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仕事と家庭、自然志向で

鍛冶屋町に「こだわり」の美容室
 鍛冶屋町の草野川のほとりに、自然との調和を目指した美容室「pocapoca(ポカポカ)」が先月オープンした。薬剤を一切使用しない自然志向の「こだわり」が人気を呼び、市街地から遠く離れた立地にもかかわらず、予約は1カ月待ちという。
 美容室を営むのは藤岡建二さん(34)=旧姓・竹内=。長浜小、長浜西中、長浜高を経て上京。28歳でヘアメイクアーティストとして独立し、ファッション雑誌やコレクションで活躍した。結婚と子どもの誕生を機に、家庭生活と対比して「最先端の流行を作り出し、追い求める業界がこっけいに見えてきた」と自身の仕事のあり方に違和感を持つように。加えて、カラーリング、パーマなどで薬剤を多用し、客の髪を痛め、水を汚す従来の美容業界に疑問を抱き、自然と家庭と調和した仕事を模索した。
 家族揃って地中海に浮かぶマルタ共和国への移住など、海外生活を経て、平方町で美容室をオープンさせた。仕事場と家族の生活の場を共存させた異色のスタイルで、子どもが裸でうろつくこともあるという。美容室を始める前、家族でテント生活をしながらタイの村々を巡ったとき、家族ぐるみで仕事をしている住民の姿に感化されたのも一因だ。
 メニューはヘナ、インディゴ、藍などを用いた草木染めによる毛染めと、カットのみ。その自然志向のスタイルが、薬剤のにおいで体調を崩した人や、化学物質過敏症の人からも支持を集めた。
 かねてから生活と仕事の場を自然豊かな環境に置きたいと願っていた藤岡さんは母親の実家があった鍛冶屋への移住を決め、「どっぽ村」(湖北町上山田)の農家兼大工・清水陽介さんの手ほどきで、スギとヒノキを多用した店舗兼住宅を草野川のほとりに建築した。
 また、その間、2カ月にわたりインドで自然との調和に根ざした伝承医学「アーユルヴェーダー」を学んだ。
 5月25日に移転オープンを迎えたが、利用者の支持は衰えず、早くも予約1カ月待ちの状態。藤岡さんは「今後は美容室だけでなく、食事など生活全般でアーユルヴェーダーに取り組んでいきたい」と、インドで学んだ知見を広めたい考え。


2013年06月19日 17:17 |


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