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草野鍛冶の槍を再現

鉄職人・山田さん、7本のアート
 鍛冶屋町の鉄作家・山田大輔さん(42)は昔、草野鍛冶が秀吉に収めたとされる7本の槍を再現したアートを制作した。
 山田さんは刃物の町、岐阜県関市に生まれ、高校卒業後、鉄工所などに勤務し、独立。1年前、鍛冶屋に移住し、内保町で「鉄工房 樂」を開業し、表札や店舗用看板、ガーデニング用品やモニュメントなどを制作。地元ではまちづくり委員会鍛冶部会のメンバーとして活動しており、地元で槍作りが盛んに行われていたことを知った。
 草野鍛冶はかつて「草野槍」と称される槍先の鍛造で有名だったが、戦乱の途絶えた江戸時代に鍬や鋤を作る農鍛冶に転向した。往時には集落(110軒)内に9割余りの鍛冶が軒を連ねていたが、享保5年(1720)の大火で人家43棟、鍛冶小屋21棟が焼失。明治以後は鉄製品の量産化や耕うん機の発達で鍬の消費量が激減し、昭和34年ごろ、10〜20軒あった鍛冶屋が一斉に廃業している。
 「草野の鍛冶が秀吉勢に槍を納めた」という記録が残っており、長浜城歴史博物館には鍛冶屋の住民から寄託された槍1本(長さ33㌢)が残っている。山田さんはこの現存品を参考に復元した。
 作業は直径16㍉の鉄の丸棒を焼き、ハンマーで叩いて槍先を成形。叩き具合などにより歪むため試行錯誤を繰り返したが、これまで培った職人技で「ようやく形になった」(山田さん)という。
 再現した7本の槍はケースに納め、芸術作品として10月5、6の両日に開かれるイベント「アートインナガハマ」に出展する予定。
 来年、黒田官兵衛に関連した博覧会も長浜で計画されており、山田さんは「鍛冶屋の魅力を皆さんに知ってもらい、まちおこしの一助となれば」と話している。


2013年09月24日 16:46 |


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