをこなした。
 このほか、この地に住民が定住した理由として平家落人説や木地師説などをあげている。
 法雲さんは「地元に誇りを持って住んでいる人たちの存在や甲津原の素晴らしさを知ってもらいたい」と話している。
 本は甲津原交流センターで販売。最寄りの書店でも注文すると購入できる。A5判190ページ、1冊2800円。


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2014年09月04日

浅井さんら5人が出場へ

ねんりんピック、4種目に
 栃木県で10月に開催される全国健康福祉祭(ねんりんピック)に出場する長浜市内の5人が3日、市役所を訪問し、藤井勇治市長から激励を受けた。
 出場するのは、ソフトボールに高月町井口の浅井勝さん(70)と同雨森の友田昭夫さん(66)、弓道に高田町の中村桂子さん(78)、囲碁に八幡中山町の平井敬泰さん(75)、グラウンドゴルフに保田町の宮田芳江さん(71)。いずれも県予選などを勝ち抜き、県代表に選ばれた。
 ねんりんピック6回目の出場となる浅井さんが「全国の仲間と交流しながら、何としても優勝を勝ち取りたい」と語る反面、平井さんは「初出場なので4局のうち、3勝ぐらいできれば」と控えめ。宮田さんは「悔いのないように頑張り、できればホールインワンを」と話していた。
 藤井市長は「滋賀の代表として胸を張り、志を高くしてメダルを目指してください」と激励していた。
 ねんりんピックは60歳以上を対象に各種スポーツ大会や美術展、音楽・文化祭などがある。今年は10月4日から4日間、開かれる。


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2014年09月03日

「水道水でミルクいいの?」

長浜水道企業団が育児向けパンフ
 「ミルクを水道水で作っていいの?」「離乳食にはミネラルウォーターの方が安全?」—。育児中の母親らがイメージする水道水について、正しい知識を持ってもらおうと、長浜水道企業団がパンフレット「ほんとうはこわくない水道水」を発刊した。
 企業団職員の高木はづきさん(33)が長女の出産・育児を機に、多くの母親が乳幼児にとって水道水が危険と誤認していることを知り、育児休業からの復帰にあたりパンフレットを制作した。手描きの四コマ漫画を中心に、ミルクを水道水で作っても安全なこと、水道水はミネラルウォーターに比べて基準が厳しくより安全なこと、赤ちゃんが水道水をそのまま飲んでも大丈夫なことを紹介している。
 子育て世代、特に第1子をもうけたばかりの母親は子の健康を過剰に気遣い、インターネット上に溢れる「水道水は赤ちゃんに良くない」との情報を鵜呑みにしがちという。高木さん自身も産婦人科の保健師に勧められるまま、ミルクを作る際は市販の乳児向けの水を購入していたが、「子どもを産んだ直後はいろいろと心配しましたが、今になって思うと水道水は水道法で厳しく基準が設けられていて安全。塩素のにおいが気になるなら沸騰させれば取り除くことができますし」と話している。
 パンフレットは1000部を発行し、子育て支援施設や公民館などに配布する。


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2014年09月02日

おいしいものだけ届けたい

長浜農業高校で秋の味覚、勢揃い
 長浜農業高校で生徒が作った秋の味覚、ブドウや梨、イチジクが販売され、人気を呼んでいる。
 同校ガーデン科果実生産類型の2、3年生20人は農場で8種のブドウ、5品種の梨、「桝井ドーフィン」というイチジクを栽培している。
 約14㌃の畑で栽培している紫・黒系の大粒ブドウ紫玉、伊豆錦、藤稔は8月中旬から先行発売し、すでに完売。今月2日からは、ほどよい酸味と甘さが人気のマスカットベリーAの販売を開始した。
 約20㌃で作っている梨は幸水、豊水、新高、八里、新水の5種。今月1日からは、甘くてジューシーな豊水を販売。甘くて大粒のイチジクとともに、人気となっている。
 雪の中で剪定作業するなどし、苦労して育ててきた3年生は2学期から「おいしいものだけを届けたい」と、厳選したブドウを学校周辺で訪問販売。
 同校は「生徒たちは販売する時を一番楽しみにしている。リピーターも多く、お客さんにも喜んでもらえれば」と話している。
 なお、果実の販売は同校低温処理室でも、午後3時半から4時半まで行っている。平日のみ。ブドウは1パック1000円、梨はLサイズ1個100円から、イチジクは1パック300円。売り切れ次第、終了。問い合わせは長浜農高℡(62)0876へ。


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2014年09月01日

横山隧道でコンサート

音響や清涼な風を利用、まちおこし
 10年前から使われていない米原市菅江の横山隧道で31日、村おこし「とんねるコンサート」が開かれ、地元住民ら約80人が兄弟ユニット「Family(ファミリー)」の歌声に酔いしれた。
 同隧道は大正12年に完成し、同所と長浜市鳥羽上町を結ぶ長さ164㍍のレンガ造りのトンネル。完成するまでは西黒田村と東黒田村の往来には、険しい横山を越えなければならなかったため、東黒田村の村長だった高森慶多郎氏が、隧道の建設に向け、奔走。高森氏は開通を見ないまま、49歳の若さでこの世を去ったが、莫大な費用と長い年月をかけ、隧道は完成した。
 地元の資料「私たちの山東町」によると総事業費は約11万7000円。うち高森氏が2000円を寄付。この額は今なら1億円以上に相当したという。
 隧道はその後、県道として流通や人々の暮らしに役立ち、戦時中は弾薬庫としても使用されたが、平成14年、新横山トンネルの開通で役目を終え、現在、使用されていない。
 地元の「村おこし研究会」は偉人の偉業を後世に伝えようと、トンネルならではの音響効果(エコー)や吹き込む涼しい風を利用したコンサートを企画。岡田和宏さん・通利さんの兄弟が特設会場で「矢印」や「夏の思い出」「琵琶湖就航の歌」などを熱唱。涼しげなトンネルに伸びやかな歌声がこだました。
 イベント後、中森隆利さん(78)は「幼い頃、友達と手を繋いで歩いたことを思い出した。こんなに嬉しいことはない」と涙を浮かべながら、称賛。高森氏のひ孫・慶司さん(63)は「トンネルが菅江の貴重な遺産として、いつまでも愛されれば」と話していた。


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