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2013年06月27日

弓道など4種目で総体へ

北部九州、湖北の4高校から
 今夏、北九州地域で開かれる北部九州総体(インターハイ)に、湖北地域の4校が弓道、相撲、柔道、ホッケーの4種目で出場する。
 長浜高校は弓道部の山下知之選手、宮地百合子選手がともに県大会2位で総体へ。同校からの個人出場は初。県大会で優勝した女子団体は池田美咲、森なつみ、高山紗彩、小谷さくら、宮地百合子、清水沙也加の6選手がメンバー(いずれも3年)。キャプテンの池田選手は「最後の大会。全力を出して良い思い出を作りたい」と抱負。
 相撲個人の部では田中洸司郎選手(2年)が2年連続出場。田中選手は長浜農、日体大で活躍した父・敦司さんの影響を受け、5歳の時から相撲を始め、小学6年の時、県大会で準優勝。中学、高校ではアメフト部に所属しながら、近江高、県立武道場で稽古に励んでいる。
 小手投げを得意とする田中選手は県内で無敵。「大会ではとりあえず予選突破が目標」と話している。
 長浜北星高校は弓道部の澤頭啓恵選手(3年)が県大会で優勝。澤頭選手は「弓道はとっても楽しい。精一杯頑張って、後悔しないようにしたい」と話している。
 伊香高校からは女子柔道部の中島萌花選手(2年)と清水美緒選手(1年)。今月7日に開かれた県予選では中島選手が63㌔級、清水選手が78㌔以下級で優勝。中島選手は「まずは1回戦突破。自分の力を試したい」と話し、清水選手は「持ち前とする『前に出る柔道』で勝ち続けたい」と意気込む。
 伊吹高校はホッケー部の男子が30年連続、30回目。女子が16年連続、27回目の出場。22、23日の近畿予選で男子が立命館(京都)、女子が紀央館(和歌山)を破り、決定した。
 なお、試合日程は▽弓道=8月1〜4日、北九州市特設弓道場▽相撲=2〜4日、長崎県平戸市文化センター▽柔道=11日、福岡市民体育館▽ホッケー=2〜7日、大分県九重町と玖珠町。


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2013年06月26日

2消防士、全国大会へ

ロープ渡過、はしご登はんで県優勝
 湖北地域消防本部長浜消防署の消防士・木野盛史さん(25)と、伊香分署の消防士・廣部大智さん(25)が22日の県消防救助技術指導会で優勝し、8月22日に広島市で開かれる全国大会に滋賀代表として出場する。
 指導会は、県内の消防士が救助活動の正確さやスピードを競う大会で、7種目に144人が出場した。
 木野さんは地上7㍍に張った20㍍のロープを往復する「ロープブリッジ渡過」に出場した。往路はロープを渡る「セーラー」、復路はロープの下を渡る「モンキー」のスタイルでタイムを競い、県内各消防署の代表8人が出場する中、19秒05の記録で優勝。2位に3秒近くの大差をつけての圧勝だった。
 湖北地域消防本部は同競技の優勝の常連だったが、昨年初出場した木野さんは3位に涙を飲んだ。「5年連続の優勝記録が途絶え、悔しかった。絶対に優勝を取り戻そうと、先輩の支えで厳しい訓練に取り組んできた」と振り返り、「今後も厳しい訓練が続くが、この経験を生かし、市民の役に立つ仕事をしたい」と話している。
 廣部さんは15㍍のはしごを駆け上がる「はしご登はん」に出場。消防士17人のうち13秒98の県大会史上初となる13秒台を叩き出し、全国大会でも上位入賞が期待されている。
 廣部さんは日常の訓練のほか、筋トレや走り込みに取り組み、県大会の1カ月前からは先輩を交えて厳しい特訓を受けていた。「はしご登はん訓練は、落下防止の確保員が必要で、優勝できたのも仲間が一緒に訓練に取り組んでくれたおかげ。あと2カ月間、さらに訓練に励み、全国でも自己ベストの更新を目指したい」と意気込んでいる。


