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200年前も獣害に苦悩

米原市の新指定文化財「峠のシシ垣」
 米原市はこのほど、江戸時代の獣害対策の跡「峠のシシ垣」(小泉)を新指定文化財に指定した。地域の住民が約200年前にも、イノシシやシカの被害に悩まされていたことがうかがえる貴重な歴史資料(写真)。
 シシ垣が作れる場所は周辺に花こう岩、石灰岩など岩石が豊富に採取できる山沿いに限定され、県内では東近江、大津(志賀地区)と米原のみ。1700年代から1800年代に盛んに作られた、とみられる。
 米原では伊吹地区と小泉地区を結ぶ県道東側にあり、台地状の耕作地を野生獣から守るため大きな石灰岩を塀のように積み上げた。総延長は約2㌔、高さは最高2・5㍍にもなり、県内屈指の規模。
 獣害は乱獲や耕地開発などで周期的に発生することがわかっており、そのたび人々は「土を盛る」「杭打ち」などの対策を講じており、「小泉 藤田家文書」(文政7年)には「8年前の大火事で焼けた上、山からシカやイノシシが降りて来て田畑を荒らし、困っている」という記録が残っている。
 現在、シシ垣の向かい側の畑には電気柵が張り巡らされており、人と獣の知恵比べが対比できる。


2012年11月02日 17:02 |


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