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音訳ボランティア再開

市の広報30年、要望に応え
 視覚障害者のために長浜市の広報紙を音訳しているボランティア団体が30年余り地道な活動を続けていたが、メンバー不足などで活動休止に追い込まれた。しかし、「声の広報」を心待ちにしている利用者に応えようと、有志6人が立ち上がり、今月から活動を再開した。
 音訳ボランティア「さゆらぎ」は昭和55年に発足。「広報ながはま」の全ページを「声の広報」にしていた。発足当時は専用施設が無かったため、市社会福祉協議会の事務所などを借りて録音。周りの雑音が入らないよう、録音機器の周りを覆ったダンボールに頭を突っ込んで録音したこともあった。
 音訳は原稿の棒読みでは、相手に内容が伝わらない。耳障りにならないよう文脈を心地良く工夫したり、アクセントやイントネーションにも気を配る。交代しながら読むので、最低4〜5人が必要で、録音には丸一日を費やしてしまう。
 また、現在使用している市役所東別館の倉庫は旧長浜病院の聴覚検査室。外部の音が遮断され快適な環境だったが、10月からの庁舎改修で、立ち退かなくてはならず、この先の行き場は決まっていない。
 市内で「声の広報」を利用しているのは9人。全員がカセットテープ派だが、テープの生産も中止された。一時は市立図書館の音訳ボランティアが代役を務めてくれる、という噂も流れ、「お役御免」と勘違いし、脱会する人も出始め、グループとしての存続が難しくなり、3月で解散した。
 しかし「ブランクを空けてはいけない」「1人でも待っている人がいれば続けよう」と瀧澤雅子さん(分木)らが仲間に声をかけ、再び活動を開始した。現在、活動しているのは林ひとみさん(末広)、岩崎由紀子さん(堀部)、平塚寿子さん(国友)、辻佳代子さん(南呉服)、薮内典子さん(殿)。メンバーたちは少人数でも対応できるよう工夫し、音訳に取り組んでいる。
 瀧澤さんは「メンバーの負担は増える一方だが、みんなの存続の意志がある限り、続けたい」と目を輝かせている。なお、グループではメンバーを募集中。問い合わせは瀧澤さん℡(62)0030へ。


2013年04月18日 18:10 |


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