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2013年06月25日

3年連続、囲碁で全国へ

米原高・4段の寺脇千穂さん
 米原高校囲碁部の寺脇千穂さん(3年、米原市市場)は今夏、2つの全国大会に県代表として出場する。いずれも3年連続の快挙。
 寺脇さんは文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権の県大会で優勝。全国高校総合文化祭(総文祭)囲碁部門の県予選で準優勝し、団体戦のメンバーに選ばれた。
 寺脇さんは祖父の石川竹三郎さんが開いている囲碁教室に小学4年から中学1年まで通った。2年生以降は受験のため、中断していたが、高校で囲碁部に所属。1年の時、近畿大会で団体優勝し、女子高校生では数少ない4段を取得した。
 早打ちを得意とし、強い相手ほど燃えるタイプ。同級生や後輩を指導し、顧問の大森昭二教諭らも歯が立たない。大森教諭は「強い指導者がいない中、精一杯やってくれた。結果を褒めてあげたい。大会は3年間の総まとめとして頑張って欲しい」とエールを送り、寺脇さんは「ひとつでも多く勝ち、チームに貢献したい」と意気込んでいる。
 文科大臣杯は7月25日から東京で、総文祭は8月3日から長崎で開かれる。なお、総文祭には湖北地域から同校の地学部が自然科学部門の発表で、虎姫高校2年の村上祥代さんが将棋、女子個人の部で出場する。


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2013年06月24日

鍛冶屋にトン、テン、カン

まちおこしイベントに700人
 鍛冶屋町の昔ながらの鍛冶職人の技や芸術家たちの作品が見られるイベント「とんてんかんin鍛冶屋」が22、23の両日、同町で開かれ、計700人の人出で賑わった。
 古民家「座外堂」では鉄作家・山田大輔さんによるペーパーナイフ作り教室が開かれ、参加者は赤く熱した五寸釘を金床の上に乗せ、ハンマーで叩いて、平たく伸ばす作業を体験。彦根から来た山形蓮さんは「鍛冶屋という町に興味があった。鉄の形が変わってゆくのがおもしろかった。完成品は格好いいから、自宅に飾りたい」と話していた。
 このほか、地元作家による絵画や書などの展示。鍛冶小屋「ふりーすぺーすまんよ」では野鍛冶の実演や体験などがあり、町中に鉄打ちの音が響いた。
 イベントを主催した鍛冶屋まちづくり委員会の草野武委員長は「みんなの力でできた。今後も地に根ざした取り組みをしてゆきたい」と話していた。


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2013年06月21日

見えない放射能汚染

南相馬から西浅井へ単身移住、橘さん
 福島第一原発事故で放射能汚染から逃れるため福島県南相馬市から西浅井町へ避難した橘ひろ子さん(63)は家族と別れ、滋賀での定住を決意した。震災から2年3カ月を経過し「遠く離れているからこそ、見えてきたこともあった」と語る心の奥底には何があるのか。
 平成23年3月11日の震災で、自宅が半壊した橘さんの家族4人は、6日後、西浅井町庄に住む娘の木下雅子さんを頼って滋賀に逃げてきた。しかし、夫の満さんや息子の弦一郎さん夫妻には仕事があり、どうしても福島に帰らねばならず、ひろ子さんだけが西浅井に残った。
 南相馬市は同県いわき市と宮城県仙台市の中間にあり、津波などで650人以上が犠牲となり、一部地域が福島第一原発の半径20㌔圏内で、警戒区域に指定されている。
 自宅に戻った満さんが井戸水を使用していたところ「体がだるい」「腕が上がらない」など異変を感じるように。飲料水を購入し、スーパー銭湯に通うようになると、途端にその症状は無くなった。
 また、危険区域以外の田村市に住む知人女性は、60歳で突然、生理になり、後に卵管ガンと判明。抗ガン剤治療で治った。
 満さん、知人の体調不良や病気と放射能との因果関係は不明だが、住民の多くが見えない放射能に不安を抱いている。
 復興は遅れており、南相馬では瓦礫やビニールシートを被った汚染土が放置されたまま。補償金を巡って住民同士の諍いも絶えない。ひろ子さんは身近な人たちからこのような話を聞き、愛郷心が遠のいた。
   ◇   ◇
 南相馬からは「何で帰ってこない。安全なのに」「お前はいいな、逃げる所があって」「旦那が可愛そう」などと電話がかかってきた。
 家族は「帰らなくて良い」と励ましてくれ、ひろ子さんも「向こうに残っている人たちのためにも頑張ろう」と決心した。西浅井では福祉の仕事や孫の子守りで充実した生活を送っている。「国や東電は(南相馬が)住めない状況なら、はっきり本当のことを言ってほしい」と訴えている。


