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日比混血児を介護職に

湖北真幸会、育成しヘルパー資格
 湖北町延勝寺で特別養護老人ホーム「湖北水鳥の里」と「湖北朝日の里」を運営する社会福祉法人「湖北真幸会」(佐武晃幸理事長)は、日本人を父に持つフィリピンの「日比混血児」を介護職として採用し、育成。男女4人がホームヘルパー2級を取得した。全国でも先がけとなる取り組みが注目を浴びている。
 老人福祉施設は入所待機者が増える一方、現場では慢性的な人材不足が続いている。EPA(経済連携協定)は働きながら介護福祉士の資格を目指す外国人の受け入れを進めているが、国家試験に合格しないと、帰国しなければいけない、など多くの制約があり、同法人は独自ルートによる人材確保を求めた。
 日本の高度経済成長期、フィリピンパブが流行し、約8万人の女性が来日。ほとんどがカトリック教徒で、避妊、中絶をしなかったため、日比混血児を出産。父親が日本人であることしかわからない「新日系人=ジャピーノ」と呼ばれる子ども達が誕生した。
 その数は日本政府によると10万人以上。経済的支援をしている父親もいるが、養育を放棄されたり、一切連絡が取れないまま学校に行けない子ども達もいる。
 「彼女たちに罪はない。助けたいが、介護の現場では日本語が必須」と、佐武理事長は▽人材確保▽新日系人支援▽地域の活性化—を目的に、現地に日本語学校を設立。事前審査で選ばれた生徒20人を合宿制で1年間教育。日常会話や中学1年生程度の漢字の読み書きができるようにした。
 今年2月と3月、17〜21歳の新日系人、フィリピン人妻とその家族計15人が来日。介護助手として働きながら、うち4人が日本人と同じカリキュラムを受け、ヘルパー資格を取得した。
 母親と一緒に来日した子ども達は地元の学校に通いながら、楽しく日常生活を送っており、周囲の評判は上々。
 カヴィテ市出身でヘルパー2級を取得した石田一弘さんは「講習の専門用語は難しかった。将来、成功する人になり、夢は自分の家を買うこと」と目を輝かせている。


2012年04月19日 18:33 |


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