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ふくらの森を活きた森に

湯田地域づくり協議会が整備
 放置されたままで、地域の「お荷物」扱いされていたふくらの森を「活きた森」に蘇らせようと、地元湯田の地域住民が中心となり、整備が行われており、見違える程の景観に変わっている。
 ふくらの森はかつて内保をはじめ、八島、平塚、大路、野村、西主計まで広がる広大な森だったが、戦後の食料増産で農地に開墾された。
 しかし、森の木は人々の生活に必要な燃料源となっていたため、当時の自治会役員らが県に森林を保全するよう陳情し、国道365号線の北側のみが残った。
 生活様式の変化で薪や柴が使われず、人の手が入らなくなり、森の中はうっそうと生い茂り、クマやサル、イノシシなどのすみかと化し、不審者が出没。ゴミの不法投棄も絶えず、地元から邪魔者扱いされるように。
 湯田地域づくり協議会は一度、死んだ森を蘇らせようと、市や県の協力を得ながら、ボランティアによる「活きた森」作りを進めている。
 低木や枯れ木、竹など
遮光していた雑木を伐採し、ゴミを一斉撤去。景観や採光を良くし、里道や案内板、道標や巣箱、滑り台、作業小屋などを整えた。
 森林という特殊な環境を生かしてミツバやワラビ、椎茸をはじめ、薬草や山菜などを栽培。貴重な植物ギンリョウソウなどが自生しており、湯田小学校と連携した自然観察などを実施し、近くに認定こども園や福祉施設があるため、地域の子どもたちや高齢者が集える場にする計画。
 ふくらの森は、最近までは14㌶あったが、市街地化が進み、面積は10㌶まで減少している。内保町自治会長で同協議会評議員の近藤秀之さんは「ふくらの森は地域の生活を守った森であり、先祖が守った森。地域資源である森を通して、後世に歴史や文化などを伝えたい」と話している。


2012年04月26日 17:51 |


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