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2013年06月20日

必要ないのに長期入院

長浜病院で最長25年、問題解消せず
 医学的に入院の必要性が薄いにもかかわらず、患者本人や家族の都合、受け入れ施設の不足などで、入院を続ける「社会的入院」。市立長浜病院でも25年もの長期にわたって入院する患者がいるなど、問題となっている。
 現在、市立長浜病院が長期入院患者として挙げるのは3人。入院期間は17年1カ月、23年10カ月、25年3カ月にのぼる。
 市立長浜病院では10年前、長期入院患者処遇検討会を設置し、治療が必要ないのに1000日以上入院している患者14人について、親族との話し合いや受け入れ施設との調整で解消を図ってきた。しかし、現在でも3人が残り、病院事務局長は「身寄りやお金の問題、受け入れ施設の空きなどの原因があるが、患者個人のことであり、詳しくは説明できない」と話している。
 13日の市議会一般質問では竹内達夫議員がこの問題を取り上げ、「通常は手術しても1週間、2週間で退院させられ、3カ月も入院すると他の病院に転院させられる。これらの長期入院に対して、なぜ退院の命令を出さないのか」と病院の対応を批判した。
 病院側は「長期入院患者を急性期病院(※)が抱えるのは不適切な状態」と答弁したが、「3人のうち1人は症状が重篤で退院指示を出せない。残り2人は通院、在宅、転院という指示を出せるが、その後の問題があるから先に進めない」とした。
 竹内議員は「20年以上も入院するというのは異常な事態。市議会で何回かこの問題を追及してきたが、3人については、まったく問題を解消できておらず、病院の医師からも不満の声が出ている。病院上層部は市の福祉部門や顧問弁護士と連携し、強い姿勢で対処にあたるべき」と話している。
   ◇   ◇
 社会的入院は全国の病院が抱えている問題。背景には高齢患者の身寄りがない、在宅介護を家族が拒む、受け入れ施設が見つからない、金銭的余裕がない、など様々。急性期病院にとって、治療の必要のない患者によるベッドの占有は経営面でも課題となっている。他方で、新しい受け入れ先を調整できない限り、強制的に退院させることもできず、結果として長期入院を放置することとなっている。
 過去には民間病院が受け入れ先の見つからない患者を強制退院させ、公園に放置するなど人権上の問題も発生。高齢化社会の進展と、核家族化による親族関係の希薄化が、社会的入院の一因となっている。
※【急性期病院】緊急・重症な状態にある患者に高度で専門的な医療を提供する病院。


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2013年06月19日

仕事と家庭、自然志向で

鍛冶屋町に「こだわり」の美容室
 鍛冶屋町の草野川のほとりに、自然との調和を目指した美容室「pocapoca(ポカポカ)」が先月オープンした。薬剤を一切使用しない自然志向の「こだわり」が人気を呼び、市街地から遠く離れた立地にもかかわらず、予約は1カ月待ちという。
 美容室を営むのは藤岡建二さん(34)=旧姓・竹内=。長浜小、長浜西中、長浜高を経て上京。28歳でヘアメイクアーティストとして独立し、ファッション雑誌やコレクションで活躍した。結婚と子どもの誕生を機に、家庭生活と対比して「最先端の流行を作り出し、追い求める業界がこっけいに見えてきた」と自身の仕事のあり方に違和感を持つように。加えて、カラーリング、パーマなどで薬剤を多用し、客の髪を痛め、水を汚す従来の美容業界に疑問を抱き、自然と家庭と調和した仕事を模索した。
 家族揃って地中海に浮かぶマルタ共和国への移住など、海外生活を経て、平方町で美容室をオープンさせた。仕事場と家族の生活の場を共存させた異色のスタイルで、子どもが裸でうろつくこともあるという。美容室を始める前、家族でテント生活をしながらタイの村々を巡ったとき、家族ぐるみで仕事をしている住民の姿に感化されたのも一因だ。
 メニューはヘナ、インディゴ、藍などを用いた草木染めによる毛染めと、カットのみ。その自然志向のスタイルが、薬剤のにおいで体調を崩した人や、化学物質過敏症の人からも支持を集めた。
 かねてから生活と仕事の場を自然豊かな環境に置きたいと願っていた藤岡さんは母親の実家があった鍛冶屋への移住を決め、「どっぽ村」(湖北町上山田)の農家兼大工・清水陽介さんの手ほどきで、スギとヒノキを多用した店舗兼住宅を草野川のほとりに建築した。
 また、その間、2カ月にわたりインドで自然との調和に根ざした伝承医学「アーユルヴェーダー」を学んだ。
 5月25日に移転オープンを迎えたが、利用者の支持は衰えず、早くも予約1カ月待ちの状態。藤岡さんは「今後は美容室だけでなく、食事など生活全般でアーユルヴェーダーに取り組んでいきたい」と、インドで学んだ知見を広めたい考え。


