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旨味アップのシシクワズ

杉野地域づくり協、新獣害対策
 杉野地区地域づくり協議会(白髭正美会長)は獣害を防ぐため、県内山間部で栽培されていた水稲の旧種「シシクワズ」を改良した新品種の試験栽培を始めた。
 同地域ではシカが稲の葉を食い荒らしたり、イノシシが実ったばかりの稲穂を倒すなどの被害が多発。電気柵などで農地への侵入を防いでいるが、手間やコストがかかるため、耕作放棄地が増えている。
 シシクワズはもみ先にある毛(のぎ)がコシヒカリの倍以上、7㌢程度に伸びるため、獣害防止の品種として江戸時代から1960年代まで、余呉町や多賀町の山間部で栽培されていたが、食味が落ちることやコンバインでの刈り取りが難しいため、姿を消していた。
 県では野生獣による稲の食害を防ぐため、「シシクワズ」を復活させ、課題だった食味をコシヒカリ程度まで向上。同協議会は今年、試験的に木之本町杉野の棚田約10㌃で新品種を栽培し、電気柵を設けた場合と設置しない場合の被害状況や収量などを検証。農機の改良などを検討してゆく。
 前田正男副会長は「山間部でとれる米は旨い。うまくゆけば、獣害で困っている地域の人たちの光明となり、田んぼを見捨てずに済む」と述べており、秋には食味会やイベントなどを予定している。
 なお、試験田の見学希望者は事務局℡090(1898)1919へ。


2013年06月17日 16:45 |


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