滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



自然農法で棚田を再生

大阪から移住の嶋野夫妻と住民
 奥伊吹の山間で、地元の人たちが大阪から移住した夫婦とともに、自然農法による棚田の再生を目指しており、注目を浴びている。
 嶋野賢一・美知子夫妻は大阪市内で不動産業を営んでいたが、田舎暮らしや農業に憧れ、昨年3月、米原市大久保の空き家に移り住んだ。
 小泉地区には以前、棚田約8㌶があったが、過疎化で十数年前から耕作放棄されていた。
 しかし、このあたりの水は伊吹山から湧き出、年中11℃前後の水温で、ミネラルやカルシウムが豊富で農業に適している。
 地元の人たちや嶋田夫妻は「コイズミ棚田再生研究会」(会長・藤井康朗小泉区長)を立ち上げ、環境に優しい無農薬、無肥料の農業を実践することに。
 これに加え、嶋野夫妻は効率を求める生き方から、のんびりゆったり、自分らしい暮らし方を求め「伊吹山スロービレッジ」と名付け、自然循環型有機農法を開始。
 昨年、獣害で収穫はゼロだったが、今年は電気柵を施し、約2㌶でキヌヒカリやニコマル、陸稲、古代米など10種を栽培。棚田には機械が入らないため、田植えはボランティアの力を借りて6月に手植え。稲刈りは11月下旬に行い、稲は「はさ架け」で自然乾燥と、昔ながらの農業をしている。
 嶋野さんは「都会の人は田舎暮らしに憧れるが、地元の人はその素晴らしさに気付かない場合が多い。今後はイベントや研修などを通して、都会人には『マイ田んぼ』『マイ畑』の普及を、地域住民には自給自足や『復田』の仕組みを理解してもらえるようにしたい」と話している。


2011年12月08日 13:16 |


過去のニュース


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会