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2013年06月18日

湖北の小菊、双葉町へ

山口さん夫妻、「癒し」の500本
 高月町高野の山口賢孫さん(73)・和子さん(71)夫妻は19日、福島第一原発で被災し、福島県いわき市に仮庁舎を移転したばかりの双葉町役場に小菊500本を贈る。
 山口さん夫妻は約30年前から20㌃の畑で、仏花用の菊を栽培。今年3月、市民グループ「双葉町を支援する会」(岩根博之会長)が主催した映画会を鑑賞するなど被災地に関心を寄せており、「双葉町の人たちにも、花で希望が与えられるものなら」と同会にプレゼントを申し出た。
 山口さん夫妻は発送のための梱包作業に追われており、白や黄、ピンクの花束に「花は心にやすらぎを与えてくれる癒しのもと。明日への活力にしてください」と書いたメッセージを添え、ラッピング。
 和子さんは「湖北の花を拝んでもらって、喜んでもらえるのなら、(被災地の)どこへでも贈りたい」と話している。
 原発から半径10㌔圏内の双葉町役場はこれまで3度の移転を繰り返しており、いわき市では今月17日に業務を開始したばかり。仮庁舎は1階に小規模ながらも住民ロビーがあり、2階には町議会の議場となる「大会議室」も備えている。町職員約80人のうち、約60人が勤務するが、プレハブのため、殺風景感は否めないらしい。


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2013年06月17日

旨味アップのシシクワズ

杉野地域づくり協、新獣害対策
 杉野地区地域づくり協議会(白髭正美会長)は獣害を防ぐため、県内山間部で栽培されていた水稲の旧種「シシクワズ」を改良した新品種の試験栽培を始めた。
 同地域ではシカが稲の葉を食い荒らしたり、イノシシが実ったばかりの稲穂を倒すなどの被害が多発。電気柵などで農地への侵入を防いでいるが、手間やコストがかかるため、耕作放棄地が増えている。
 シシクワズはもみ先にある毛(のぎ)がコシヒカリの倍以上、7㌢程度に伸びるため、獣害防止の品種として江戸時代から1960年代まで、余呉町や多賀町の山間部で栽培されていたが、食味が落ちることやコンバインでの刈り取りが難しいため、姿を消していた。
 県では野生獣による稲の食害を防ぐため、「シシクワズ」を復活させ、課題だった食味をコシヒカリ程度まで向上。同協議会は今年、試験的に木之本町杉野の棚田約10㌃で新品種を栽培し、電気柵を設けた場合と設置しない場合の被害状況や収量などを検証。農機の改良などを検討してゆく。
 前田正男副会長は「山間部でとれる米は旨い。うまくゆけば、獣害で困っている地域の人たちの光明となり、田んぼを見捨てずに済む」と述べており、秋には食味会やイベントなどを予定している。
 なお、試験田の見学希望者は事務局℡090(1898)1919へ。


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2013年06月15日

記念メダル、ロングセラー

長浜城、懐かしのおみやげが
 長浜城歴史博物館の記念メダルがロングセラーになっている。
 記念メダルは観光地や博物館、水族館や動物園などで販売しており、裏に名前などが入るおみやげ。直径3㌢の金メッキ製で、同館のメダルには長浜城とひょうたん、太閤井戸の絵が描かれている。
 同館には約15年前に自販機が設置され、毎年、コンスタントに2000個以上を売り上げている。昨年度は2135個を販売。来館者数は13万5833人のため、63人に1人が購入した計算。売り上げは「友の会」の収入となっている。
 メダルは1個300円。刻印機に30円を入れると「ガチャン、ガチャン」と大きな音がして、来館日や名前などが入れられ、別売りのホルダーやペンダントを購入(各200円)すれば、アクセサリーにもなる。
 同館では、人気の理由として、デザインの良さや記念の思い出になることをあげており、コレクターのほか、大人から子どもまで幅広い年齢層が購入しているという。
 同館の太田浩司副館長は「他のグッズにないアナログ感覚がうけているのかも。自分で好きなように刻印できるのも魅力。当館のヒット商品」と話している。5階展望台で販売中。


