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竹生島舞台のエンタメ小説

米原出身の加藤さんが執筆
 米原市出身のテレビ番組プロデューサーで作家の加藤吉治郎さん(65)が竹生島をめぐる奇想天外な物語を描いた小説「湖猫、波を奔る」をサンライズ出版から発売した。
 加藤さんは彦根東高、関西学院大を経て中部日本放送に入社。独立してプロダクションを設立後、上岡龍太郎氏に弟子入りし、「弟子吉治郎」のペンネームで、上岡氏との共著4冊を執筆。現在は岐阜県各務原市在住。
 テレビ番組の制作指揮という本職のかたわら、「文学というよりは面白い物語を書きたい」と、5年前から取材、執筆を続けていた。100万年単位で琵琶湖が徐々に移動している「琵琶湖北上説」などにインスピレーションを得て、地質学の知見から物語を創作した。
 小説は竹生島に実在する水中洞窟の謎が明らかになるストーリーで、大津市坂本の神官の娘、県内の洞窟やトンネルめぐりを続ける彦根の「穴」マニア少年、長浜市観光課職員の女性、丸子船船頭、西野水道顕彰会会長など、滋賀、湖北にゆかりのある人物が登場する。舞台も竹生島のほか、西野水道、尾上漁港、長浜港、大通寺、彦根城内のヴォーリズ洋館、河内の風穴など。「来ゃんす」「お先途さんやったな」など、加藤さんが子どものころから日常的に接していた湖北の方言も効果的に用いられている。
 表紙絵や挿絵を担当したのは今春、成安造形大学を卒業したばかりの新鋭漫画家・松本結樹さん(23)=大津市=。四六判336ページ。1680円。県内を中心に全国の主な書店で発売中。
◇   ◇
 琵琶湖、竹生島を舞台にした小説は万城目学さんの「偉大なる、しゅららぼん」(集英社)があり、長浜観光協会では映像誘致委員会を結成し、職員が主人公の赤い学生服を着るなどして、映画・ドラマ化の誘致へPR活動に取り組んでいる。
 しゅららぼんでは琵琶湖が割れるシーンがあるが、清水康博・長浜観光協会事務局長は「奇想天外さは、しゅららぼんを凌駕する。しゅららぼんに次ぐ、竹生島、琵琶湖、滋賀に注目したご当地小説」と応援している。


イラスト原画展
 大宮町の文泉堂では8月12日まで「湖猫、波を奔る」のイラスト原画展を開いている。
 文泉堂は小説に登場する文房具店のモデルとなっており、現在は、原画のほか、参考文献を展示。河内の風穴の立ち入り禁止地域の映像上映も行っている。最終日などに随時、サイン会を開催予定。


2012年07月31日 18:04 |


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