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深刻、奧琵琶湖の桜並木

7割がてんぐ巣病、初の実態調査
 桜の名所として知られる奧琵琶湖の桜並木が手入れ不足で病気となり、深刻な状況に陥っていることが、西浅井の自然を調べている橋本勘さん(37)の調査で明らかになった。
 長浜市の森林レンジャー・橋本さんは▽山門水源の森▽深坂古道▽奧琵琶湖の桜▽集福寺の環境保全林の実態などを調査しており、桜に関しては昨年4月から湖岸道沿い(海津大崎の二本松キャンプ場〜大浦)と奧琵琶湖パークウェイ(大浦〜月出)の約22㌔を2カ月間かけ、調べた。
 総本数は3151本で、約9割を占めたのがソメイヨシノ(2765本)、次いでオオシマザクラ(121本)、ヤマザクラ(111本)と続き、中にはエゾヒガンやトウカイザクラ、ウワミズザクラなどもあった。
 ソメイヨシノの7割、1929本がてんぐ巣病になっており、中でも葛籠尾展望台〜奥琵琶湖パークウェイ出口(月出)では9割以上が発症しており、深刻。
 この病気は枝の一部がこぶ状に膨らみ、天狗が巣を作ったかのように、小枝がほうき状に伸びる伝染病で、放置しておくと、周囲の木にも移り、樹勢が衰退し、枯れてしまう。
 奧琵琶湖パークウェイでは開設時の昭和51年から60年まで3200本が植えられ、その後、約800本を追加植樹。地元では「4000本の名所」と言い伝えられていたが、初の実態調査で、病気などで相当数が枯れてしまっていることが判明した。
 樹木医によると、現在、自生している桜の樹勢は衰えておらず、今後の対処として、病気が目立つ枝を継続的に切除することが必要と分析。
 橋本さんは「ここまで深刻な状態に陥っているのは、手入れをしていなかったためでは」と述べ、桜の名所を維持するには「ソメイヨシノは病気に弱く、樹齢も80年程度と短いため、長寿で病気に強い品種に植え替える必要がある」と指摘している。


2013年04月02日 17:33 |


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