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2013年06月14日

5年後5千万円の黒字へ

黒壁再建へ弓削社長、市議会に説明
 今年2月に社長に就任し、赤字経営にあえぐ黒壁の再建に乗り出した弓削一幸社長が13日の市議会産業建設常任委員会で、再建計画を説明。ミッションやビジョンの欠如、商品力の弱さ、飲食店レベルの低さなど多岐の問題点を指摘し、5年後の約5000万円の経常黒字を目指し、各店舗の改革案を示した。
 市議会6月定例会に黒壁店舗改修補助金2億2250万円と、新たな市の出資5000万円の予算が提案されていることから、委員会が再建計画の説明のため弓削社長の出席を求めた。
 弓削社長は取締役が4月29日付けで承認した再建計画書に沿って説明。▽ミッション、ビジョン、事業戦略が不明確▽200万人を超える観光客を呼びながら、消費を喚起させる商品がない▽ガラス文化・技術の蓄積がなく、職人のレベルが低い▽本業の実態が弱いのに美術館経営に進出▽岩手県江刺市のまちづくり会社への投資の失敗▽直営飲食店のレベルの低さ—などの問題点を列挙し、2012年3月末時点で約2600万円の債務超過と、借入金5億9400万円を招いたと指摘した。
 経営再建のため、各店舗のコンセプト見直しと改修、商品開発の徹底、ガラス職人を含む従業員教育の徹底、不採算部門からの撤退が不可欠と訴えた。
 具体的には毎年赤字を出し経営圧迫の一因となっている黒壁美術館を、気軽に入れるフレンチレストランに改修し、来春オープンさせる。京都のフレンチの巨匠に監修を依頼し、シェフも京都から採用するという。他の直営飲食2店舗もメニュー構成、サービススタイルなどを見直し、弓削社長が「レベルが低い」と指摘する飲食部門のテコ入れをはかる。
 北国街道と大手門通りの交差する一等地に立つガラス商品販売の「青い鳥」を、ガラス工芸品などを展示するギャラリーに模様替えするなど、計10店舗を改装・改修し、コンセプトを見直す。また、体験教室を拡充し、修学旅行生もターゲットにするため、新たに建物1棟を新築する。
 これらの改革で5年後の2018年には約4900万円の経常利益を、10年後の23年には約6000万円の経常利益を出し、長期借入金も2億5000万円へと半減する見込み、とした。
 弓削社長は「年間200万人の観光客が消費に結びついていない」「核となるガラス文化の蓄積がない」「材料費、人件費が高く、収益性が低い」と黒壁の問題点を歯に衣着せず列挙したうえで、「今回の改革で黒字転換は十分可能」と訴えた。
 委員からは「市街地だけでなく木之本や余呉へ波及するような展開を」「商店街との連携を」などの意見が出され、弓削社長は黒壁を再建し経営を安定させたあかつきには、美術館の再開を含め、3セク企業として長浜市全域に貢献する事業に取り組む意向を示した。


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2013年06月13日

「脱原発宣言」求める

長浜市議会一般質問 市「代替エネルギーの道筋まだ」と否定的
 長浜市議会は12日に引き続き、13日も一般質問を行った。
◇   ◇
 森田義人議員は「原発の隣接自治体として脱原発を宣言し、その実現を加速する考えはあるのか」と市の姿勢を質した。
 吉浜隆雄副市長は「経済社会への影響を踏まえると、代替エネルギーへのスムーズな移行の手段、道筋がはっきり見えていない現状においては、脱原発宣言をする状況にない」と取り合わず、「30㌔圏内に原発があり、緊急事態にいかに備えるか、市民の安全をいかに確保するかが目下の最優先課題」とした。
 森田議員が「脱原発を宣言し、可能な限りの新エネルギーの道筋をつけて欲しい」と再度求めても、副市長は「宣言する状況に至っていない」と繰り返した。
 森田議員は市民の意見を聞くべきだと、アンケートの実施も呼びかけたが、副市長は「市民の声は防災出前講座などで受け賜っている」とした。
 森田議員のあとに、質問に立った杉本敏隆議員は副市長の答弁について「原発の危険とエネルギー供給を天秤にかけることは看過できない。脱原発の立場に立ってこそ、代替エネルギーの普及も進む」と批判していた。


自治会館の耐震化補助を 柴田議員訴え、市「活用されない」
 柴田清行議員は「市北部地域の自治会館の多くが老朽化し、耐震性が問題となっている。しかし、耐震改修に対する市の補助制度が整備されていない」として、市の対応を求めた。
 企画部長は「新築・購入、バリアフリー化への補助はあるが、耐震診断や耐震改修の補助はない」「県内各市の補助制度を調査したが、耐震改修には多額の費用を要し、自己資金の調達が難しく、補助制度があってもほとんど活用されていない。他に良い制度がないか、全国の事例を参考に検討を続けたい」と答弁した。柴田議員は「耐震化を考えている自治会があるのは事実。十分に自治会と相談して欲しい」と訴えていた。


