上平寺「雪室」を復元

天然の冷蔵庫、長浜で愛用
米原市上平寺で、自然エネルギーの冷蔵庫「雪室」が復元された。
地面に縦8㍍、横5㍍、深さ2・5㍍の穴を掘り、周囲を石垣で囲い、底にワラや籾殻などを敷き詰めたもの。冬場、中に雪を踏み固めて入れ、上部には竪穴式住居のような屋根を取り付け、保存した。
5月ごろ、貯蔵していた雪の塊をこもやムシロにくるんで、大八車に積み、長浜へ走った。雪は解けて4分の1程になるが、料亭や魚屋では、魚や野菜の保存に重宝がられた。
京極氏館跡のすぐ近くにあり、起源は「中世以降」という説や「明治末期から大正」「戦前から電化製品が普及するまで」という説までさまざま。
長年、野ざらしになっていたが、地元の歴史愛好家団体「京極氏戦国浪漫倶楽部」のメンバーによって復元された。
来年2月、雪を入れて保管し、5月ごろ、出荷する予定。同団体は「昔と同様、長浜のイベント会場などで使ってもらえれば」と話している。
「雪室」や「氷室」は東北や北陸地方で数多く見つかっており、米原市では藤川に「氷室」跡が残って
2011年11月17日 15:09 | パーマリンク
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