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山岡氏の地球儀、修復へ

高月小でプロジェクト始動
 ヤンマーの創始者、山岡孫吉氏が60年前、地元高月小学校に寄贈した直径160㌢の大地球儀が、空き校舎の中で長年、ほこりを被ったままになっている。先人の郷土愛を後世に伝えようと、住民有志が組織を立ち上げ、修復に向けて募金活動を開始する。
 昭和28年、ヨーロッパ視察中の山岡氏から「帰国したら、子どもたちに欧州諸国の話をするから、大きな地球儀を用意しておくように」と同校に5万円が送られてきた。
 学校では同氏の帰国に間に合うように教員らを中心に夜を徹しての地球儀製作が始まった。球形の竹枠の上に、書き損じの和紙を幾重に重ね、船型の白い紙を貼り合わせ、絵の具で地図を描いた。
 帰国した山岡氏は地球儀で、子どもたちにヨーロッパ各国の様子を語り、授業後、同校に地球儀をプレゼントした。
 その後も社会の授業に利用されたが、大きすぎて置き場が無く、いつしか体育館の片隅に追いやられるはめに。地球儀は児童のドッジボールの的になるなどし、傷みが増していった。
 平成4年、高月小が移転改築となり、地球儀は旧校舎の3階に置き去りに。修理を望む動きもあったが、長浜との合併で立ち消え。老朽化も進み、ヤンマーにも引き取りを打診したが、有効活用は見いだせないままだった。
 学校関係者の間で修復に向けての気運が高まり、今年5月、高月小学校運営協議会(筧敏雄会長)の呼びかけで山岡氏が昭和32年に寄付したグランドピアノとともに修復を進めてゆくプロジェクトが始動した。
 修復事業の実行委員会は北村又郎元町長を委員長に連合自治会、学校運営協議会、PTA、学校関係者ら約70人がメンバー。10月1日から学区内で募金活動を開始する。目標額は300万円。修復は11月から始まり、お披露目は来年3月。完成した地球儀は正面玄関に飾られる予定。


2013年08月30日 16:50 |


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