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2013年06月12日

2.5%が食物アレルギー

長浜市議会一般質問 長浜市の子ども、給食対策求める
 長浜市議会は12日再開し、一般質問を行った。最初に質問に立った落合武士議員は、東京都調布市の小学校で昨年12月、給食を食べた直後に食物アレルギーのある女児が死亡した事故に関連して、長浜市内の子どもの食物アレルギーの実態と、給食調理の対応策を質した。
 市教委は、食物アレルギーについて園児が124人、小学生131人、中学生91人おり、全体の2・5%を占める、と説明。女児が死亡することとなった急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」の症状を持つ子どもは8人とした。
 また、給食は一般メニューと分けて調理する「別なべ方式」を取り、配食も区別して誤食が発生していないようにしていると説明した。南田附町に新しく整備された学校給食センターではアレルギー対策室を設け、専門の調理員を置くとした。
 落合議員は各給食センターや学校ごとに異なるアレルギー対応マニュアルを統一するよう求め、市教委は新しい長浜学校給食センターの稼動を目安に作成するとした。


「改正論議、大いに」憲法96条で、市長
 浅見信夫議員は安倍政権が憲法改正発議の規定を定めた96条の改正を目指していることを取り上げ、「ねらいは9条を変えて国防軍をつくり、アメリカとともに海外で戦争ができる国にすることにある」と批判し、藤井勇治市長の見解を求めた。
 藤井市長は「現行憲法の精神、平和主義、主権在民、基本的人権は尊重しなければならない」としたうえで、「改正論議は大いにするべきとの認識。ただし、国民の総意と適切な手続きによって行われるのが望ましい」と答弁した。


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2013年06月11日

補助金生かし、商店街活性化

アーケード改修や大道芸イベント
 長浜市内の商店街が今年度、国の補助金を活用してアーケード改修や、賑やかしの事業を計画している。
 「商店街まちづくり事業」には、大手門通り商店街振興組合と浜京極商店街が採択を受けた。事業は昨年12月に山梨県のトンネルで発生した天井板崩落事故を機に、老朽化した商店街アーケードの改修など「安心・安全」をテーマにした事業を支援するのが目的で、事業費の3分の2の補助するもの。限度額1億5000万円。
 両商店街では老朽化するアーケードを全面改修し、LED照明の設置や防犯カメラの拡充を図る。
 また、事業費全額の補助を受けられる「地域商店街活性化事業」(限度額400万円)には4組織が採択された。ながはま御坊表参道商店街振興組合は、約20年前に作成したパンフレットを新調するほか、ベゴニアの花で通りを彩る事業を計画。大手門通り商店街は毎週末、通りに特設ステージを設け、学生を中心に全国のパフォーマーを招いて大道芸などを披露してもらう。黒壁グループ協議会はライトアップイベントを、協同組合きのもと北国街道商店街は食べ歩きスタンプラリー、100円商店街などを検討している。


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2013年06月10日

上丹生木彫、NGKに

芸人看板を受け取りに坂田さん
 吉本興業のなんばグランド花月(NGK)に掲げられる「上丹生木彫」看板の受け渡しセレモニーが10日、米原市の醒井美術館で開かれ、人気芸人「アホの坂田」こと坂田利夫さん(72)が完成した看板を受け取った。
 昨年4月、設立100周年を迎えた同社は、全国の伝統技術で芸人看板を作ってもらい、NGKに掲げている。これまで沼田指物(群馬)、山中漆器(石川)などが飾られており、7月5日から第6弾として米原の上丹生彫刻が採用された。
 井尻彫刻所の井尻一茂さん(41)は今年1月から、坂田さんや西川きよしさんらの名前などが入った欄間調の看板(縦97・5㌢、横31㌢)を41枚制作。看板は9月までの3カ月間、掲示される予定。
 受け渡し式では井尻さんと平尾道雄市長からビワマスの着ぐるみ姿の坂田さんに看板が手渡された。坂田さんは「看板に負けないよう頑張りたい。すごい、ありがいこと。家宝にして、今晩から抱いて寝ま〜す」などと嬉しそうに話していた。


