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背番号ゼロのノッカー

長浜北高野球部の古澤君、裏方に徹し
 長浜北高校野球部3年の古澤和也君(八幡東町)は、グラウンドの整備や練習試合の審判など、3年間「裏方」に徹し、1試合も出場しないまま、最後の夏をノッカーで締めくくる。
 古澤君は長浜西中の野球部に入部。1年の夏、走ったり、長時間、運動すると頭がいたくなる症状が出始めるようになった。病院に通っても原因不明。しかし、「打つことぐらいならできる」と代打に専念した。
 高校でも大好きな野球を続けようと入部したが、体がいうことを聞かない。監督や先輩に相談することなく、自然とプレーヤーとは別の道を選択した。
 毎日の練習ではグラウンドに真っ先に来て、水まきや整備。守備練習ではコーチ役を務め、1時間半、1000本以上のノックをこなした。
 練習試合では塁審を買って出て、反省点を選手にアドバイス。公式戦に入ると先乗りスコアラーとなり、対戦相手の成績をアイパッド(タブレット型コンピューター)に入力。データはチームの貴重な戦力となっている。
 3年全員で背番号付きの練習着を揃えることになり、「一ケタは恥ずかしい」と古澤君が選んだのは「0」。高校野球界に「0」は存在しない背番号。しかし、北高野球部にとっては必要な存在。
 清水義文監督は「彼は私の右腕。出られないのによく裏方に徹してくれた。ベンチ入りはできないが、開会式でプラカードを持ち、堂々と入場行進してもらう。あの子のためにも勝ちたい」と話し、古澤君も「仲間たちには今までやってきたことを出し切ってほしい」と語っている。
 古澤君の将来の夢は野球の指導者になること。7月14日から開幕する大会では、試合前、ノッカーとしてグランドに立つ。


2012年06月28日 15:46 |


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