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2013年06月07日

奧伊吹の景観を守れ

国の選定目指し、米原市が条例改正
 米原市は東草野地域の国の重要文化的景観選定に向け、独自の町並みや風景を守るため、景観条例を改正する。6日開会の市議会定例会に改正案を提案した。
 重要文化的景観は長い歴史の中、人々が作り上げた景観を指し、国内の35カ所、県内では近江八幡市の水郷、高島市の針江・霜降と海津・知内地区が選ばれている。
 奧伊吹の甲津原、曲谷、甲賀、吉槻の4集落でつくる東草野は美濃、北陸を結ぶ峠道があった山村地帯。豪雪地帯ゆえの暮らしの智恵があり、独自の家の構造になっており、石臼、麻、竹刀作りなどが生業。市は特有の風景を守るため、平成26年2月の景観選定を目指して、準備を進めている。
 条例改正は地域内の景観を保全することを目的としており、家屋の改築で▽高さ10㍍、3階建て以上▽赤や蛍光色など明るい色彩の壁▽真っ平らの屋根▽垣根、柵、生け垣の高さが5㍍以上—とする場合、届け出が必要となる。
 市は条例改正とともに、景観計画に沿って、地域住民に対して家屋を改築、リフォームする場合は自然素材や地域材の利用をPRしてゆく。条例は今年10月、施行予定。


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2013年06月06日

米川のホタル、今年は

放流の遅れ影響?観賞会「不安」
 毎年、この時期、中心市街地を流れる米川に無数のホタルが見られるが、今シーズンは数が少なく関係者をやきもきさせている。
 住民グループ「米川で蛍を愛でる会」(沢尾武廣会長)は2004年、市街地にホタルの乱舞を呼び戻そうと地元住民ら10人で発足。ゲンジボタルの幼虫を飼育し、川に放流している。
 幼虫は土中に潜り、さなぎになるため、霜が降りると、凍結し死んでしまう。例年は3月末から4月上旬に放流するが、今年は春先に寒い日が続いたため、時期を遅らせ4月中旬、八幡川と米川に50匹ずつを放した。
 例年なら5月下旬から、ホタルの乱舞が見られるが、今のところ、6、7匹程度しか見つかっていない。同会では9日にホタル鑑賞会を開く予定だが、沢尾会長は「自然相手なので(飼育は)難しい。このままでは皆さんの期待を裏切ってしまう。不安だが、週末の天候に期待したい」と話している。
 湖北野鳥センターの植田潤さんによると、今年はホタルの数が例年に比べ非常に少ないという。
 旧市内の群生地、十里、堀部、永久寺では半分以下。幼虫が上陸する春先の「花冷え」や小雨が影響しているとみられ、「時期尚早。時期が遅く、これからかも」と話している。
 なお、ゲンジボタルで有名な米原市と旧浅井町は例年並み。湖北町は多めで、旧伊香郡は来週以降に期待を寄せている。


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2013年06月05日

90㎝のオオサンショウウオ

木之本町古橋で最大級、保護
 木之本町古橋で体長90㌢のオオサンショウウオが見つかり、話題となっている。
 オオサンショウウオは3日午前11時ごろ、地元住民が農業用水路で発見。「大きなナマズがいる」と元自治会長の大山孝一さん(64)に相談があった。
 現場に行くと、県道バイパスを横断するコンクリート製の道路溝(幅60㌢、水深10㌢)に体長90㌢、重さ5・6㌔のオオサンショウウオが潜んでいた。稲作はこれから中干しの時期に入り、用水路の水量が減るため「このままでは命が危ない」と保護した。
 集落内を流れる大谷川は県内有数のオオサンショウウオの生息地。発見現場は大谷川から約1㌔離れた水田地帯で、オオサンショウウオが道路を横断する姿を目撃した人がおり、大山さんはエサのサワガニを探すうち、用水路に迷い込んだのでは、と分析している。
 県生物環境アドバイザーの村上宣雄氏は「今回の個体はこれまで見た中で、最大級」と話している。オオサンショウウオは5日、大山さんにより生息地の大谷川に戻された。
 【オオサンショウウオ】別名「ハンザキ」「アンコ」と呼ばれ、西日本と中国、アメリカの3カ国にしかいない貴重な両生類。県内では6カ所の報告例があるが、確実に棲息しているのはこの大谷川のみ。


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2013年06月04日

議会条例、6月提案に暗雲

市民意見聞かず、内部から異論
 長浜市議会は、議会の役割や責務を定めた議会基本条例を開会中の6月定例会に提案する予定だが、議案策定の過程に「市民の声が反映されていない」とする異論が市議会内部から噴出。3日の全員協議会でもパブリック・コメントや市民フォーラムの実施を求める声が相次いだ。
 議会基本条例は議会の役割や責務、運営規則、議員や会派、委員会のあり方などを定めるもの。市民参加や市民との連携、積極的な情報公開も盛り込んでいる。
 一般的に自治体が市民に関係の深い条例を策定する際、条例案について市民の意見を募るパブリック・コメントを実施するが、長浜市議会は、議会への関心度などを問う市民アンケートを行っただけで、条例案の中身については市民の意見を聞く機会を設けないまま、今議会での提案を計画している。
 このため複数の市議から「アンケートの結果がどのように条例案に反映されたのか市民に知らせる必要がある」「パブリック・コメントで市民から意見を聞かないのはありえない。市民に開かれた議会を目指す条例の趣旨に反する」との異論が出ている。
 条例の早期提案は、会派のプロジェクト21、新しい風が中心になって模索し、今浜会や共産党、維新の会などは6月議会での提案を見送り、パブリック・コメントなど市民の意見を聞く機会を要求。しかし、議会運営委員会が反対意見を押し切って今議会への提案を強行しようとしたことで、反発の声が大きくなった。
 3日の全員協議会での反発を受けて、議会運営委員会は近く議案の取り扱いについて協議するとみられる。
 議会基本条例の性質上、市議会が全会一致で可決するのが望ましいが、「提案を強行すれば、本会議で反対討論する」とけん制する市議もおり、今後の議会運営委員会の対応が注目される。


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2013年06月03日

高齢者の居場所づくり

米原市、サークルとボランティアで孤立対策
 独居老人の孤立を防ぐため、米原市は「高齢者の居場所づくり」を支援する事業を企画。空き家や遊休施設を活用し、高齢者の集える場所作りやボランティアの訪問・派遣に対して助成金を支給する。6日開会の市議会定例会に提案する。
 市内には独居老人宅や高齢者世帯などが平成22年度、997世帯あり、10年前と比べると、約300世帯増えている。また、地域のコミュニティが希薄化し、高齢者の孤立現象が発生するとともに、世話をする自治会役員や民生委員の負担も大きくなっている。市ではコミュニティと地域の活性化を図るため、市民協働型の事業を企画した。
 新事業はサークル活動の場などを提供する「居場所づくり」とボランティア派遣の「拠点づくり」が2本柱。老人クラブや自治会、NPO、まちづくり団体などが主体となり、空き家や空いている公民館、集会所などを活用する。
 居場所づくりは元気な高齢者が集まり▽コミュニティカフェ▽介護予防・健康教室▽パソコンなど生涯学習▽食事会▽常設型サロンなど。ボランティア拠点は▽高齢者訪問▽配食サービス▽買い物、ゴミ出し、雪かき、電球交換▽傾聴ボランティアサービスなどの訪問、派遣業務などを担う。
 年間の3分の1、1日3時間以上の開設が条件で、対象は市内在住の個人、団体。年間60万円を5団体に支給する。参加希望者を募り、今秋から事業を開始予定。2年間のモデル事業で、調査研究。全市実施に向けたマニュアルを作成する。
 この事業は平尾道雄市長が市長選の公約に掲げていたもので、事業費は市長給与3割削減分を充当する。


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2013年06月01日

余呉の「給油難民」解消

地域づくり協議会の運営会社で復活
 過疎地などでガソリンスタンドの閉鎖が相次ぎ「給油難民」が生まれる中、今年3月に閉鎖された余呉町中之郷の給油所が1日、復活した。
 今年3月23日まで、余呉支所の隣にJA北びわこが運営するガソリンスタンドがあったが、経営改革の一環で閉鎖されていた。
 同町内にはこのほか、中之郷に家内経営の給油所が1軒あるだけ。ガソリンを給油するため、木之本や高月まで出向く人も少なくない。
 また、豪雪地帯のため、屋根の消雪や暖房に使用する灯油は生活必需品で、高齢者にとって配達サービスが不可欠となっている。
 JAの給油所閉鎖を機に、余呉地域づくり協議会が運営会社を設立し、JAから無償譲渡された施設を改修した。セルフ方式をとらず、従業員を常時2人配備。午前7時から午後7時まで、日曜を除き営業する。
 価格は周辺給油所並みに設定。灯油の配達はローリーの準備次第開始する計画。オイル、タイヤ交換、洗車などのカーメンテナンスは当面、行わない考え。


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